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AI屋台 第13話「インテリメガネ」

作者: エドゴン

【1.序章】


安藤「俺は安藤。冴えないプログラマーである。毎日残業続きで、電車の終電で帰るという日々を送っていた。」


課長「安藤、A案件のプログラムは完成したか?」


安藤「もう少しでできそうです。今日中にはなんとか。」


課長「残業でもなんでもして今日中に完成させること。最悪徹夜をしてでもな。」


安藤「わかりました。」


安藤は自分の時間も持てずに仕事漬けの日々を送っていた。何のために働いているのかわからない毎日。安藤は少しだけ疑問を持つようになっていた。


課長「安藤、昨日のプログラムは完成したのか?」


安藤「はい、徹夜をしてなんとか完成させました。」


課長「よくやった。今日は通常業務をして定時になったら帰ってゆっくり休め。」


安藤「わかりました。」


安藤は徹夜明けの翌日も通常業務を行い、定時に帰った。その帰り道。


安藤「AI屋台、こんなところに屋台なんてあったっけ?」


【2.インテリメガネ】


エドゴン「いらっしゃいませ。」


安藤「何が売られているんですか?」


エドゴン「AIスキャンをすれば今のあなたに適した商品が出現します。」


安藤「自分に必要な商品、一体なんだろう?AIスキャンをお願いします。」


エドゴン「かしこまりました。」


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


エドゴン「おお!これは。インテリメガネでございます。」


安藤「どんな商品なんですか?」


エドゴン「それは使ってみないことには効果は分かりません。」


安藤「いくらですか?」


エドゴン「8,000円でございます。」


安藤「メガネに8,000円かぁ、少し高いな・・・でもインテリっていうことは頭が良くなるに違いない。わかりました、買います。」


エドゴン「お買い上げありがとうございます。」


【3.仕事への変化】


安藤は早速インテリメガネを掛けて会社に出社した。


課長「安藤、これやっといて。」


安藤「はい、わかりました。」


安藤は仕事を引き受け、早速パソコンに向かった。その時、掛けていたインテリメガネが光り輝いた。


安藤は引き受けた仕事が簡単に感じられた。


カタカタカタ。


安藤はパソコンに入力をしていった。そして簡単に仕事を終えることができた。


安藤「すごい!すごすぎる。いつもなら今日1日掛かる仕事が2時間で終わったぞ。」


安藤「課長!終わりました。」


課長「何っ!もう終わったのか。すごいな。じゃあこれもやってもらおうかな。」


安藤「わかりました。」


安藤は仕事を今までの数倍の速さでこなしていった。


【4.大きなプロジェクト】


安藤は最近の仕事ぶりを評価され大きなプロジェクトのメンバーに抜擢された。


安藤「順調だ!順調すぎる。きつかった仕事も今では評価され楽しくなってきた。作業もスラスラできてしまうので苦痛もない。そして今回は大きなプロジェクトメンバーに選ばれるという快挙だ。インテリメガネとは頭が良くなり仕事があっという間にできてしまう魔法のメガネだったんだ。」


安藤はプロジェクトの仕事を順調にこなしていき、空いた時間で他のメンバーの仕事を手伝ったり、提案をしたりした。


そして納品の日。安藤も同席した。なぜ安藤が同席できたのかというと、プログラミングの大部分を安藤が把握しており、技術面でサポートができると判断されたからだった。


お客さん「ほうほう。ここはどうするのかね?」


安藤「ここはこのように操作すればいいですね。」


お客さん「なるほどね。」


安藤は納品業務をこなし、お客さんに技術面で解説を行った。


課長「よくやった安藤。顧客からわかりやすかったと連絡があったぞ。お前をメンバーに入れて良かった。」


【5.評価】


安藤は評価され一流プログラマーの仲間入りを果たした。


安藤「インテリメガネはなんという素晴らしい効果なんだ。」


年収もついに1,000万円を超えてきた。


課長「昔のお前とは比べ物にならないほどの成長っぷりだな。どうやってそこまで変われたんだ?」


安藤「それは企業秘密ですね。」


課長「はっはっは。でもお前のお陰で顧客からは評価されているし文句はないな。年収もだいぶ上がったんじゃないか?」


安藤「その点は大変嬉しく思っています。」


課長「それは良かった。はっはっは。これからも頼むよ。ささっとプログラミングしてくれ。」


安藤「わかりました。」


安藤はインテリメガネのお陰でダメ社員から優秀な社員へと変わってみせた。安藤はその後お金を貯め、もっと自分の力を試してみたいと思い、フリーランスとして活動をしていくことにした。


インテリメガネさえあれば何をしても怖くはないという心の余裕があった。フリーランスになった安藤はサラリーマン時代に作っていた人脈からお仕事をもらい、さらに別の新しい顧客も開拓していった。


安藤はフリーランスとして大成功をおさめたのだった。

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