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CITY GUARDIAN  作者: 景虎
Casefile 07 山川草木 怨みは深し
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Chapter 38 遭遇

「購入したクレジットの名義人が、生田いくたが購入したドロイドって、それ正気で言ってますか?!」


 多少の混乱に混ざった興奮気味の真上まがみの上擦った声が、骨伝導タイプの通話機を通して頭に響く。助手席側に映る警視庁本部を後ろへ流しハンドルを右へ切っては、覆面仕様の警邏車パトカーは千代田区を抜けて赤坂へと入る。


「馬鹿ヤロー! 俺の目は節穴じゃねぇんだぞ! しっかりとこの目で確かめたし、何ならそいつのデータもここにあるんだ! 見間違いなんて話があってたまるか!!」


 上書きをするようにして、べらんめぇ口調の罵声が迸る。この目で確かに見たのだと木山きやまは自分に言い聞かせるた。裏付けとしての証拠も手にある。しかし、自身の目が節穴ではないことが明白のものとして、クレジットの所有者が生田いくた本人ではなく何故あのドロイドなのか。

 クレジットカードの審査基準は安定した収入が有るかどうかで、全体の8割は決まってくる。だとしても、人間でも況してや人造人間ですらないロボットやドロイドにクレジットカードなんて作れるものなのか、木山きやまには甚だ疑問であった。


「ちなみに生田いくたのドロイドが、クレジットカードを作ってた話は置いといて、それで何を買ったって言うんです?」

スキンだ」

「はい?」

「だから、スキンだって言ってんだぁ! 繊維の厚さ一ミリの高密性スキングローブ、しかもアラミド繊維で編まれた一級品の代物だぁ!」


 気が立った荒声の中で沸き立っている確かな高揚感を通話機越しに感じ取った。何もかもが合点が行っているんだ、あの人の頭の中では全ての事象が一つの回路図のように導線で繋がっているに違いない。

 ただ不可解な点も一つある。それは一件目の発生前にスキングローブを購入したのに、四件目からそれを使い出した点だ。


「犯行に使うための凶器、もしくは欺瞞のために使うはずの物を最初の犯行から使ってないんです?」

「そいつは俺も引っ掛かってたところだ。だが、その事は本人の口から聞く!」


 グッとハンドルを左に回しすと、覆面式の警邏車パトカーは新宿に繋がる大通りへと躍り出る。無理矢理に振った慣性力でリアが外へと放られた。ブレーキで思いっきり慣性力を殺した後、ハンドルを反対に回転させては相殺し、アクセルで体勢を一気に整える。

 緊急走行をしたかったが、木山きやまは敢えてそれをしない選択をした。被疑者と思われるドロイドがどんな凶行へ走るか見当が付かなかったため、なるべく刺激しない方を選んだのだ。だが、相手はドロイドだ。勘の良いセンサーと優秀なメモリーがあれば、警察が来たことぐらいは直ぐに察せられるだろう。

 前方に赤信号を認めた。グッと内容物が吐き出る程の急制動で車を停める。


真上まがみ! お前はあのドロイドが何故クレジットカードを作れたのか、そのカラクリの方を頼む!」

「き、木山きやまさんは?!」

「今、野郎のところに向かってる!」


 野郎の一言を聞いて一呼吸固まる。そして再び動き出すと、電話越しの真上まがみが野郎が生田庄介いくたしょうすけであることを察する。


「野郎のところって………まさか任意同行でもするつもりですか?! 生田いくたがやったという証拠は挙がってませんし、拒否されるのがオチですよ!」

「馬鹿野郎ぉ! 任意同行じゃねぇ! 最悪の事態を避けるために、保護しに行くんだよ!」

「ほ、保護って何故です?」


 最初、木山きやまの言っていることが理解できなかった。任意同行なら分かる、あのドロイドを凶器として使用した連続殺人犯の可能性が真上まがみの中では、まだ燻っていたからだ。だか、そんな若手の想像を超えて木山きやまは保護と放つ。

