雪礼
おいていかれることへの不安でしょうか
停滞することへの不安でしょうか
人は勝手で、喉元過ぎれば、無かったことになるのです
切れて、端切れて、縫いつけて
きっとそんなものでしょう
けれどもきっとそんなもの、それでもよいと区切りを付けて
私の先を見つめれば
水たまりに映る顔
すべてを心に閉じこめて、封をして仕舞えれば
それを終わりに出来るでしょう
期待するようにすべてのものが動き巡って流れるなどと
そのようなことなど有り得ない
ぼろりとこぼれるこぼれ球
ぼたん雪が割れたと思えば首を傾げる雪かけら
ちいさくお辞儀してるかけら集めて
先に積みましょう
先を見据えて
震える風にほのかにそっと
雪礼




