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  作者: 師走
3/3

3

「でもさぁ、こいつも大気圏を突破したんだろ?じゃあ、炎に包まれながらやってきたんじゃねぇの?なのに、どうして溶けてないんだろ」

「そりゃあ宇宙で活動するために作られたシロモンだぜ?頑丈になってんのさ」


写真を提示した男がこう説明した時、突然、電話がけたたましく鳴った。

冷や汗が流れる。


ここは田舎の、そして場末の、警察署だ。

いつもは、こんなに連絡が来ることはない。

すぐ近くに大きなそれがあるからである。

………ここは、みんな意地を張って「警察署だ」と宣言してはいるものの、交番という扱いなのだ。


「はい」

女の人が受話器を取った。

そして、横目でこっちを見ながら、素早く何度も頷いて「分かりました」だの、早口に喋りたて、通話を終了した。


「……どうしたんだ?」

「また死亡者が出たんだって。やっぱり空からの金属片」

「えっ!!」


そうだ、確かに宇宙のゴミは多い。だが、こんなにも高い確率で人にぶつかるなど、

到底信じられない。


「ってか、どうしてそれをウチに連絡して来るんだよ。こっちの仕事じゃねぇだろ。そういうのはあのデカい所に頼めば……」

「違う!最初の電話は珍事件ってことで花子が教えてくれたの。でも、今回は、外出禁止の命令が一緒。町のみんなに知らせないと」

「そんなに降ってんの??!」

「らしいよ」


わけが分からない。

こんなに穏やかな日じゃないか。

どうして大事件がやって来たんだ?


「ってか、花子の奴、事件捜査には関わらない役割だからって、写真まで送って来るとは…」

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