 あの男に保護する理由があったのかと言われれば、百パーセント無いと断言できる。保護ということは簡単に言ってしまえば、生田いくたが何者かに命を狙われるリスクが高いということだからだ。


「俺の勘が言ってんだよ、下手を打てばヤバいことになるってな」

「ヤバいことって………なんです?」

「分からねぇ………、分からねぇが一つ言える事は、恋心を覚えた奴が嫉妬に溺れたら何を為出かすか分からんと言うことだ!」

「何を為出かすかって……まさか、あのロボットが生田いくたを殺害するかもしれないって事ですか?!」

「だから、そう言ってるだろぉが!」


 澄んだ赤が澱んだ青へと替わる。アクセルのベタ踏みでメーターが一気に上がる。急発進の慣性力で体が椅子へと抑えつけられる。

 摩擦力の緩んだタイヤは、確かな大地との接地感を得て車を転がす。電気自動車は自らの発したインバータの逓倍を耳障りに鳴らし、猛烈なスピードで男の店へと向かう。

 新宿のシンボルたる巨大な液晶を拵えた複合ビルを過ぎ、歌舞伎町の入り口でもあるアーチを潜った。


「野郎の店が見えた、通信終えるぞ!」

木山きやまさんくれぐれも……」

「事は穏便にだろ? 分かってるよぉ!」


 乱暴に通信を切る。と同時にハザードを焚いて、店の側に車を横付けした。キィっとスキールを鳴らし、イグニッションを押して全機能をシャットダウンさせると木山きやまは勢いよく外へと出た。

 手遅れか、それとも間に合ったか、幾ばくかの歩調を刻んで店の扉に手を掛ける。


 ガッシャーン。


 最初、それが何なのか理解を示すに至らなかった。二呼吸置いて視線を音のした方へ流すと、そこに塊が傾れていた。

 グッと上げた頸の先に付いた頭。収まるガラス玉の様な二つの眼球と目が合う。有機カーボンの繊維を束ねた黒髪が靡いた視線の間に、木山きやまは全てを解した。


「て、テメェ!」


 上着より潜ませたホルスターから銃器が躍り出る。木山きやまの趣味が全面に出た骨董品の拳銃《S&W SAKARA M360J》の銃口が光る。

 初老の刑事が付き添った、己が自身の正義を体現させしめる拳銃は使用者の意思に隷従し、力の行使を図る。


「止まりやがれ!」


 警告をした。しかし、たかが刑事のしかも老年期に差し掛かった男の言うことを、力もスペックも勝る眼前のドロイドが素直に聞くとは到底思えなかった。

 正直、口径9ミリ、装弾数5発のストッピング能力があるのかも疑わしい拳銃が、眼前のドロイドへは虚仮威しにしかなっていないことも考慮すれば、木山きやまにとっては分のない勝負である。


「テメェ、生田いくたの野郎はどうした?」


 短砲身の上部に申し訳程度に付けられた照星で狙いを付ける。質問の意味を理解していないのか、おちょくっているのか、メイド型のドロイドは無言を貫く。

 通りに面した店のウィンドウを叩き割り、綺麗な着地をしたドロイドは、ゆっくりと立ち上がる。

 無機質さを見せるガラス玉の目が、グルンと木山きやま捉えた。薄い膜の内でカシャカシャと駆動する機械の目、周囲の景色を凡そ5億画素数で識別し、対象が何であるかの捕捉用マーカーも添えて、自身の電子頭脳が処理する。

