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世界最強の守護者  作者: ルケア


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選ばれたのは守護者

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 職業獲得の儀式。これは『英雄たちの挽歌』というゲームでは、当たり前の様に行われてきており、そして、リセマラを繰り返す原因となっているものだ。VRMMORPGというジャンルにおいて、その人がプレイしたい職業は、既にゲーム開始時には決まっているという事が多い。というのにも関わらず、『英雄たちの挽歌』では、職業すらもランダムなのだ。


 ただ、ゲームの完成度が高いこともあり、かなりの人気ゲームだったことは否定しない。プレイヤー人口も多く、サ終なんて事にはならないだろうとまで言われたほどだ。リリースから3年以上も経過しているが、いまだに新規のプレイヤーが流入しているくらいには大人気だった。


 そんなゲームを、俺も当然の様にプレイしていた。複数のアカウントを所持しており、色々と試行錯誤を重ねたものだ。勿論だが、複数のアカウントを持つことは、公式によって認められている行為である。その分、課金しないといけない訳なんだが、それくらいは苦にならない。それだけ面白いゲームだという事でもあるのだ。


 そんな世界に、何故か転生させられた。……俺は別に死んでもいないはずなんだが。いつもの様にゲームをして、いつもの様にパーティーを組んで、いつもの様に遊んでいた。それだけのはずだった。なのに、何故か異世界で目が覚めたんだ。本当に何を言っていいのか解らない感覚だった。


 ただ、それでも、『英雄たちの挽歌』の世界に転生できたことは、俺にとっては喜ばしい事でもあった。……まあ、そこまでして、現実を捨てたかったのかと言われれば、違うと答えるのだが、憧れた事でもあるからだ。こんな世界が現実になれば良い。そう思ったことも1度や2度ではない。


 それだけ楽しかった。だから、その世界にずっと居たいと思った。……それが現実の事になるとは夢にも思わなかったがな。普通に考えて、転生なんてありえない。常識的に考えれば、無いのが普通だ。だが、偶然にも、俺には転生という機会が訪れた。ならば楽しみつくすしかない。それが俺に与えられた使命なのだと。必ずや楽しんでみせると、そう誓った。


 両親には悪いが、15歳になったら、職業獲得の儀式で獲得した職業で、冒険者の道を歩むのだ。危険な職業である。だが、稼げる職業でもある。そして、最強を目指すのだ。出来る限り最強ではない。世界最強、それを目指していく。そうじゃないと遊びつくしたとは言えないだろうからな。


 日々を無駄なく過ごしてきた。何の職業に選ばれても、最強になるために考え抜いてきた。そして、今日、それが試される。職業獲得の儀式が、順番に行われるのだ。勿論だが、戦闘に向かない職業も当然の様にある。そうなってしまったら、何ともならない。この世界は現実。リセマラは出来ない。ならば、最強の職業を引くしかない。


 序盤に強い剣聖でも構わないし、対人戦に特化している闘技王でも構わない。その分野で、その職業で、最強を目指してみせる。……生産職にならないようにだけ祈れば良い。なんだって最強への道はあるんだ。それを目指していけばいいだけなんだ。


「次の方、どうぞ」


「はい。お願いします」


 職業を与えてくれるのは、神だ。実はこの人には特別な何かがあるわけでも無い。この場で行うという事に意味がある。教会で、祈りを捧げる。それだけで十分なのだ。そして、その時は訪れた。


『あなたの職業は、守護者、です』


「無事に職業を得られました。ありがとうございます」


「よく励むように。次の方、どうぞ」


 俺の職業は守護者になった。これが俺のステータスになる。


――――――――――

名前:アーデルム

年齢:15

職業:守護者


Lv 0

HP 49/49

MP 13/13


攻撃力 7

防御力 25

魔法力 14

素早さ 4


スキルツリー 0

【守りの番人】〈0/100〉

【初級斧術】〈0/100〉

【防御力上昇】〈0/100〉


スキル


称号


――――――――――


 これがステータス。これが俺だ。ここからは、リセマラは無し。一発勝負である。……しかし、守護者と来たか。正直、最強候補ではあるが、かなり大器晩成型ではあるし、何よりもスキルツリーが伸ばせない。スキルツリーは【守りの番人】【初級斧術】【防御力上昇】である。守りの番人以外は使わない。何処かのタイミングで消さなければならない候補だ。しかも、つぶしが効かないものばかり。防御力上昇がまだマシに見えるくらいだ。だけど、最終的には使わなくなるので、どうしても攻略できない時にだけ、防御力上昇に振る形になるな。斧術? 使う気も無いので却下である。これが剣術ならまだマシなスキルを覚えられるんだがな。


 何処かのタイミングでスキルブックを手に入れない事には話にならない。しかし、スキルブックはドロップが渋い。隠しパラメーターの運がどれだけ高いのかが問題になってくるんだが、守護者の運は1から10までである。少しばかり運が心許ない。


 ちなみに、HPは50まで、MPは20まで、攻撃力は15まで、防御力は25まで、魔法力は15まで、素早さは10までが最大値になる。十分に上振れを引いたとは思うぞ。少しばかり、魔法力が攻撃力と逆なら、どれだけよかったかとは考えるんだが。


 ここから、俺の冒険者生活がスタートする。必要な物に関しては、両親が用意してくれると言っていた。それは助かる。初期ステータスで戦うにしても、武器が無ければ始まらないんだから。それらを揃えてくれるだけでも十分だ。そして、俺の冒険者生活はそこから始まる。目指すは最強。手始めに、行く場所があるな。それが冒険者の町、クレイデルムだ。そこでなら、Cランク冒険者くらいまでには成れる。そこで少しでも早く、レベル上げを行っていきたいとは思うんだ。


 そんな訳で、武器と防具を買って貰った。これで一通りの戦闘は熟せるはずだ。この世界は知り尽くしていると言っても過言ではない。まずは冒険者になる。そしてレベル上げだ。何処まででも最強を目指していく俺だ。障害は幾らでもあるだろう。それを乗り越えていかなければならない。その程度の障害で、躓いていては問題なんだ。出来る事を出来るだけやる。そして、目指すは最強。誰よりも強くなって見せる。


「それでは、父さん、母さん。行ってくる。多分帰ってくる事は無いと思う。俺は最強になって見せるからな」


「まあ、何も言うまい。頑張れよ」


「止めても良いんだからね? あなたの帰る場所はここなんだから」


「ありがとう。でも母さん。覚悟を持って冒険者になるんだ。戻ってくるつもりはないんだ。これは絶対だから」


「そう、頑張ってらっしゃい」


 いざ、クレイデルムに。乗合馬車で向かう事になる。クレイデルムまでは4日ほど必要になるんだ。冒険者の町ってだけあって、色々と充実している。冒険者の助けになるような場所になるんだ。……まあ、目当てはダンジョンなんだけどな。ダンジョンが出てくる場所は、ある程度限られてくるから。拠点にするならクレイデルムが1番だ。それくらいダンジョンは重要なんだよ。必須とは言わないが、あればそれだけ強くなれる可能性が高くなる。この町では、どうしてもな。強くなれるかどうかが解らない。出来ない事は無いんだけど、それならクレイデルムに行った方が強くなれるからな。冒険者志望の人たちが集まってくるんだし。早い内にパーティーも組みたいとは思うが、それは運次第だからな。


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― 新着の感想 ―
世界最強の守護者というタイトルだから、運が10でスキルブックを高確率で手に入れて最強というタイトルにふさわしい成長するんだろうな 今のスキルだけじゃ最強は無理だろう
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