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3 暗記科目をどないしまひょ



 ま、なんと言ってもすーぐに成績に反映されるのは暗記科目ですわな。

 ということで、基本的なワークの使い方なんかをちょっと書いてみたいと思います。


 社会科のほぼすべてと、理科の計算問題以外、英単語、国語の漢字などなど、覚えるだけのものが多い分野については、それぞれ何もまだ書いてないワークを準備します。

 別に学校のが使えるならそれで構わないかと。

 ただ学校のやつやと、もうすでに書き込んでたりとか、学校に置き忘れてきてその日に使えないなんてこともよくあるので、やっぱり可能であれば家庭学習用になにか購入したほうがええんやないかと思います。

 勉強が苦手な子ほど、その厚みを見てイヤになりやすいので、まずは薄手で中身もカラー印刷だったりイラストが入っていたりするものを選べばいいかもしれません。一緒に本屋なんかに行って本人に選んでもらうのもありやと思います。ある程度学習に慣れてきたら、もっと字がつまってて白黒印刷のもんでもいいと思いますけども。


 まあそれで、いきなりそこへ書き込んで学習っていうのが常道だろうと思いますが、それはしない。

 平均点以下しかとれない子は、それだけでもえらい時間を食いますし、そうこうしているうちにどんどんヤル気がそがれていってしまうからです。


 だもんで、同じワークを複数買うか、コピーするかして、真っ白なものを二セット手に入れておいてください。

 そうして、まずは横に解答をおいておき、しっかり問題文を読んで考えてから問題を解きつつ、わからないものはすぐに解答を見て赤いペンや鉛筆で正しい答えを書き込んでいく。ちなみに娘は「赤だと文字がすけて見えるから、オレンジにする」と言うとります。

 このときすでに内容を覚えながら書くとよりいいですよね。時短にもなるし。

 そうやって「自分で書き込んだ解答つきのワーク」ができたら、赤いシートか赤くて透明な下敷きかなんかで文字が見えないようにして、何度も繰り返しやりなおしてみる。その時はチラシの裏やなんかに答えを書くようにします。


 間違えたものには自分なりの記号を考えて問題分の頭にチェックをいれておき、もう一度最初からやるときにはそこだけをやる。そうすると、余計な時間を食いません。当然、やる問題数が減りますもんね。

 もう一度やってもやっぱりまちがえたらチェックふたつにするとか、正解したらチェックを丸で囲むとか、どれを何回間違えているのか、なんかかんか、あとで見ても自分なりにわかるような印を考えるといいかと思います。


 ちなみに私は中学のとき、ワークは一冊だけだったので問題はすべてノートにやっておりました。

 その上で、


① 間違えた問題の頭にシャーペンでチェック印を入れる

  ↓

② 二回目も間違えたら、もうひとつチェック印を入れる

 (つまりチェックが二個ある状態になる)

  合っていたらチェックを丸で囲む

  ↓

③ これを三回、四回と繰り返す(まちがったところだけ)

  ↓

④ テスト(受験)前に最終的に、またチェックのある問題を全部やる

  合っていたらチェックを消しゴムで消していく

  ↓

⑤ きれいで真っ白なワークに戻る

  

 なんてことをやっておりました。ご参考までに。

 そうそう、そういえば数年前にうけた漢検も、こんな感じで勉強しましたな。


 こういうことをぐるぐると繰り返すと、そのうちにそのワーク全部が解答を見なくても分かるようになるはず。


 あ、ちなみにやりかたのポイントなのですが。

 勉強をする際は、「どうせわかんないだろ」とばかり、単に答えを機械的に写すようなことをしないこと。必ずちゃんと問題を読んで、一回は考えてから書くようにします。そうでないとあんまり意味がありません。最終的に、そのワークだけができるようになってもしょうがないわけなんで。

 目標はあくまでも、テストや受験での点に結びつく知識を増やすことですもんね。

 っちゅうことで、そこだけはポイントなので、おさえておいて欲しいかなと思います。


 さて、そんなこんなで何周かして、解答を見なくても全部できるようになったとします。

 そこではじめて、手元にまだなんも答えを書き込んでないワークかコピーした紙がある、っちゅう人は、白い解答欄を埋めてみる。

 子供は、「すらすら書ける、わかる!」っていう嬉しい気持ちがするはずです。


 そのワークを攻略したら、また別の(少しレベルアップしたものがいいでしょうかね)ワークを買いに行って違う問題に挑戦してみるのもええかと思います。

 まあ、まずは学校のワークが基本なので、できれば書き込む前、学年はじめにもって帰ってきた時にそれをコピーして利用するのがよいのかなとは思いますけれども!


 ただこれ、家庭教師や塾は言うに及ばず、コピー代とかワーク代とかにさえお金が使えないご家庭だと難しいですよね。世の中にはいろんなご事情の家庭があるんですもん。なかには本当に今日食べるものにも困っていらっしゃったりするご家庭もあるわけなので、無理は言えません。

 これは余談なんですけど、なんかこういう「勉強のやりかた」とかいう本やサイトをつらつらと見ていると、「その子にはちゃんとした親がおって、教育費もじゃんじゃん使えるって思い込んでるんとちゃう?」って思うような記述をさも平然としてるのを見かけます。それっておかしいのんとちゃうの、と思うので、老婆心ながらこういうことを書いておるわけです。

 たとえ親がおっても「おらんほうがマシ」っちゅうようなロクでもない親な場合もあれば、なにかの事情があって両親ともいないとか一緒には暮らせてないお子さんかって世の中にはいはるっちゅうに。

 なんかしらんが平然と筆者から「おかあさん」とか語りかけてこられると身震いがする。なんやしらん、デリカシーがない気がして好かんのんです。


 すいません、脱線しました。

 ま、とにかくですな。

 教育にお金が掛けられなくて余分なワーク買ったり何十枚もコピーとったりなんてできない場合は、やっぱり、学校から貰っているワークとチラシの裏を総動員して勉強するのがいいかと。

 学校のワークだと、社会や理科の場合、ページの片側に解答欄がまとまっていることが多いので、そこを他の紙かなんかで隠して何度も繰り返して覚えればいい。

 要は繰り返して繰り返して、とにかくワーク一冊、覚えきることがミソですわな。「あれがええかな、やっぱりこっちの問題集のがよかったかな」って浮気するのは、どの教科であってもおすすめできません。結局、どれも中途半端になるだけやし。


 ついでに言うと、記憶は夜、寝ている間に脳に定着するらしいので、寝る直前にやって、スマホやらいっさい見ないでぱっと寝ると、より効率がいいそうです。

 おためしあれ。



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