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六話目出会い

鎮守府の名前が決まりました。

茜鎮守府(あかねちんじゅふ)です!よろしくです!

       ~総司令部~

「・・・これはどう言うことですか?」

ノックもせず部屋に入り、総大将を睨み付ける諒。

「・・・ノックぐらいしたらどう?」

「答えてください。」

「・・・彼が不注意で仲間を殺した。妥当な判断だと思うが?」

「・・・」

諒は少し黙り後ろを向き部屋を出ていった。だが出るとき確かにこういった。

「貴女は、もう尊敬していた頃の貴女では有りません。さようなら。」

そう言い出ていった。総大将は

「・・・」

ただ誰も居ない扉を見つめていた。

    ~その頃茜鎮守府沖合では~

「はっはー!またウツボをとったぞ~!」

「ここら辺大漁にウツボ居るわねー」

「・・・てふざけてる場合かー!」

「資材見つからないねー」

「・・・どうするか・・・ん?なぁ明石さん」

「ん?」

「あれって・・・」

急いでボートを寄せる。

「・・・脈が無い・・・」

周囲に船は見えない。沈没してれば救助隊は居るはず・・・銃人か?怨念を倒すと現れることがあると聞いたことがある。だとしたら何故ここに?

「・・・野良ね。」

「野良?」

「怨念が倒されて現れた銃人だけど捨てられたのよ。」

「・・・確か書類は自己申告・・・艦隊がわける燃料がなければ許されるんだったか・・・となると」

「書類が面倒かダブったか普通の生活を望んだか・・・」

「・・・っ」

自由への翼との戦い以降様々なものを見てきた。だけど父さんみたいに銃人と人がめでたく結婚なんておめでたい話はそう無かった。

「・・・」

「?どうかしたの?」

「・・・気にしないでください。とりあえずこの子を引き上げましょう。」

そう言い二人がかりですでに冷たくなった銃人を引き上げる。

「・・・もう少し早く気づいてあげてれば・・・」

そう思うととても悲しくなった。

「・・・なぁこの子の名前分かるか?」

銃人は同じ名前、同じ種類の艦でも見た目が違う。銃人は一目で分かるそうだ。だから聞いた。

「・・・天龍よ・・・」

「・・・ッ!」

その名前を聞いた途端とても心が痛かった。涙が零れ出した。

「・・・天龍・・・よく頑張った・・・ごめんな。もっと早く見つけてあげられればこんなことには・・・」ポタポタ

「・・・どうしたの・・・?」

流石の明石も心配していた。その時だった。

「・・・」ピクッ

「・・・?見間違えか?」

ピカッ!

「何だ!?」

「!?」

光は弱々しくなり消えた。そこで俺の意識も暗転した。

        ~数分後~

「・・・あれ?」

俺は今片手で天龍に抱えられている。もう片手で明石が抱えられている・・・一番は

「・・・何で生きてんの?」

「ん?やっと起きたかねぼすけ。俺はただ仮死状態になってたんだ。んで気づいたら死にかけててな。ありがとう助けてくれて。にしても俺と同じ眼帯とはな。」

「ありがとう。これは貰い物でな。でこれはどこに向かってんだ?」

「鎮守府だ。」

「え?分かんの?」

「この眼帯ナビ機能有るんだが?」

「え?俺のは無いが?」

「かなり古参の天龍か?」

「分からん。」

「・・・まぁ良いかそれより」

「絶対離さない!ふふふ!」ギュッ!

「!!」ギブギブ!

「こいつ大丈夫か?」

見てみるとすごい笑顔で明石がウツボを握っている。

「好きってのは色々有るからな。ウツボ好きなんだよ。きっと」

「・・・」

        ~鎮守府~

「・・・本当に良いのか?」

「あぁ。」

天龍は頷く。

「よく考えて来れ。もし君が戦いを望まないなら、普通の生活を出来るよう全力で支援する。」

お金に余裕はないが、借金してでも支援する。他の提督のような真似は絶対しない。

「はは。冗談言うなよ提督。俺はよ、提督のそばに居るって決めたんだ。提督が戦うなら戦う。た戦わないなら戦わない。」

「俺は出来ればそうやって決めてほしくない。天龍君の人生に関わる事なんだ。」

「・・・俺が居るのは嫌か?」

「嫌な訳じゃない。いてほしいと思う・・・嫌なことを思い出させるようで悪いがどうして捨てられたんだ?」

「それは・・・」

「戦いたくなかったんじゃ無かったのか?」

「・・・っ」

「俺は天龍に普通の女の子として歩んで欲し「ふざけないでくれ」

「え?」

とたんに天龍が真面目な顔をした。

「お前は知らねえおっさんの為に死ねるかて聞かれたら、すぐにあぁ死ねると答えられるか?」

「無理だね。そいつの髪の毛むしるわ。」

軍からしてみればうだうだ悩むやつより知らない奴のために死ねると即答できる奴を必要として居るのか。狂ってやがる・・・

「俺は軽巡だからそこまで必要とされない。」

「そんなことはない。軽巡は必要さ。」

「そんなことをいってくれるお前だから言えるんだ。お前のために死なせてくれ。」

「却下だ馬鹿」

「おま!馬鹿ってなんだ!馬鹿って!」

「お前もし死んだら残されたやつがどれ程悲しむか分かってんのか?それに・・・俺のために死ぬなんてスローガン俺は受け付けてない。いつかあいつらがいなくなって笑ってここから出るんだ!誰一人欠かさずにな!天龍!お前は戦う意思は有るか?」

「あぁ!」

「よし!書類に名前を書け!漢字は?」

「分からん!」

「ならよし!ひらがなで書け!」

「あぁ!てんりゅうと」カキカキ

「生き残る意思はあるか!」

「あぁ!」

「良し!年齢を書け!」

「分からん!」

「ならよし!適当に書け!」

「え?おう」

「書類とは言え安易に年齢を聞くことは許されない!」

「いやいや・・・年齢ぐらい・・・」

「仲間と共に戦い仲間と共に笑えるか!」

「はい!」

「よし!ここに判子を押せ!」

「有りません!」

「・・・そりゃこまった・・・サインで良いか。」

「良いのかよ・・・」カキカキ

「かけました!」

「よろしい!確認する!」

名前 てんりゅう

年齢 1日?

判子 てん

備考 無し

問題なし!

「うむ!あらためてようこそ!茜鎮守府へ!君を歓迎する!」

「あらためて自己紹介だ。荒井 太刀風年齢は29だ。独身だ。よろしく」

「俺は天龍生まれて1日もたたない。独身だ。よろしくな!」

「早速天龍には秘書艦をたのみたい」

「おう!勿論!」

その時だった。ノックがあった。途端に天龍が小刻みに震えてる気がする・・・

「天龍?」

「ビッビビッてなんかねえよ!」

「いやまだ俺なんも言ってない。」

「・・・とりあえず開けてみるか・・・」

開けるとそこには二人分のさばの味噌煮定食があった。

「食べるか」

「だな。」

食べて少し後悔した。

「・・・」

言うのは悪いが不味かった。

「・・・なぁ提督?」

「作ってもらった以上残すのは悪いだろ?」

「・・・そうだけども・・・」

とりあえず食べきり手紙にちゃんと煮込んでね。とかいておいた

天龍さんのお墓は次回作ります。

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