不安な陣営
OFUSE始めました。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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覚悟を決めて、しっかりとレベル上げを行った。その結果、レベルは17まで上昇した。……正直、聖女が既にぶっ壊れているんだが、これ以上壊れてくれるからな。本当にお前はヒーラーなのかと言いたくなる感じになってくれる。それでダメージを引き受けるのが、生贄聖女のスタイルだ。聖女以外でも出来るが、ヒーラーとしての性能が高い聖女がやるという事で、ぶっ壊れになるという、活かしたビルドになってくるんだよ。今のステータスはこんな感じだ。
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名前:アーデルム
年齢:15
職業:守護者
Lv 17
HP 627/627
MP 64/64
攻撃力 7 +3
防御力 25 +8
魔法力 14
素早さ 4
スキルツリー 10
【守りの番人】〈7/100〉
【初級斧術】〈0/100〉
【防御力上昇】〈0/100〉
スキル
〈ガードスタンス〉〈大挑発〉〈パリイ〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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名前:マリアナ
年齢:15
職業:賭博師
Lv 17
HP 98/98
MP 67/67
攻撃力 16 +3
防御力 3
魔法力 17
素早さ 23
スキルツリー 13
【賭けの対価】〈2/100〉
【豪運】〈2/100〉
【攻撃力上昇】〈0/100〉
スキル
〈ダイス〉〈四葉のクローバー〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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――――――――――
名前:ノーデン
年齢:15
職業:緑魔導士
Lv 17
HP 80/80
MP 898/898
攻撃力 3
防御力 8
魔法力 24 +2
素早さ 9
スキルツリー 8
【緑の加護】〈9/100〉
【魔法力上昇】〈0/100〉
【初級暗器術】〈0/100〉
スキル
〈攻撃力アップ〉〈防御力アップ〉〈魔法力アップ〉
〈素早さアップ〉〈ソーンバインド〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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名前:メリア
年齢:15
職業:聖女
Lv 17
HP 607/607
MP 1200/1200
攻撃力 1
防御力 14
魔法力 30+65 +3
素早さ 4
スキルツリー 10
【女神の祈り】〈7/100〉
【初級巫術】〈0/100〉
【初級剣術】〈0/100〉
スキル
〈ヒール〉〈魔法力上昇1〉
称号
〈Fランク冒険者〉
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これで、本格的に死ぬことは無くなると思う。HPが600を超えてきているんだ。まだまだ伸びるけど、ゴブリンを相手にするなら、このくらいのステータスは欲しい。後は貧弱な防御力をバフで補いつつ、盾で受けるのと、パリイで隙を作る。それが俺の役割になる。
それで、今回のレイド参加者は、Dランク冒険者12人、Fランク冒険者52人という布陣である。……ゴブリンの集落を潰すのに、1パーティーだけって訳では無いのは安心材料ではあるが、このDランクパーティーが、どれだけアタッカー偏重なのかによって、難易度が変わってくるんだよな。斥候が居る事は良いんだが、ヒーラーも無しでやるなんて事は無いと思いたい。
「じゃあ、ゴブリン共の集落に出発するぞ。作戦はこうだ。集落に行くまでの敵は、Fランク冒険者が務める事。その戦闘の参加によって、昇格試験とする。集落に着いたら、雑魚のゴブリン共の相手をする。1パーティー1体は相手にしろよ。ゴブリンも倒せない様じゃあ、昇格は認められねえな。その雑魚共の相手をしている間に、俺たちが集落を潰す。以上だ。何か解らない事がある奴は居るか?」
……なるほど。俺たちが主力じゃなくて、あくまでも主力はDランク冒険者たちなのか。それで、統率個体の露払いをさせると。……それでも難易度的にはEランク昇格試験とは思えないほど難しいとは思うが。特にアタッカーしかいないんじゃあ、殲滅力に差が出てくるだろうからな。この昇格試験、簡単には終わらない気がしてきたな。もうちょっとDランク冒険者が多く居れば別なんだろうが、見た感じ2パーティーである。6人編成のアタッカー10人体制とみるべきなんだろう。まあ、そんな編成に頼りたくなんて無いけどな。
自己完結型のアタッカーなら、いない事は無いんだけどな。だた、Dランクでは無理だという判断になる訳で。どうしても、自己完結をするには、スキルポイントを振り分ける必要があり、それは最低でも150ポイントは必要になってくる。Cランク以上でないと厳しいのだ。だから、Dランク冒険者で本当に良いのかって話になるんだよな。
ぞろぞろと隊列も何も関係なく進んでいく。先頭はDランク冒険者の斥候役だ。見た感じ、狩人なんじゃないかって感じがするんだが、本当の所はどうなのかは解らない。ただ、戦力にはならないだろうな。短弓という、小回りが利くが、威力に乏しい武器を使っている。目つぶしが出来るだけの精度を誇っていれば、話は違うんだろうが、Dランク冒険者だからな。
集落に到着するまでに、色々な魔物が出てきた。……中には面倒な魔物も居たんだが、Fランク冒険者が危なげなく、とはいかないが、何とか撃退に成功している。俺たちも何体か戦闘させてもらったが、評価はどうなんだろうな。正直、こんな連中に評価してもらっても嬉しくもなんともないんだが。
「楽でいいですけど、ここからが本番なんですよね?」
「そうだな。ここからが本番だろう。ゴブリンも出てくる。俺たちのパーティーなら、5体まで受け持つことが可能だ。だが、それ以上は厳しい。マリアナの処理速度がどこまで上がってくれるのかだ。ダイスで6を出し続けないといけない状況にならない事を祈るしかない」
ダイスで1D6を振って、6が出れば確定でクリティカルだ。クリティカルの計算式は、攻撃力に+50%、相手の防御力に-50%である。基本的には固定値を先に計算して、倍率をかけるという方法になるんだ。だから、バフで能力を上げておけば、クリティカルのダメージも上がる。しかも防御力を半分にして計算するから、ダメージは加速する。最高打点を狙っていけば、ゴブリンのHPを殆ど吹き飛ばすだろう。それだけの火力が出る事になる。
「ですが、思ったよりも冒険者の質が低いですわね。……とりあえず、昇格試験に臨んだという方々が殆んどではありませんか?」
「その可能性は否定できないよね。殆どが僕らと同期なんじゃないかな。僕らもまだまだだけど、戦闘に慣れてないってパーティーが多すぎる印象を受けたね」
「戦闘は数を熟さないと駄目だからな。特にアタッカーが攻撃できる隙を作らないといけない。それがタンクの役割でもあるからな。それ以前に、タンクが居ない様じゃあ話にもならないんだけどな。最低でもヒーラーは居て欲しい所ではあるんだけど、それも望み薄だ。ただ、こっちがヒールをしてやる義理も無い。回復したければ、自分たちでポーションを使うだろうさ」
悲しいが、それが現実である。今回の昇格試験で、どれだけの同期が死ぬことになるのかは解らない。だが、ヒールなんかは、MPに限りがあるのだ。肝心な時にMPが足りませんでは話にならない。だから、出来るだけ温存しておく方がいいんだよ。何時でも回復できると思わない方がいい。まあ、聖女のMPからしたら、このくらいは余裕なのかもしれない。けど、こっちに死人が出る可能性があるのであれば、辻ヒールなんて出来る訳もない。まずは自分のパーティーが役割を果たす事。それだけを考えていればいい。
帰り道であれば、どれだけ使っても良いんだがな。まずはゴブリンの集落を叩くこと。それが第一目標だ。それがなされる前に、MPを無駄遣いすることは許されない。こっちも命を懸けているんだ。簡単には死んでやるつもりはない。




