表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界最強の守護者  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/26

裏の店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 3日の休みで、俺は裏の店を回った。スキルブックは、通常の店には並ばない。普通の店では取り扱いが不可能なんだ。貴族がそのように決めている。一応あの後冒険者ギルドで詳しい話を聞いたんだが、通常の値段で引き取るらしい。……貴族の所には、スキルブックがたんまりとあるんだろうな。パーティーにも困らないんだろうし、良い事だな。まあ、俺たちは困ることになるんだが。


 そんな訳で、裏の店を見て回った訳なんだが、必要なスキルブックを2つ見つけた。両方とも、俺が使おうと思っていたものだ。


 1つは狂気乱舞。まあ、余り好んで使う人は少ないとは思うが、強力なスキルが詰まっている。だが、コンボ前提のスキルブックのため、扱いが難しい。守護者にはかなり有難いスキルブックではあるんだが、他の職業で使おうと思うと、もう1つのスキルツリーが決まってしまう。それ程にぶっ壊れスキルが搭載されているんだよな。まあ、扱いはかなり難しいとは思う。俺は使いこなせるが。


 もう1つは線上の鬼人。こっちは純粋に攻撃力と防御力を上げてくれるスキルツリーになる。これが一番推奨レベルが高い。タンクが使う分には良いんだが、それ以外の職業が使うには厳しい代物になっている。何せ、スキルの関係で、素早さが1固定になることになるからな。まあ、それでも強いんだが。これがあれば、ぶっ壊れ火力を叩き出すことが可能になるんだ。どう考えても手に入るのであれば、ここで手に入れておきたい。


「いらっしゃい。……なんだい、またあんたかい。ここで買うものは無いんじゃなかったのかい?」


「他の場所には無かったからな。他の場所で安いものがあるなら、それでと考えていたんだが、そんなものは無かった。だから、ここで買う。……これとこれだ。市場価値的には、こっちが5000万ライム、こっちが1億ライムって所だろうな。2億ライム出す。それなら即決で出せる」


「はん。市場価値で計るんじゃないよ。こちとら危ない橋を渡っているんだ。6億ライムさね。びた一文負からんよ」


「解った。……これで6億ライムある。貰っていくぞ」


「これはこれは、参ったねえ。もっと吹っ掛けておけばよかったさね」


「びた一文負からないんだろう? なら即決だ。もう少し多めに金額を提示しておくんだったな」


「全く。そんな装備で金なんて持ってなさげなのにねえ。これは損したよ。あんたの方が一枚上手だったか。しかし、よくもまあそんなに貯め込んださね。しかも、そんな使いにくいスキルブックを。誰かに使うのかい?」