 有機被膜の肌を露わとし、一糸まとわぬ姿で立つドロイドが睨めつけた。


「アンタに答える義理は無くってよ」


 人声と誤認識させるほどの人工音声が刑事の感情を逆撫でる。

 機械が一端に質問拒否とは面白ぇなと木山きやまは一蹴する。


「一つ言っておくが、テメェがこれから野郎に危害を加えようという魂胆なら、俺がテメェを撃つ」

「面白い冗談……クラシックな5発入りの豆鉄砲で私とやるつもり? しかもヨボヨボ手前のジジィが相手……嘗められたものね」


 右手の指が微かに動いた刹那に、女性型ドロイドは地面を蹴った。ゴッ!と爆発に似た衝撃がアスファルトを放射状に砕いて五体を走らせる。

 目が追った。殺意を発する個体へ脊髄反射のごとく体が反応するも遅い。自分が頭で認識している以上に体が遅く感じる。

 木山きやまは銃口を対象に向けて撃つというワンテンポを挟む動作が、明らかに自分への致命に繋がると判断した。ならばと思考を切り換えす、銃口を向ける最中の動作で人差し指が引き金を引いた。

 撃鉄ハンマーが迫り上がり、連動した体の動きで拳銃の銃口は宙をスライドした。

 真っ正面、と同時にバネの解放により雷管プライマー撃鉄ハンマーが打っ叩く。

 バンッと張った発砲が木霊する。銃口からの閃きと同時にドロイドの頸が体ごと後ろへと面白いほどに仰け反った。

 

「じ……、ジジィィィ!」


 金切り声と呼ぶべきヒステリックな悲鳴が人気の失せた歌舞伎町を走った。遊び半分だった殺意は明確なものへと変貌し、玉の肌を魅せる整った顔面は右眼が潰れて弾痕となり淡い煙を上げる。

 その形相は蟠った怨みが表皮へと浮かんできた《なまなり》のようだった。麗しく、全ての男を魅了するために作られたドロイドの顔は血走り、皺を寄せ、憤怒の相である。

 殺意に喰われる。そう木山きやまが感じ取った瞬間、目の前のドロイドに殺されたであろう少女や女性達の惨状がコマフィルムのように流れだし、最後には自分の妻と息子の変わり果てた姿がフラッシュバックした。


「まだ…彼岸を拝めるかよぉ!クソがぁ!」


 一人の刑事の激情が咆哮する。

 心臓を貫こうと振りかぶった右腕へ、ダメ押しを打たんと素振りする左肩へ、人間なら致命の腹へ、そしてトドメの心臓へ、一発ずつホローポイントの弾丸を与えてやる。

 が、しかし着弾時の衝撃で吹っ飛ばされる関係上、多少の距離は稼げたがドロイドを停止させる致命には至らなかった。


「ドジったか……俺としたことが」

「フフッ馬鹿な刑事さん、ドロイド相手の事件は初めてかしら?」


 吹っ飛ばされて地面へと預けた五体をグッと上げたドロイドの顔は、不敵なせせら笑いをしていた。

 久々の焦燥が木山きやまを襲った。

 焦ったら死ぬ。その事だけを頭に入れ、右胸に忍ばせているスピードローダーへ手を伸ばす。


「無駄よ、アンタが弾を装填しきる前に私が殺すのが速いよ。最初に込めた弾がホローポイントじゃなくて、対物破壊用の弾丸だったら勝ち目はあっただろうね?」

「だろうな、俺も今それを考えていたところだ」


 弾丸の装填はなれたもんだ。2秒あれば再装填は完了する。クッと手首を傾けリボルバーを剥き出し、薬莢を重力に任せて落とす。そしてスピードローダーで弾込めの後には、リボルバーを手首のスナップで戻すだけ。

 口にするだけ、説明するだけ、文章として認めるだけならもの凄く速く感じるだろう。実際、再装填を木山きやまは2秒でやる。しかし、ドロイドにとっては剰りにも鈍く遅い動作なのだ。

