悪夢討伐
OFUSE始めました。
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こんなことなら、スリーマンセルも入手しておくべきだったとは思うが、そんな暇はなかったからな。休日返上で何とか頑張っていたら、と思わなくもない。こんなに簡単にスタンピードを誘発するなんて思わなかったからな。それに、6日目から門に張り付いて居れば、こんなことにはならなかったのにとも思う。それなら3段階目で終わっていただろうからな。それなら余裕をもって勝利することが出来たはずだ。……たらればの話でしかない。もしもの話をしても意味がない。だから今頑張るしかない。
「HPが半分切ったぞ! こっちのMPは大丈夫か!?」
「MPはまだまだ余裕があります。復活の祈りの分は減っていますが、それでも回復だけなら間に合います」
「こっちはまだまだMPに余裕はあるよ。どんどんと攻撃しているけど、それでもまだ半分しか減っていないのかい? 半分って言っても8桁もあるんだけど」
「アタッカーだけでも回してもらった方が良かったんじゃないですか!? 役に立ったかは解りませんけど!」
「多分だが役に立たないからこれで正解だ! どんどんと削っていけ!」
3時間ほど戦っているが、何とか耐えている。向こうもスキルを乱発してくるが、基本的には単体攻撃になっているので、ここまでのレベル差があっても何とかなっている。これで範囲攻撃をされていたら終わっていたとは思う。まだまだ余裕はあるらしいが、正直こっちは生きた心地がしない。盾を手ばなしたら終わりだって思いしかない。だが。
「っくぁあああ!! スキルが重い! HPが多すぎるだろうがよ!」
「これでも減らしています! 何とか耐えてください!」
「無駄打ちはしないからいいけどね。でも、向こうのMPは1割を切ったよ。スキルによる攻撃はもう少しで止まるとは思う」
「それは朗報だけどな! クソが! こんなに攻撃が重いのかよ!?」
「HPには余裕がありますので、どんどんとスキルを使わせてください。スキルが無くなれば、こっちの勝利は確実ですので」
皆で戦うのはこれが初めてって訳で無いけど、こんなジャイアントキリングはゲームでもやったことが無い。レベル差6倍なんて半端じゃないからな。というか、4段階目まで進化させたことが初めてなんだから、もうどうやって良いのかが解らないって話だ。とにかく、出来る事をするしかない。
「HP回復持ちじゃなかっただけ有難いってな! そんな無法な事をされたら、流石に無理だったっての!」
「HPを回復してくるような敵も居るという事ではありますけど、こんな高レベルで回復されたら堪ったものでは無いですね」
「普通ならこっちの火力も上がっているから何のことは無いんだけどな! っくぅううう!! こっちはSランク冒険者じゃなくて、Dランクだっての。普通に考えたら戦うのも馬鹿らしいんだからな! スキルツリーの力で何とかなっているけど、普通は無理だから!」
「回復なんて許されないですよ! こっちだって何とか攻撃をしているだけなんですから!」
「マリアナの運が頼りになるんだから頑張ってくれ! ルーレットが当たれば、火力は十分に出るんだからな!」
「10回に1回しか当たらないですって! 無茶を言わないでください!」
確率では100回に1回しか当たらないんだけどな。無茶苦茶当たっていることになるんだけど、普段は使わないからな。100を選んで当てれば、攻撃力が999%上昇するのである。クリティカル率も999%上がるが、魔人狩りをしていれば、そもそもクリティカルを外す事なんて無いからな。これだけ大きいんだから。とにかく、ダメージレースはノーデンよりもマリアナが頼りになるんだ。クリティカルアタッカーは安定しないとは言われるが、それを運でカバーするのが豪運賭博師だ。豪運を引き寄せるように、攻撃を当てまくるしかない。
そして、ついに向こうのMPが底を尽いた。ここからは通常攻撃だけを凌げば勝てると、本気で思った矢先だった。
「んぬあ!? 何だこの攻撃は!? っは! HPを削ってMPに変換しているのか!? 出鱈目すぎる攻撃持ちじゃねえか!」
「なんなんですかそれ!?」
「聞く限りは、HPをMPの代わりにして攻撃するスキルという事だね。相手も相当追い詰められているという事でもあるとは思うよ。結果的に、加速度的にHPが減っていくだろうし、何とか耐えてもらうしかないかな。HPレースはどんな感じになりそうかい?」
「そうですね……。ダメージレースには勝てると思います。ですが、アーデルムさんが耐えられるかどうかですね」
「そこは気合で何とかする! 何とかしないと勝てないからな!」
HPを削って攻撃してくるパターンは、MPが枯渇していないとしてこない。それに、そもそもそんな攻撃をしてくるのは、レベル500以上の奴らだけである。回復と似ているんだよ。だから、完全に油断していた。こいつも推定推奨レベル650だったよな。忘れてたよ。普通に考えたら、レベル的にやってきてもおかしくはない。その分早く死んでくれるんだけどな。
ただ、HPを減らしての連撃が厳しい。盾を持っていかれそうになる。ガードスタンスで何とか状況を維持しているが、本当に厳しいって。自棄になったら終わりだから、冷静にならないといけない訳なんだけど、簡単に勝たしてくれない。厳しいってものじゃないけどな。ぎりっぎりだぞ。
何とかスキルとレベルを整えて、ギリギリにならない様に立ち回りたかったよ! 今更言っても遅いけどな。これでも最速で準備してきた方ではあるんだけど、まだまだ足りなかったってか? そんな仮定をしても意味ないけど。今を何とか生き残らないといけない。
「残り3割! まだまだ削ります!」
「しっかりと当てていけ! こっちは何とか踏ん張るからな!」
「しっかし、厳しいね。ここまでやらかしてしまった以上は、報酬に期待しないといけないかな」
「まずは生き残ってから、ですけどね。何とか決着は見えてきました。皆さん、頑張ってください」
「頑張るしかないよな! 何とか耐える! っとおおお!?」
攻撃が重くなってきた。……こっちの腕力がどんどんと厳しいことになっていっているんだろうな。だが、負けて堪るか。こんな所で死ねないからな。どんどんと襲い掛かってくるが、何とか凌ぐ。それを繰り返していけば、勝利は見えてくるはずだ。
「残り1割を切りました! いけますよ!」
「なんだが、赤いオーラみたいなのが出てきていないかい?」
「本当ですね。何かあるんでしょうか?」
「っはあああ!? そんなのありかよ! っぐぉおおおお!! こいつ、最後の力を振り絞りやがった! バフだ! 残り1割になるとバフがかかる様になっていると思われる!」
「ダメージレースはどうなんですか!?」
「……ギリギリですが、こちらの方に分があります。ですので耐えてください」
「こっちもバフを張り替えるから、何とかして欲しいね」
「あれ!? なんだかダメージが増えた気がします!」
「多分、攻撃力が上がって、防御力が下がっているんだと思う! マリアナは攻撃重視! 今まで通りだけどな!」
そういう系のパッシブだろうな。こんな奥の手も用意していたのか。まあ、1割で助かったけど。3割で発動されていたら負けてた可能性がある。ここからは一気に状況が変わる。何とか耐えきるしかない。盾を持つ手が痺れてきているが関係ない。盾を手ばなしたら死ぬだけだ。やる気を見せろよこの野郎が。
長く長く続いた戦闘ではあったが、こちらが耐えきることに成功した。巨体が崩れ落ち、徐々に光になって消えていく。勝利したという事で良いだろう。こんなことが何度もあってたまるかって言うんだ。早く休みたい。それが俺の気持ちだった。




