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一人の男が
上を見ていた
今日はやけに晴れた日である
太陽も
あの空の上へ……
「む?」
男が目を凝らしたところへ
銀色のパチンコ玉のような物が飛び込み、
そして
彼の体を突き抜けた
「……何ぃ?宇宙ゴミだぁ?」
「その通り」
小さな警察署の中
死亡事故の報告を受けて、
そこは少し混乱していた
「つまり」
一人の女の人が唸る。
「その、今まで宇宙空間に漂ってたゴミカスが、流れ星になって落っこちてきたの?」
「そういうこと。元は、人間が宇宙空間で捨ててきた物がね」