18.大浴場は混浴?!
18.大浴場は混浴?!
ルームキーを受け取った日下部が戻ってきた。
「部屋は別館の7階です」
「部屋割りは?」
水無月が聞いた。
「広い部屋を取ってもらったので…」
「みんな一緒?」
再び水無月をロケットパンチが襲う。今回はいろはがそれを手にしていた。
「かみむらさん、これ、いいですね!」
「よかったらあげるわよ」
「あ、いえ、大丈夫です…」
結局、男性は6人で一部屋。女性は7人で一部屋だった。どちらの部屋も10畳の和室で、それとば別にツインのベッドルームも設けられていた。
「さて、風呂行こうか!」
「りっきさん、女風呂間違えないでくださいね」
「大橋君、そういう君も長風呂で食事に遅れるんじゃないよ」
りきてっくすと大橋は前回の旅行では風呂で粗相をしている。
「じゃあ、みなさん、先に行ってきてください。僕が留守番してますから」
「あ、じゃあ僕も」
そう言って水無月も一緒に残ることにした。間もなく、部屋のドアをノックする音がした。まゆが顔を出した。
「みなさん、もう、お風呂に行ったんですか?」
「ええ、僕たち以外は。そちらは?」
「それがね、今、行って来たんだけど、入り口と脱衣場は別なんだけどお風呂は混浴なんですよ」
「えっ!混浴」
水無月が思わず声を上げた。
「ああ!ここの別館のはそうですよ。本館の大浴場はちゃんと分かれているはずですから」
「そうなの!やっぱり聞きに来て良かった。みんなに教えてくる。めいさんやいろはさんはもう入っちゃったから」
そう言ってまゆは戻って行った。そして、水無月はいつの間にか居なくなっていた。
「あれ?カズさん、どこ行ったんだ…」