表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/20

(佐伯視点)誰も怒らないから、上手くやれてる

流行りのAIに佐伯の人格分析出してもらったらなるほどなっていう結果が出たので後書に載せてます。

 朝、会社に着くのはいつも始業ギリギリ。


 電車は混んでるし、別に早く来たからって褒められるわけでもないし。ドラマとかで会社の新人は一番に会社にいるべきとかありえないセリフそういえばあったな〜。誰か言わないかな。SNSに投稿したらバズるかも。


 Suicaをピッとして、適当に席に座ったら、まずはスマホチェックから。ニュースとかSNSとか、面白い動画を一通り見終わる頃に、やっとエンジンがかかってくる……気がする。


 今日の最初のタスクは……と、タスク管理アプリを開いてみるけど、うーん、なんか色々書いてあるな。まあ、重要そうなやつから適当に手をつければいいか。どうせ締め切りが過ぎても、あの優しい藤原さんが何とかしてくれるし。


(マジで、この会社、天国だわ……)


 午前中は、ネットサーフィンしたり、スマホでゲームしたり、こっそり音楽聴いたり。


 注意されることもないし、まるで自由時間。


 たまに、忙しそうに走り回ってる先輩たちを見るけど、あれはあれで大変だなって、完全に他人事。俺には関係ない。


「佐伯くん、この資料の件だけど……」


 今日も藤原さんが、困ったような顔で声をかけてきた。資料? ああ、昨日頼まれたやつか。うーん、どこやったっけな……まあ、いっか。


「あ、すみません。ちょっと今、手が離せなくて……後でちゃんと見ます!」


 って言ったら、藤原さんは少しだけ顔を曇らせたけど、「わかったわ。でも、今日中にお願いね」とだけ言ってくれた。


 ……たぶん、自分で直しちゃうんだろうな。ありがたや。


 昼休みは、スマホを眺めながら、いつものコンビニ弁当。


 午後の仕事? まぁ、適当に時間潰してりゃ終わるっしょ。眠くなったら、イヤホンでラジオ聴いて気を紛らわせるし。バレなきゃ問題ない。


(ほんと、こんな楽してお金もらえて最高の会社)


 誰かに何か聞かれたら、「すみません、まだ勉強不足で……教えてもらってもいいですか?」って、低姿勢でお願いすれば、みんな親切に教えてくれる。


 特に藤原さん、ほんとに神。気になったところを聞いても何度でも説明してくれる。……まあ、話が長くてかったるくて、何言ってるかわかんなくなっちゃうんだけど、あとでまた同じこと聞いても説明してくれるし。何度も聞いてたら、代わりにやってくれるからな〜。


 定時のチャイムが鳴る5分前。


 俺はそそくさと退勤の準備を始める。今日の疲れ? 全然ない。ほとんど座ってただけだし。周りの人たちはまだパソコンとにらめっこしてるけど、あれは「自分を犠牲にして働くタイプ」なんだと思う。俺には無理だ。


「佐伯くん、今日もお疲れ様」


 藤原さんが、どこか疲れた声で言う。


「お疲れ様でしたー!」って、いつもの笑顔で返しておく。


(あー、明日もこの調子で、誰にも怒られずに、ゆる〜く一日が終わりますように)


 駅までの帰り道、ホットコーヒーを片手に歩く。


 明日のことなんて考えたくないけど、まぁ、なんとかなるでしょ。この会社の雰囲気なら。


 俺はこの居心地のいい職場で、うまく波風立てず、今日も明日も過ごしていくつもりだ。

楽園の住人:

佐伯は、会社を「適当に時間を潰せて、最低限の給料がもらえる楽園」のように捉えている。仕事に対する責任感や向上心は皆無で、いかに楽に過ごすか、ということにしか興味がない。周囲の忙しさや不満には全く気づかず、自分のペースを崩そうとする人間を内心で煙たがっている。


指示待ち人間:

自分で考えて行動することが極端に苦手で、常に誰かの指示がないと動けない。しかし、その指示もきちんと理解しようとせず、適当に聞き流してしまうため、ミスを連発する。ミスを指摘されても、「だって、ちゃんと教えてくれなかったし」と責任転嫁する。


時間泥棒の自覚なし:

周囲の人間が自分の尻拭いに時間を費やしていることに全く気づいていない。むしろ、「みんな親切に教えてくれるいい人たちだ」と都合よく解釈している。自分のせいで業務が滞っているという認識はなく、定時になると平然と退社する。


特別扱いが当然:

入社以来、周囲がなんだかんだと自分の面倒を見てくれることに慣れてしまい、それが当然だと思っている。「自分は愛されキャラだから、多少のことは許される」とすら考えている節がある。


最後の言葉の裏側(再考):

最終章の「……誰も、なんで教えてくれなかったんですか……?」という言葉は、本当に教えてもらえなかったと思っているのではなく、「自分がミスをした」という事実を認めたくない、無意識の言い訳である。あるいは、懲戒解雇という事態に直面して初めて、自分が「ぬるま湯」の中で守られていたことに気づき、パニックになっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