表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/50

7.ヘーイ!タクシー!?

7.ヘーイ!タクシー!?


 大橋が席を外したので、いろはは代わりにやって来たりきてっくすを睨み付けた。

「いろはちゃーん、そんなに見つめちゃイヤよ。他の男たちがやきもち焼くからね」

 りきてっくすが真面目な顔をして言うから、三人は思わず吹き出してしまった。

「そうですね。せっかくの旅行ですから楽しまないと損ですね」

 いろはの緊張も緩んだようだ。

「そうそう、せっかく師匠が誘ってくれたんだから」

「なつさん、まだ師匠って呼んでいるんですか?」

「あら、二人は違うの?そう言えば、以前に弟子は卒業って言われたのよね」

「そうですよ。でも、たとえ卒業しても弟子同盟は永遠ですよ」

 いろはの言葉にめいとなつは頷いた。

「ところで、りきてっくすさんの名前ってアクリル絵の具の…」

 めいの問いかけを遮るようにりきてっくすは口をはさんだ。

「僕の名前は閉伊卓司」

「えっ?ヘーイ、タクシー?」

「そう!閉伊卓司」

「ヘーイタクシーって、タクシーを止める時の?」

「なっちゃん、ナイスな突込みだけど、違うよ。タクシーじゃなくて卓司ね」

「なんかふざけた名前ですね。そう言えば、以前は妖精だったり大魔王だったりしてましたよね?」

「おお!いろはちゃん、よく知ってるね。そんなに僕のことが気になるのかな?」

「ぜんっぜん。ただ、日下部さんがりきてっくすさんを尊敬していると言っていたから調べてみてだけです」

「ふーん、まあいいや。この旅行で僕の魅力をたっぷり味わうといいよ。旅行が終わるころにはみんな僕のとりこだよ」

「そうなんですか?それにしてはあちらの先輩方はずいぶん醒めた感じみたいですけど」

「なっちゃん、それこそが究極の愛なんだよ…」

「こらっ!適当なことを言ってるんじゃないわよ。りったんの代わりにグーパンチをお見舞いしてやろうか…」

 まゆがりきてっくすに向かってそう言った瞬間、まさにグーがりきてっくすの顔面に飛んできた。

「うわあ!なんだこれ?」

「ロケットパンチだよ~ん」

「律子さん、そんな飛び道具どこで手に入れるんですか?」

「ネット通販」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