スタンピードの可能性
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
無事に換金を終えて、次はギルドマスターに話をしなければならない。その為の準備は整えてもらった。というか、権限でCランク冒険者に引き上げてもらえないのかって感じがするんだがな。Bランク冒険者は無理だと思う。対象の夢幻の世界が無いからな。何かしらの昇格できる依頼があれば良いんだろうが、そんな都合のいい依頼なんて無いだろうし。
「失礼します。冒険者の方を連れてきました」
「ん? 今日は何もなかったはずだが?」
「先ほど連絡が来ませんでしたか?」
「……ああ、これか。すまん。今確認した。緊急の案件なら直接言うように指導しておいてくれ」
「解りました。すみません。行き違いがあったみたいです」
「気にしなくても、良い訳では無いが、まあ、仕方がないだろう」
「ん? なんだ、この間のパーティーか。それなら話は早いな。依頼の件だろう? とりあえず座ってくれ」
「失礼する。今回の依頼の件だ。……どれだけの夢幻の世界が、どのような状態になっているのか、調査が終わったのか?」
「一応の調査は終わったわけだ。調査結果としては、3カ所の夢幻の世界から魔物が溢れてきていた。それは由々しき事態であると鑑みて、魔物の討伐にDランク冒険者を向かわせようとしていたところだ」
「……夢幻の世界の中を確認したのか?」
「いや、外から見ただけだ。それで異常があったところは3カ所だ。魔物さえ片付ければ何とかなるだろう」
「……認識が致命的に甘すぎる。夢幻の世界について、何も知らないのか?」
「それなりに知っているとは思っているが、なんだ? それでは足りないって言うのか?」
「足りないなんてものじゃない。そもそも夢幻の世界について知らなさすぎる。その3カ所は夢幻の世界のボスを倒さなければ、スタンピードが発生するぞ」
「……スタンピードだと? それなら夢幻の世界の外にいる魔物を狩ればいいだけの話じゃないのか?」
「いい訳があるか。そもそも既に第4段階だ。調査をするなら中を確認して、雑魚やボスの調査もしないと、何段階目なのかが解らない。俺たちが今日攻略してきた夢幻の世界は第3段階だった。それはもう、脅威度が飛躍的に上昇しているという事だ。第3段階で既にAランク冒険者が討伐に向かわなければならない事態なんだよ。その辺の認識が甘すぎる」
「待て待て待て。第4段階ってなんだ? 今日攻略したのが第3段階? 何を言っている?」
「夢幻の世界の危険度の指標だ。本当に知らないのか?」
「知らないが……。そんなに不味いのか?」
「不味いなんてものじゃない。良いか? 夢幻の世界には第5段階まで存在している。夢幻の世界が出来る。これが第1段階だ。そこから色々と条件が重なると、夢幻の世界のボスが進化する。それが第2段階。その後も放置し続けると、雑魚たちも進化し始める。ついでに夢幻の世界のボスが2回目の進化をする。それが第3段階だ。そこから、夢幻の世界の雑魚どもが外に溢れ始める。それが第4段階。その後、条件が満たされれば、夢幻の世界のボスが3回目の進化をする。そうなると、夢幻の世界のボスが外に出てきて、スタンピードが起きる。それが第5段階だ。今の夢幻の世界から溢れ出てきている状態の3つは、第4段階。ここで、もしも冒険者が死に過ぎれば、第5段階を誘発する。一応聞きたいんだが、アタッカーしかいない様なパーティーがDランク冒険者なんだよな? 進化した魔物を討伐できるのか? HPが5桁ある魔物を、被弾無しで討伐出来るのであれば、問題は無いとは思うが、それだけの実力があるのかどうかだ」
「夢幻の世界はそんな状態になっているのか……。そして、討伐に向かった冒険者だが、HPが5桁もある様では勝てない可能性が高い。死ぬことは無いとは思うが……」