 2秒もあれば、鋭利な手刀で頸をはねる事は造作もない。心臓を引き抜く事も、脳天をかち割る事さえも可能だった。

 詰みの状態で、選択肢のない状況で、左手はスピードローダーに手を掛ける。奇跡は二度も起きない、初段が眼球に当たったのは紛れなんだと木山きやまは自分に言い聞かせる。


「一つ言っておくけどさ、時間が経てば見逃して貰えるとか思わないでよね。最初は半殺しぐらいで済まそうかと思ってたけど、コレ貰ってから頭プッツン来たし、もうバラバラにして嬲るから」


 右手が風穴と化す眼球を差し、殺してやると言わんばかりにドロイドの右腕がカシャカシャと動く。

 何もしないまま殺されるくらいなら、二度目の奇跡を信じて賭けに打って出るほかないと決心した。

 木山きやまは、心の中でのカウントを5とし、5秒後に再装填を行うことを決める。

 5……、汗が額より輪郭に沿って顎へと滴る。

 4……、手に掛けたスピードローダーを持つ手を震えが走った。

 3……、指先から前腕、二の腕、肩と筋肉に脱力を効かせスピードローダーを抜く、イメージを頭で完結する

 2……、右手のスナップを効かせるために前腕と手首を脱力させる。

 1……、全てが成功している姿を思い描く。

 今だ!

 脱力しきった腕へ瞬発力を加えた。右手はイメージ通りにスナップを効かせリボルバーを解放、薬莢をリリースしては、左手が手早くスピードローダーを抜く。


「遅いんだよ!」


 蹴り上げた反動で砕けたアスファルトが舞った。風のごとく突進したドロイドの機敏な動きの前に、老練なリロード動作は欠伸が出るほど遅く感じられたのだ。

 空いたリボルバーにスピードローダーが弾を込めた時には、ドロイドの鋭利な手刀が目前と肉迫していた。


(やられる………!)


 弾の装填が完了。ローダーを捨てリボルバーを格納し、撃鉄ハンマーを上げるまで2秒……足りない。頭が避けろと指示を出す。しかし、避けたところで一撃による絶命は免れても、時間差による致命は免れられないことは明白であった。

 最早、ジエンドと呼ぶしかないだろう。


「死ねよやぁ!」


 ドロイドの雄叫びが木霊したかに思えた。

 しかし、それはゴッ!という強い衝撃音によって掻き消された。


木山きやまさん!」

真上まがみか!」


 木山きやまの目の前に現れたのは、相棒の真上まがみそして薄青と白と赤色灯で飾った彼が運転する軽機動装甲車(LAV)であった。

 ドロイドは宙を滞空して吹っ飛ばされた。地面を二回ほどバウンドして体勢を立て直す。


「ポリ公がウヨウヨしてさ!」


 素肌の損傷だけで駆動部への損害が全く見受けられない。頑丈なドロイドはフッと沸き上がる再びの殺戮衝動で猛進した。

 真上まがみが見計らったように運転席から飛び出ると、携えた銃器───一世紀遅れの骨董品レミントンM31ライアットショットガンである。スライド式のフォアグリップをワンスライドさせ、弾を装填。運転席側のドアを防御壁としての機能を与えると、構えて引き金に指を掛け狙いを済ます。

 銃声が木霊した。

 小気味の良い装填のに合わせて音頭を取る銃声が、さながら一昔前のトリガーハッピーな刑事ドラマのような様相を作り出す。

 カッチャン、カチン、バン、バーン、ドーン、バキューン!そんな効果音を当てがるに相応しい光景が、真昼の歌舞伎町の一番街で木霊する。行き交う通行人は皆逃げ、建物に隠れた人達は各々の端末で撮影し、SNSへのアップロードをする有様だ。

 弾丸の飛び交う火線の中、ドロイドは一人踊り狂う。

 弾着した表皮は焼け飛び、剛性のある駆動部や骨格は変形を始める。


「あ、アタシの体ガァ!」


 ドロイドは堪らず、その場から逃走を図った。アスファルトが砕けるほどの跳躍で宙へと舞い、その跳躍力は4から5階建て相当のビルを優に越した。上昇速度のゼロ地点から下降への加速が掛かる瞬間に、目の前のビルの屋上へと降り立つ。

