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2 まずは机まわり



 さて。

 どの科目から行きましょうかね。

 と思ったのですが、ちょっと待って。


 まず、勉強する環境は整っていますでしょうか。

 実はうちにはいわゆる勉強机というものはなくて、娘はリビングのちゃぶ台で勉強しております。一応、折りたたみの小さな机は買ってあって部屋の隅に置いてあり、そこに教科書や参考書なんかを片付けることにしてあったのですが、つい最近まで、そこはえらいゴミ置き場みたいになっておりました。


 それでうちの場合、まずやったのは、そこの片付けからでした。

 いわゆる断捨離ってやつでしょうか。ともかく、そこにあるべきでない趣味のものとか遊びのものはすべて排除して、別の部屋に移しました。移す先もえらい荒れようだったので、そちらもついでに片付けるはめになり、結局三時間ぐらいかかってしまいましたけれども。

 それにしても、いつも思うけどなんで学校ってあんなにプリントが多いんや。


 でもまあ、それで机はきれいさっぱりと片付いて。

 そうすると、不思議と娘にやる気がわいてきたようでした。

 まあそれは、勉強机に限らず部屋の中のことでも同じですよね。あの混沌と物が折り重なった空間からは、目には見えないのですが間違いなく「やる気をそぐオーラ」みたいなもんが出ていると私は思います。

 脳の中がすっきりしないんですな。わけもなく疲れた気分にもなるし。

 ああ、水周りなんかきれいにすると気分がすっとするやないですか。あれもおんなじことやと思う。


 別に勉強机に限ったことやないんですが、やることは大体一緒です。

 まず、ごっちゃごちゃになっている物を全部そこから出す。大概は場所そのものが汚れているので、そこの掃除もきっちりとする。

 次に、出した物をいるものといらないものに分ける。いらないものはとっととゴミ箱や「もえないゴミ」などの分別場所へ。「これどうしよう」ってなものは「考え中」の箱でも作って放り込む。


 こんなんはまあ、あっちこっちのテレビの「スーパー主婦」番組だとかお片付けとお掃除の本なんか見れば大体は出てきますわな。

 ちなみに私のお気に入りの片付け本は、


「すべては『単純(シンプリファイ)に!』でうまくいく」

(ローター・J・ザイヴァート/著・ヴェルナー・ティキ・キュステンマッハー/著 飛鳥新社 2003年)


 です。かわいらしいイラストいりで読みやすく、西洋らしいウィットに富んだ一冊。

 見たとおり、著者はドイツ人ですな。中身も「おお、ドイツっぽい……」とにやつくこと請け合い。日本の著者の手による本と違って、「家事は基本的にオンナがやるもん」みたいな決めつけというか潜在意識に刷り込まれた妙な価値観が混ざりこんでいないのがまたいいです。

 最初は身の回りの品の片付けからはじまって、しまいには人生のパートナーまでいくという(「こわ!」と思ったあなた、安心してください。別にそこまで勧めているわけではないので・笑)。

 おすすめです。


 すみません、脱線しました。

 そんなこんなで、掃除をやり始めたときこそちょっとぶすったれた顔だった娘でしたが、いざそれをやり終わったとき、妙にすがすがしい顔になり、ひどく上機嫌になっていました。

 そういう気持ちよさ、味わわせてやるのも大事なんやなあと思った次第です。

 自分の部屋と職場ばっかりきれいにしててもアカンのですね。反省。


 そういえば職場の机、いつも帰り際に整理してノートパソコンとマウスだけしか置かないようにしていますが、翌日出勤したら隣の人(それ以外の人もやけど)の荷物がどおんと置いてあったりプリントが全面に広げられてるっちゅうことが多々ある。なんやろねえ。

 大抵は、ご自分の机の上がもうそれ以上物が置けない状態やからですが。

 それ、そのまま仕事の能力に直結すると思うので気をつけたほうがええかもしれませんえ。(なんで急に京都のほうの方言なんや)


 ということで、いよいよ次から勉強に入りたいと思います。


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