バッター
四スラ皇2体目。
リスペト街道 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ーーースイング」
:スイング 自身の攻撃力の3倍の威力。及び高確率ノックバック付与
「スッラァァ!(なめるなっ!アイススラッシュ)」
リスペト街道では、イチローと殺氷之素羅異夢との戦いが繰り広げられていた。
イチローのレベルは35、それに対し、殺氷のレベルは140。そのレベル差は105と高く、こと戦闘において勝ち目はほぼ皆無といえる。
事実、イチローの防御力では、殺氷の完全に防御できない限り、ただの突進でも一撃でHPは0になる。
しかし、この絶望的な状況下でも戦いを成り立たせているのが、イチローの職、バッターである。
「ーーーバントっと。うん、今の見て分かった。これ当たったら即死ぬ奴だ」
:バント 飛行系の攻撃である場合、90%のダメージ軽減。
「まあ、俺死んでもゴクドーさんいるし、気楽にいくか。ーーーヒット」
:ヒット 直撃した相手の防御力の10%分のHPダメージ。
「スラァァア!!(凍結結界)」
:自身の半径50m以内にいる自身以外の全てに秒間HP1%のダメージ。また、効果範囲内での自身の魔法威力を10%上昇。
が、やはり殺氷が格上の敵であることに変わりはない。
戦いが成り立つと言っても単なる撃ち合い、攻め合いである場合の話だ。
今回イチローがまともに戦えていたのは、殺氷の体が球体に近いという点が、バッターという職にとって相性が良かったからだ。そのため、殺氷が範囲魔法を使えば、前提が覆され、イチローの有利は奪われる。
「スラッ(豪雪)」
:自身より半径100m以内に知力値×1.2倍のダメージ。
「うわっ」
イチローが吹雪に飲み込まれた。殺氷とイチローの戦闘が始まって数分。殺氷はイチローの弱点を掴みつつあった。
「スラァ(ふんっバッターには注意せよとの知識があったが、実際に相手にしてみるとこの程度なのか?)」
「ーーー必勝宣言」
:必勝宣言 次の攻撃でクリティカルが出た場合、威力を十倍にする。このスキルは1日に3回まで使える。
吹雪で覆われた空気が薄らぐと、殺氷に向かってバットを突きだすイチローの姿が現れた。
「ーーーフル、スイングッッッ!!!!!!」
:フルスイング 直撃者に攻撃力の10倍の威力。また、前方60度から120度以内、半径100mの扇状に攻撃力の0.1%分のダメージ。総MPの10%を消費。
「ホームランだ」
「ス、スラァアアアア!!!(な、何故だぁぁああ!!!)」
バットが直撃した殺氷のスライムボディが弾けとんだ。
:ホームラン バットによるクリティカルが発生したときに起こり、威力をさらに2倍する。また、必勝宣言後にホームランとなると、威力をさらに2倍する。この上位互換として場外ホームランが存在する。
:サヨナラ逆転ホームラン 自身より格上の敵に、一撃で撃破できる威力のホームランを当てた場合、威力を10倍し、根性、耐えるなどのスキルを阻害する。
『プレイヤーイチローにより、殺氷之素羅異夢が討伐されました。』
「、、、確かにストライクは使ったけれども、勝てちゃったよ。おい。てか、240万ダメージってどうなってんだ?レベルも15も上がったし、、、大丈夫か?これ。バグとかじゃないよな。、、、まあ、いいか。考えても仕方がない。とにかくURUFUさんに頼まれたことも終わったし、、、帰るか」
かくして、リスペト街道の平穏は取り戻された。
:ストライク 一度だけ、あらゆる攻撃を無効果する。ただし、72時間以内に3度使用すると、レベル-2、24時間のログイン停止となる。
『野球少年
オオタニ・イチロー レベル35 種族 人間
職 バッター(特殊) レベル35
HP 5250
MP 1000
攻撃力 6000
防御力 4000
俊敏性 1000
知力値 0
器用値 1000
精神力 1000
称号 春の敗者 夏の勝者 』
バッター 習得条件
1ヶ月以内に、VTO内で10万回以上の素振りを行う。また、その間に戦闘を行わない。もしくは棒状の武器以外の使用をしてはならない。