5度目の進化
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辿り着いてしまったのは、残骸が哀愁を漂わせる場所だった。……ここがクーミーラルなのか。ゲーム時代と比べると、ここまで悲惨な感じになるのかと思わせる。
そこに、巨大なゴブリンが1体。10mを超える様なゴブリンだ。……となると、スタンピードを起こしたのは、小鬼の宮殿だな。ゴブリンだと甘く見て貰っては困る。推奨レベル210の夢幻の世界なんだ。それが氾濫した。スタンピードが起きた。そうなってくれば、こうなってしまうのも無理はない。何時から攻略してなかったのかは気になるが、確かにゴブリンはよろしくない。だって、ドロップアイテムも渋いんだもの。そうなるのも無理はない。
遠くから見るだけでもデカい。俺の知っているゴブリンとは違う。もう既におかしな所まで進化していることだろう。……敵のステータスを覗くのは厳しい。それだけでヘイトを貰うかもしれないからな。ここは慎重に動いた方が良さそうではあるんだが……。そんな事をしている間に、ゴブリンが動き出してしまった。
「まいったな。誰かがステータスを見たな? それで反応してしまった感はある」
「え? それだけで敵対認定されるんですか?」
「高レベル帯になってくると、それだけでも敵対認定される。……陣地の構築なんかは無理になったな。迎撃するしかない」
「余裕、とまでは行かなくても、短期決戦に持ち込めるだけの力は得たんじゃないかな。バフだって進化している。超強化が可能になっているんだ。多少の敵なら負けないんじゃないかな?」
「そうですね。多少の敵であれば、何とかなるとは思います。多少であれば、ですけどね」
「そんな訳で、ステータスを確認次第、こっちでヘイトを取るからな。全力で行くぞ。問題があるとすれば、こっちに向かって来ない事ではあるんだけど」
そんな訳で、ステータスを確認する。
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名前:悪夢・ゴブリンロードエンプレイア
HP 2546112157/2546112157
MP 36455568/36455568
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「あの……。あれよりも強いんですが……」
「まあ、5回目の進化をしているだろうからな。出てきた夢幻の世界から推奨レベルを参考にだすと、推奨レベル1410の化物になるって事だからな。1回目は+50、2回目は+150、3回目は+300、4回目は+600、5回目は+1200となる感じだな。HPから考えると、その感覚で間違っているとは思わない。格上も良い所だぞ。生き残ることを優先しろ」
「レベルが1000を余裕で超えてきているんだけど、そんな事はどうでもいいか。まずはアーデルムが引き付けられるのかが問題だね。既に違う冒険者を対象にしているみたいだし、こっちにヘイトは向いてくれなかったからね。もしかしたら、ヘイトを多く稼いでしまった人が居るんじゃないかな」
「急遽でも良いので、何とかしてほしいですが、アーデルムさんの素早さは1固定でしたね……。こういう時には素早さが必要になってくるとは思うのですが」
「無い物ねだりをしても無意味だからな。全力で近づくことはするが、大挑発でヘイトを奪えるのかどうかだ。それよりも、魔法型では無かったけど、これが物理型だとは思わない方がいいぞ。全力で4人にバフを。これでバランス型の可能性はあるからな」
「……MPが低いけど、本当にバランス型なのかい?」
「ゴブリン種はMPが顕著に低いという特徴がある。魔法型ならもっと伸びているだろうが、バランス型もあり得る。魔法攻撃にも注意するべきだ。まあ、そもそも短期決戦が望ましいんだけどな」
見た目だけでは、ゴブリン種の特徴で、バランス型なのか物理型なのかは解らない。特にこんな進化系は見たことが無いんだからな。何がどうなっているのかが解らない。警戒して損は無いはずだ。