「いや、両方とも自分用だ」


「おやまあ、死にたがりだねえ。でもまあ、それだけの価値を見出したって事は、勝算があるんだろうさね。まったく。食えないガキさ」


「ふん。知った事か。6億ですら高いとは感じるからな。だが、即決できるなら出すまでだ。例え市場価値の4倍の金額であったとしてもだ」


「あんたみたいなのは、早死にするか、英雄になるかの2択だよ。私ゃ英雄になるに1つ賭けようかねえ」


「英雄になるのかどうかは知らん。ただ、最強になるのは俺だ。俺以外に最強を目指している奴が居るとは思わんが」


「おーおー、よう言うた。でもまあ、それを使いこなせるなら、最強になれるのかもしれないね」


「勿論、使いこなしてみせるさ」


 さて、早速スキルブックを使ってしまおう。これを持っていて、盗まれましたって事になったら笑えないからな。さて、両方使ってと。これで良し。


――――――――――

名前:アーデルム

年齢:15

職業:守護者


Lv 37

HP 2787/2787

MP 124/124


攻撃力 7 +3

防御力 25+185 +8

魔法力 14

素早さ 4


スキルツリー 1

【守りの番人】〈19/100〉

【狂気乱舞】〈2/100〉

【線上の鬼人】〈15/100〉


スキル

〈ガードスタンス〉〈大挑発〉〈パリイ〉

〈シールドスタン〉〈守護者の加護〉〈防御力上昇1〉

〈狂化〉〈鬼の襲撃〉〈反撃の狼煙〉〈捨て身の一撃〉

称号

〈Eランク冒険者〉

――――――――――


 狂気乱舞に2ポイント、線上の鬼人に15ポイント振った。そして、狂化、鬼の襲撃、反撃の狼煙、捨て身の一撃の4つのスキルを得た。


 狂化は、状態異常の狂化になる。単純に言えば、それ以降スキルを使えなくなる。その代わり、攻撃力が100%増加し、防御力が50%増加する。狂化するのがデメリットになるんだが、守護者の加護で、狂化を無効化できるので、実際はステータスアップだけの恩恵を受けられる。


 鬼の襲撃は、攻撃力を+100%した攻撃を繰り出すことが出来る。まあ、これは使わないとは思うぞ。このためにスキルポイントを振ったわけでは無いしな。


 反撃の狼煙は、ダメージを負った時、次の攻撃に攻撃力+100%が乗る。通常攻撃でもいいので、1でもダメージを負えば、攻撃力が100%増加する。鬼の襲撃と合わせれば、200%の攻撃力が上がる計算になる。まあ、こっちも狙っては使わないんだが。


 捨て身の一撃は、自身の防御力を0にする。その下降値を攻撃力に上乗せする効果になる。攻撃する時だけ、防御力の数値を上乗せするように使うのがベストだな。これが使いたいが為に、線上の鬼人を獲得したと言ってもいい。


 計算してみよう。俺の攻撃力は、7+3で10。それで狂化、鬼の襲撃、反撃の狼煙を加えて+300%なので、40になる。そこに、防御力25+185+8で218。ガードスタンス、狂化を加えて+100%なので、436になる。単純に考えれば、威力は13倍。476の攻撃力で攻撃することになる。


 試しにバフをかけてもらうとすると、攻撃力が10+126で136。+300%で544。防御力が218+126で344。+100%で688。足して1232という攻撃力になる。まあ、大抵の魔物なら一撃で半分以上持っていくことが出来る。追加でエンチャント聖が加わると、魔法力が1720で計算されるので、文字通り1撃になる。……これでも聖女のエンチャントに勝てないのである。なんで聖女がぶっ壊れているのかが解るだろう。何で余っているのかが解らなかったんだ。何もしないでも、ヒーラーとバッファーを熟せる。こんな強い職業が残っていて良いのかって、純粋に思ったからな。普通なら残るわけがないんだ。


 まあ、残っていたんだから貰ったんだけどな。Eランク冒険者でこれなんだ。ここから一気に化けるからな。聖女は、女性アバター限定ではあるが、ゲーム内でもぶっちぎりで人気職だったし。生贄聖女のせいで、色々と壊れ性能が加速したんだけど、これでも、昔に比べたらナーフされている。コンボが見つかった時は、もっとえぐかったからな。まあ、ゲーム性が壊れるって事で、ナーフ。それでもぶっちぎりの人気職。俺だってサブ垢で聖女アバターは持っていたからな。回復職と言えば、聖女。これがゲームの常識だった。


 そんな常識も通用しなくなったんだけどな。なんだよ、斥候1、アタッカー5の編成って。偏り過ぎるんだよ。常識的に考えろよな。どう考えてもヒーラーやバッファーを入れた方が効率的なんだ。アタッカーはバフで強化するんだから、2人も居れば十分なんだよ。その辺、何も解っていない。生き残ること前提なんだから、ヒーラーは入れて当然だってのにな。何故そんな変な編成が流行っているのかは知らない。けど、余程の何かが無ければ、ありえないんだよな。何か見落としているのか? ぶっ壊れているスキルブックなんてあったかな。しかもCランク冒険者でだろう? そんなのは無かった気がするんだけどな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
素早さが1ってドラクエのアストロンのように無敵技のみに許されるデメリットだろう 庇うためには動く必要あることも多いし
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