10話目入院生活
「・・・」
暇だ。軍直属の病院じゃないから射撃場は無いし・・・
「よぉ!提督!階段から転げ落ちたって聞いたが!」ガラァ!
「ん?てんりゅうか。元気そうだな。」
「おう!提督は?」
「大丈夫。元気さ。」
・・・提督・・・か。
天龍『よう太刀風!』
木曾『太刀風!』
大淀『司令官。』
今考えてみれば・・・提督って呼ばれたのは初めてだなぁ・・・
「おおーい・・・聞こえてるか~?」
「あ、ごめん考え事してた。」
「あのなぁ・・・まぁ良いか。」
「そう言えば天龍。鎮守府の方は大丈夫か?」
「あぁ。何とか。だが・・・」
「どうした?」
「諒ってのが来てさ。」
「え?それで?」
「とりあえず適当にあしらっといた。」
「・・・・・・」
「不味かった?」
「あぁ。かなり」
「・・・・・・・」
とりあえず事情を説明したら
「すまねぇ!」土下座!
「いやそこまでしなくても・・・」
『・・・まぁ諒は存在自体が今の教科書じゃぁ抹消されてるし仕方ないっちゃ仕方ないけどな』
「え?マジで?」
『あぁ。まぁ特別攻撃隊の存在がバレたら不味いとかそう言うんだろ。』
「・・・」
「なぁ提督。誰と話してんだ?」
・・・あ、そっかてんりゅうには聞こえないのか・・・
「・・・それがな。」
いままでのことをすべて話した。
「へえ~そんなことが・・・」
「幻滅したか?」
「総大将には幻滅した。」
「・・・」
あの人は何か裏がある気がする・・・