「あの……。冒険者が吹き飛びましたよ? あの大剣で斬られたんですから、もう……」
「……そう言う事だな。まあ、こっちだって1撃の可能性は残っている訳だ。どれだけ防御力を上げようとも、無意味な事はある。さて、こっちにヘイトを向けてくれないといけない訳なんだが、大挑発。……そうそうヘイトで勝てないかもしれないな」
「焦ることは無いとは思うけど、それでも死んでいく人を見るのは、辛いからね。出来るだけ早くヘイトを獲得して欲しいかな。そうしたら一気にバフを盛るよ。MPが厳しくなるといけないからね。出来るだけ短期決戦を仕掛けて欲しい」
「そこはマリアナさんに頑張って貰わないといけない事ですからね。短期決戦なのは解りましたけど、出来る限りの攻撃を当てて貰わないといけないですからね。まあ、HPの減り方にも寄りますが、初めから全力でやってくださいね。こちらの事は考えないでください」
「アタッカーですもんね。やらないといけないのは解っているんですが、厳しいのは見ていたら解ります。あんなのを相手にするんですから、もの凄く怖い事は解っていますし」
「大挑発。……さて、ヘイトが漸くこっちを向いたか。それまでに何人死んだと思っているのか。軽率な行動で死人が増えるのは、どう考えても損失だよな。普通の冒険者でも、同じことをやってしまうだろうしな。今回ばかりは運が無かったと思うしかない」
そんな訳で、10mクラスのゴブリンとご対面だ。剣もそれだけ大きく、しかも両手で持つ様な大剣だからな。そんなので攻撃されたら、ひとたまりもないのは仕方がない事ではある。だが、これを耐えないといけない。俺はタンクなんだ。タンクが崩されてはいけないんだよ。
「バフを! 全力で迎え撃つぞ!」
「各種バフ、行くよ!」
「エンチャント聖も任せてください」
「ダメージなら何とかしてみせます!」
「――バフ、かけ終わったよ。後は任せるからね」
「ああ、任せておけ」
「ガァアアアアアア!!」
「はぁあああああ!!」
ズドンと聞こえた攻撃だったが、何とか耐える。バフが無ければ即死もあり得たな。冷や汗が止まらない。攻撃が重すぎる。パリイで弾くのは無理だ。剣が持っていかれる。それでも、確認しないといけない事もある。
「メリア! ダメージは!?」
「5桁です! 安全を確保しながら戦ってください! 屍の山!」
さて、カウンターの準備は整ったか。後は如何にしてダメージを与えるのか、それが問題になってくる。メリアが5桁のカウンターを狙っていくのはいい。マリアナの攻撃が通用するのかが問題だ。かなりの格上だが、クリティカルであれば、そんな事を気にしなくても攻撃が通るとは思う。
「大魔神狩り! せいやぁあ!!」
攻撃がどのくらい通るのかで、勝負は解らなくなってくるからな。ダメージレース的には、良い感じのところで決着を付けて欲しい所ではある。
「8桁ダメージが入りました! ガンガン攻撃していきますよ!」
ダメージは一気に加速していくはずだ。それならこっちは耐えるだけで十分だ。100回も攻撃すれば、何とか倒し終えると言う事だからな。こっちは防御に専念しよう。格上との戦いで、余裕を持っていられるほど、簡単では無いのでね。
「大挑発! マリアナとノーデンは攻撃の手を緩めるな! 早期にHPを0まで叩き落とすぞ!」
「他の冒険者からも援護は来ているからね。……ダメージを与えられているのかは知らないけど」
「ダメージにはなっているとは思いますよ? 少しばかり頼りないですが」
「とにかく、マリアナは全力攻撃! クリティカルを当て続けろ!」
「勿論、そのつもりです! たぁあああああ!!」
ダメージは加速する。短期決戦が出来るだけの戦力が整っている。……5回目の進化が+1200なのは、最悪の想定だったけど、まあ、そうなるんだろうなって思いがあったから良いけどな。これが予想と違うと、とんでもないことになっていただろう事は、考えなくても解る。