「一撃当たれば即死だと思ってくれ。アタッカーの連中がどこまでレベルを上げているのか知らないが、HPが500未満なら即死だ。それくらいの攻撃が飛んできてもおかしくはない」
「それなら不味いな。……夢幻の世界が第4段階だとして、死に過ぎればスタンピードが誘発するのか?」
「そうだ。そこで何人死ねばそうなるのかは解らないが、少なくとも放置しただけでも第5段階には進む。正直、冒険者で何とかする段階は終わっている。貴族家が出張って攻略するようにしなければならない事態だ。レイドを組んで、討伐しなければならない。その方がまだ何とかなるとは思うぞ」
「……ロンドウェル子爵家がどれだけの戦力を動員できるのかが問題だな。そもそも問題を問題と認識してくれない可能性もある」
「それなら、この町は終わりだ。夢幻の世界はそういうリスクもあるという事を理解しておかなければならない。誰がアタッカーを徴用し始めたのかは知らないが、無知で自分の領地を危険に晒すような無能に、生きる価値は無いとは思うが」
「お前らなら、攻略は可能か?」
「可能だが、ある程度の休みが欲しいのと、報酬次第だな。まあ、簡単にスタンピードなんて起こされても困るからな。出来る限りの事はするが」
「助かる。夢幻の世界でヤバかったのは、獣の森、嘆きの墓場、荒れた農村だ。推奨レベルは50、80、60の順番だ」
「なら、嘆きの墓場から攻略していく。スタンピードが起きないように努力はするが、起きた場合は仕方が無いぞ? 俺たちでも、出来る事と出来ない事がある」
「解っている。出来る限りで良い。食い止めてくれ。この状況をロンドウェル子爵家に報告する。軍隊を動かしてくれるのかどうかは未知数だが、何とかしてくれるとは思いたい」
「動いてくれないと、この町は終わる可能性があるからな。そのことは真剣に考えさせろ。馬鹿じゃなければ何とかなるはずだ」
これで動かないとなると、本格的に見捨てられたという事になるんだが、普通は自分の領地でスタンピードなんて許すかどうかなんだよな。それだけ馬鹿なら解らないが、普通なら討伐隊を送り込む。その位はするはずだ。しなければ、町は終わるんだからな。その点は解っているとは思うんだが。
取り合えず、ギルドマスターとは情報を共有できた。後は何処まで領主が動くのかだ。下手に動いて馬鹿な事を晒すのは止めて欲しい所ではあるんだけどな。最低でも、Bランク冒険者レベルの兵士を送り込まないと死ぬだけだ。その位は危機感を共有できたとは思うんだけど、無能が何を考えるのかなんて解らないからな。無能だと決めつけているが、そもそも夢幻の世界も管理できない様な貴族は無能でしかない訳だ。スタンピードを起こすようなら、本格的に無能の烙印を押してやれば良いとは思うが。
「とにかく、何とかしなければならない。……連続になるが、明日、嘆きの墓場に向かおうと思う。それで問題ないか?」
「問題ないです。でも、どうするんですか? ツーマンセルは狙っていくんですか?」
「勿論狙う。物理型ならノーデンが、魔法型ならマリアナが狙っていける。メリアは固定だから、そのつもりで居てくれ。出来れば、ノーデンの方を狙っていきたいところではある。アンデッドは物理型になりやすいんだ。それなら魔法アタッカーとして成り立つノーデンが有力候補になるからな。そんな感じでいきたい」
「それは問題ないよ。どっちにしても狙うなら、早い方が良いんだろうしね」
「ノーデンさんのスキルブックが手に入っていないですけど、大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ。アンデッドであれば、魔法力は殆ど無いのと一緒だ。ダメージは加速する。エンチャント聖もかなりのダメージになるから、ノーデンだけでも問題ないはずだ。アンデッド以外なら、苦戦したかもしれないが」
アンデッド相手には、エンチャント聖がぶっ刺さる。だから、ノーデンだけでもいけるはずなんだよ。多分だけどな。




