初めての狩り
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そんな訳で、打合せを終えて、明日から狩りに出かけようって事になった。……まずは、全員のレベルを2まで上げない事には話にならない。一番初めのスキルを開放しない事には何も出来ないからだな。今日で少なくともレベル10までは上げたい。……それだと格上にも挑戦しなければならないんだが、その位は出来ないとな。特にタンクである俺が崩れる訳にはいかない。しっかりと盾役を熟してみせる。
何でレベル10なのかと言えば、スキルポイントがそこまでしか振れないからである。称号のFランク冒険者では、スキルポイントの上限が10までなのだ。それを知らないと大変な事になってしまう。一応、簡単に説明すると、Fランクが10まで、Eランクが20まで、Dランクが35まで、Cランクが50まで、Bランクが70まで、Aランクが85まで、Sランクが100までである。
だから、目標はレベル10だ。それ以降はレベルを上げても、スキルポイントが振れないって事になる。だから、とっととEランク冒険者に昇格しなければならない。そこからは夢幻の世界を攻略していけば、昇格は可能なはずだ。それでも、出てくる夢幻の世界の関係で、この町ではCランク冒険者が関の山だとは思うが。ゲーム時代はそうだった。そこからはSランク冒険者を目指して、違う町に行く必要がある。
「それじゃあ説明させてもらう。基本的には俺が盾を務めて、他の皆で攻撃してもらう事になる……んだが、まだ何もスキルを得ていないからな。とりあえずは俺が中心になって攻略をしていく。付いてきてくれないと、経験値が入らないから、ちゃんと付いてきてくれ」
「解ってますけど、あたしたちが攻撃することは無いんですか?」
「いや、攻撃はしてもらうぞ? その方が戦闘が早く終わるからな。だが、油断は禁物だ。出来れば安全に行きたいところではあるんだが、俺が挑発スキルを得るまでは、中々難しいとは思う。まあ、囲んで叩けばいいだけなんだけどな。今日の狩りの獲物は、それほど強くは無いし」
「そういえば、今日は何を倒すんだい? とにかく行くって聞いてきたから、何も準備はしていないんだけど」
「今日の相手は、ラビットだ。ただのウサギだな」
「……それって魔物なのですか? 動物なのでは?」
「いや、魔石をドロップするからな。魔物のはずだ。……最弱クラスに弱いが」
「それじゃあ、僕たちが待機していた意味って何だったんだろう?」
「一応は、防御力が紙なら、負ける事はある。……普通は負けないが。だが、冒険者ギルドが何故止めているのかというと、ラビットのいる場所には、コボルトもいるからな。そっちが出てくると、少しばかり話が変わってくるんだ。そっちは普通に攻撃が通ってしまう。負ける可能性が高いんだ。だから、ソロでの活動はしない方がいいんだよ。まあ、アタッカー偏重でも、かなり苦戦するとは思うんだが……」
だから謎なんだよな。何でそんなパーティーを冒険者ギルドが組ませているのか。確かに処理速度は早いんだが、それだけで、安定感も何もないからな。とにかくアタッカーが攻撃しまくるという単純明快な攻略パターンになるんだろうが、それではどうやってもDランク冒険者以上は望めない。最終的に強くなれるのかって疑問は大きくあるわけだ。何でそんな偏ったパーティーを許しているのか。それが解らない。
「それじゃあ、行くぞ。レベル5まで上げれば、コボルトも余裕で対処できるようになるから、本番はそこからだな」
そんな訳で、ラビット狩りを敢行する。とにかくレベルを上げたい。ラビットだと8体倒せばみんなのレベルが2になる。ソロだともう少しレベル上げの効率が良いんだけど、ソロだと森に入れてもらえないんだよな。だからパーティーを組むんだし。ちなみに、ゲームではそんなことは無かったぞ。普通にソロでも活動出来たしな。
「居たぞ。あれがラビットだ」
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名前:ラビット
HP 9/9
MP 0/0
――――――――――
最弱だけあって、この程度の魔物だ。苦戦する方がおかしい。だけど、これはラビットの話。コボルトが出てくると少しは勝手が違う。コボルトは確定で2体以上って制限が付いているからな。貧弱に見えて、連携が要求されるんだ。だから、初心者の鬼門的な扱いをされているんだよ。
「よ、弱い。これなら楽勝ですね」
「油断はしないでおけよ。まだメリアがヒールを覚えていないんだからな」
「僕は安全に見ているよ。出来る事はまだ先だろうし」
「私も見ていますね。安全に倒してください」
マリアナがアタッカーとして参加する。ただ、それだと2撃で終わってしまうんだよな。それだけラビットが弱いのである。俺だけなら3回か4回は攻撃しないといけないけど。
「本当に余裕でした……。何でソロだと行かせてくれないんでしょうか?」
「一応コボルトのケアをしているんだろうな。コボルトはちょっとは強いから」
「でも、これなら安全に倒せますし、良いですよね。あ、魔石が落ちてますよ」
「こんなのでも資金にはなるからな。価格は安いが、お金は大切だ。しっかりと仕舞っておいてくれ」
そんな感じで、どんどんとラビットを倒していった。……雑魚だけあって、簡単に処理できる。そして、暫くして、全員のレベルが2に上昇した。
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名前:アーデルム
年齢:15
職業:守護者
Lv 2
HP 57/57
MP 19/19
攻撃力 7 +3
防御力 25 +8
魔法力 14
素早さ 4
スキルツリー 0
【守りの番人】〈2/100〉
【初級斧術】〈0/100〉
【防御力上昇】〈0/100〉
スキル
〈ガードスタンス〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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名前:マリアナ
年齢:15
職業:賭博師
Lv 2
HP 23/23
MP 22/22
攻撃力 16 +3
防御力 3
魔法力 17
素早さ 23
スキルツリー 0
【賭けの対価】〈0/100〉
【豪運】〈2/100〉
【攻撃力上昇】〈0/100〉
スキル
〈四葉のクローバー〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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名前:ノーデン
年齢:15
職業:緑魔導士
Lv 2
HP 20/20
MP 43/43
攻撃力 3
防御力 8
魔法力 24 +2
素早さ 9
スキルツリー
【緑の加護】〈2/100〉
【魔法力上昇】〈0/100〉
【初級暗器術】〈0/100〉
スキル
〈攻撃力アップ〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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名前:メリア
年齢:15
職業:聖女
Lv 2
HP 37/37
MP 60/60
攻撃力 1
防御力 14
魔法力 30 +3
素早さ 4
スキルツリー
【女神の祈り】〈2/100〉
【初級巫術】〈0/100〉
【初級剣術】〈0/100〉
スキル
〈ヒール〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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こんな感じだな。全員が何かしらのスキルを覚えて、これからが本番という形になる。ここからやっと普通に戦う事が出来るようになるんだよ。まあ、もう暫くはラビットを一生懸命に狩って貰う事になるんだけどな。でも、スキルを覚えられたのは大きい。これからも役に立つスキルばかりだ。多少はこれで、見栄えが良くなったかなとは思う。




