1 はじめに
こんにちは。
はじめましてのかたもそうでないかたも、お立ち寄りありがとうございます。
つづれと申します。
いやあ、先日、中学生になる娘がえらい点数とってきまして。
ちょっと目ぇとび出ました。
この四月から私も仕事を始めたこともあって、「ちゃんとやってる?」「やってるよ!」という会話のみでわりとほっぽらかしていたら、まあ知らん間に(そんなわけないんやけど・笑)えらいことに。
よくある話ですよね? ね?
まあそれで、昨夜はそこらへんのチラシの裏やなんかに書きつつ、英語やら数学やらをちょこちょこ解説してみたりしていたわけなのですが。
それでふと、「これってもしかして皆さんの役にも立つかも?」と思ったという。
あ、役に立たなかったらごめんなさいね。
そこは最初に謝っときます。
でも一応、これでも私、十数年ほど塾の講師やってたこともある人間でして。教壇に立って大勢の生徒を相手に声を張り上げるほうのやなくて、個別指導の塾で二、三人を相手にいろんな科目を教えるやつでしたけども。
だからそんなにおかしなことは書かない……はず、やと思うんですが。
とりあえず無料で読めるサイトにアップするわけなんで、お金を頂いてるわけやなし、匿名やし、好きにやらせてもらう所存です。
このところの、この国の学力格差についても個人的に一家言ありまして、そんなこともあっての執筆です。
むしろそれがあったので、どうも塾の講師というのは自分の肌に合わない仕事でした。だって家庭教師も塾も、まちがいなくそこにお金の掛けてもらえるお子さんにしか「効率のいい勉強法」を教えてくれへんわけやから。
ほんでその「恵まれた」子に限って「めっちゃ怖いオカンが行け言うからイヤイヤ来たんや」っていう態度まるだしで、ちっとも自発的に学習しようとせんかったりしてイライラするし。
「ええ加減にせえ。誰があんたを遊ばせるために必死に働いてお金だしてくれてんねん」とか思う。「でも自分かて、それを頂いてメシのタネにしてる人間やし」とか思うともう、どつぼにはまるしね。
「ほんなら勉強したくてしたくてしょうがないのに、家族のために働かなあかんくて毎日一日じゅうゴミ山で必死にゴミ拾いとかやってる貧困の国の子と立場かわったれよ」とか。どんどん思考がヒネてゆく。
そんなこんなで、どうも肌に合いませんでしたね。
まあ仕事なんやし、そこはなんとか楽しく勉強してもらえるよう、わかりやすく解説アンド演習をさせて、時短になる勉強法やらノートの取り方や使い方やらも教えて、ちょっとでもできるようになったらうまいこと褒めて、みたいなことを日々やっておりましたけども。
と、いうことで。
そこでは言えなかったことをここでこそっと書いとこう。
やる気がないなら、やらなくてええんとちゃいますか。
それ、あんたの人生やし。
親はいつまでも、あんたのそばで生きてませんで?
はは、言ってもた。
まあそうなってからでも勉強でけへんことはないけども。でも、中学生と中年の脳の出来はちゃうからね。覚えたい思うても、覚えられへんようになるんが中年脳やで。
同じキリギリスやるんやったら、なるべく若いうちに卒業しといたほうがお得やと思いますけどもねえ。人生の時間は有限なんやし。
と、言うても心に届かない人のことはほっといて。
子供の貧困がニュースのタネになるような場所であるこの国で、だれにも気づかれんと、勉強したいのにどうしたらええかわからへん、そう思ってる子のところにこの文章が届いてくれたらええなと思います。
もちろん、まずそもそも文字が読めないだとか、スマホやパソコンが見られないだとかいうような状況のお子さんに届かないことは承知の上でなんですが、その場合は近くにいるだれかがこれを読んで聞かせてあげてほしいかなと思ったり。
ちなみに、生まれつき学習障害などを抱えているお子さんについては、私自身はそちらが専門外なので、ほぼお役にたてないことでしょう。申し訳ありませんがご了承くださいませ。
とはいえまあ、そんな大層なもんやないので、気楽に読んでいただいたんでも構いません。肩肘はらない感じでいきたいと思います。
相変わらずちょこちょこ関西弁やし。
どうぞ、うちの娘みたいな困った成績もって帰ってきたお子の親御さんやら、そのご本人さんやら、気になるかただけお付き合いくださいませ。
ではでは、次から開始です!