 ショックアブソーバーを効かせ、フワリと着地すると遙か下で銃器を構える木山きやま真上まがみを一瞥する。

 致命の一撃をお見舞いもしたかったが、自分の状態を一周見渡して無理と判断する。

 腹立たしく、こそばゆく、ムカつく感情が胸の内をグルグルとした結果、二人へ怨嗟込めた睨みを与え、その場から逃走した。


「ま、待て!逃げるな!」


 追おうとする真上まがみの肩をグッと引き寄せて、木山きやまが静止をかける。


「追ったところで無駄だ」

「どうしてです?」

「奴のが小柄で俺達よりも足が速いときた、それに手負いとは言え未だ脅威なんだよ、アレは」


 拳銃を懐に仕舞うと、乱れた上着をパッと一回叩いて着熟しを正す。

 それよりもと、木山きやまは言いたげな表情で指を差した軽機動装甲車に「ありゃあ、どこで拾ってきた」と言い放つ。

 真上まがみの話しでは、対テロ鎮圧用の特殊部隊(SAT)の知り合いから無理矢理に借用した代物らしい。


「しっかし、コレはアレだろ? 陸軍……じゃねぇ、元々陸自が使ってた奴だろ? なんでSATが持ってやがる?」

「国防陸軍と繋がり深い、都市保安警備隊シティ・ガーディアンから無償提供された物らしいですよ?」

「廃車寸前の鉄屑をか?」

「まぁ、そこはうちの優秀な特車整備隊が改造に改造を重ねましたけど……」


 まぁ、確かにモーターコイルの低音駆動でパトランプ付きだからなと、この初老の刑事は一人自分を納得させた。

 だが今は特車整備隊の傑作品(改造車)へ感心している場合ではない。逃げたドロイドの行方を追わなければいけない。刑事の勘は良く当たる、酷く、それも最悪な方向へと木山きやまは一人呟く。

 間違いなく、あのドロイドは生田いくたを手にかける。自らの愛欲に溺れ、自己承認欲求の化け物と化した意思を持つドロイド。中高生の頃、神田の古本屋で買い漁って読み耽ったSF小説にでも出てきそうな事象に、一人焦燥の笑みを浮かべる。

 どうして笑ったかは自分でも分からない。確かな事は確実な死から生還した喜びから来る笑みではない。これは間違いなく、フィクションだったはずのフェイクが現実の物となった状況に楽しんでいるのだ。


「ケッ、俺もまだまだケツの青いガキって事か……?」

「はい?」

「何でもねぇ、それよりも奴を追う! 真上まがみはそいつ運転出来んのか?」

「当たり前じゃないですか!じゃなきゃ、どうやってここまで来るんです?」


 それもそうか、と笑ってみせる。降って湧いた被疑者の姿に目を輝かせ、同調したフィクションの中のリアルに心躍らせた。まるで、自分がその物語に迷い込んだ主人公のように。


「行くぞ!真上まがみ!」

「分かりましたけど、それはどうするんです?」


 指差した先で佇む覆面の警邏車パトカー木山きやまは少し悩んでから後で取りに来ると言い捨てる。

 バタムッ!と分厚い装甲の扉を閉める。イグニッションキーでモーターコイルを活性化させ、軽機動装甲車(LAV)を転がした。


「因みにですけど木山きやまさん、駐禁取られないですよね?」

「ん? あぁ~、う~ん、大丈夫じゃねぇか?」


 頼りない刑事の返事が車内で木霊する。この後、真上まがみの刑事としての勘は、覆面パトカーのレッカー移動という形で遺憾なく発揮されるのだった……。

約一ヶ月ぶりの投稿になります

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!


物語りもいよいよクライマックスに近付いてきました!

結末がどうなるか、どうか温かく見守って下さい!

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