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幻想世界のMMO   作者: 芝ッフル
7/14

バッター

四スラ皇2体目。

 リスペト街道 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ーーースイング」


 :スイング 自身の攻撃力の3倍の威力。及び高確率ノックバック付与


「スッラァァ!(なめるなっ!アイススラッシュ)」


 リスペト街道では、イチローと殺氷之素羅異夢との戦いが繰り広げられていた。

 イチローのレベルは35、それに対し、殺氷のレベルは140。そのレベル差は105と高く、こと戦闘において勝ち目はほぼ皆無といえる。

 事実、イチローの防御力では、殺氷の完全に防御できない限り、ただの突進でも一撃でHPは0になる。

 しかし、この絶望的な状況下でも戦いを成り立たせているのが、イチローの(ジョブ)、バッターである。


「ーーーバントっと。うん、今の見て分かった。これ当たったら即死ぬ奴だ」


 :バント 飛行系の攻撃である場合、90%のダメージ軽減。


「まあ、俺死んでもゴクドーさんいるし、気楽にいくか。ーーーヒット」


 :ヒット 直撃した相手の防御力の10%分のHPダメージ。


「スラァァア!!(凍結結界)」


 :自身の半径50m以内にいる自身以外の全てに秒間HP1%のダメージ。また、効果範囲内での自身の魔法威力を10%上昇。


 が、やはり殺氷が格上の敵であることに変わりはない。

 戦いが成り立つと言っても単なる撃ち合い、攻め合いである場合の話だ。

 今回イチローがまともに戦えていたのは、殺氷の体が球体に近いという点が、バッターという(ジョブ)にとって相性が良かったからだ。そのため、殺氷が範囲魔法を使えば、前提が覆され、イチローの有利は奪われる。


「スラッ(豪雪)」


 :自身より半径100m以内に知力値×1.2倍のダメージ。


「うわっ」


 イチローが吹雪に飲み込まれた。殺氷とイチローの戦闘が始まって数分。殺氷はイチローの弱点を掴みつつあった。


「スラァ(ふんっバッターには注意せよとの知識があったが、実際に相手にしてみるとこの程度なのか?)」


「ーーー必勝宣言」


 :必勝宣言 次の攻撃でクリティカルが出た場合、威力を十倍にする。このスキルは1日に3回まで使える。


 吹雪で覆われた空気が薄らぐと、殺氷に向かってバットを突きだすイチローの姿が現れた。


「ーーーフル、スイングッッッ!!!!!!」


 :フルスイング 直撃者に攻撃力の10倍の威力。また、前方60度から120度以内、半径100mの扇状に攻撃力の0.1%分のダメージ。総MPの10%を消費。


「ホームランだ」


「ス、スラァアアアア!!!(な、何故だぁぁああ!!!)」


 バットが直撃した殺氷のスライムボディが弾けとんだ。


 :ホームラン バットによるクリティカルが発生したときに起こり、威力をさらに2倍する。また、必勝宣言後にホームランとなると、威力をさらに2倍する。この上位互換として場外ホームランが存在する。


 :サヨナラ逆転ホームラン 自身より格上の敵に、一撃で撃破できる威力のホームランを当てた場合、威力を10倍し、根性、耐えるなどのスキルを阻害する。


『プレイヤーイチローにより、殺氷之素羅異夢が討伐されました。』


「、、、確かにストライクは使ったけれども、勝てちゃったよ。おい。てか、240万ダメージってどうなってんだ?レベルも15も上がったし、、、大丈夫か?これ。バグとかじゃないよな。、、、まあ、いいか。考えても仕方がない。とにかくURUFUさんに頼まれたことも終わったし、、、帰るか」


 かくして、リスペト街道の平穏は取り戻された。


 :ストライク 一度だけ、あらゆる攻撃を無効果する。ただし、72時間以内に3度使用すると、レベル-2、24時間のログイン停止となる。




『野球少年

 オオタニ・イチロー レベル35 種族 人間

 (ジョブ) バッター(特殊) レベル35

 HP 5250

 MP 1000

 攻撃力 6000

 防御力 4000

 俊敏性 1000

 知力値 0

 器用値 1000

 精神力 1000

 称号 春の敗者 夏の勝者         』


バッター 習得条件

1ヶ月以内に、VTO内で10万回以上の素振りを行う。また、その間に戦闘を行わない。もしくは棒状の武器以外の使用をしてはならない。

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