オークさん
まだ主人公。短いのもう一本いきます。
「へーここが始まりの町"ファスト"かぁ」
バルちゃんに白い部屋から追い出されたあとVTO第一サーバーの始まりの町、ファストに着いたのであった。
「え~と、ステータス?」
ブウォンッ
『レイ レベル1 種族 人間
職 従魔士見習いレベル1 支援職
HP 50/50
MP 7/7
攻撃力 7
防御力 7
俊敏性 7
知力値 7
器用値 7
精神力 7
称号 いじめっ娘 』
ん?称号に変なのがあるぞ?
・・・詳細見てみよう。
私は『称号 いじめっ娘』の文字をタップした。
『称号 いじめっ娘
レベルがたったの500しかないバルちゃんのことをいじめた極悪人に対して送られる称号。先生、こいつですっ。効果は特にない』
バルちゃんつえぇぇぇぇ!!!!!
レベル500!?たった!?どこが!!!
てか、あんなので極悪人扱いされるの?
『追伸、バーカ、バーカ、バーカ byバルちゃん』
え、えぇ~・・・
う、うん、まあいいや。特に効果もないみたいだし。
「よし、とりあえず魔物を倒しに行こう!」
始まりの草原 パルパ ーーーーーーーーーー
「おーこれがスライムかぁ」
今、私の目の前には、赤いプルンッとした謎生物がいた。
「えっと、ステータス見てみよ」
『殺炎之素羅異夢 レベル140
種族 殺炎之不定形生物レベル40
職 炎皇(9次職)レベル100
HP 37600/40000
MP 11250/13500
攻撃力 9000
防御力 9000
俊敏性 11000
知力値 13500
器用値 9000
精神力 13500
称号 初心者殺し 四スラ皇
コメント・お馬鹿なの?初心者が勝てるワケないんだよ!byバルちゃん 』
「はい?」
次の瞬間、私はスライム?の放つ超エネルギー波(多分ブレス)によって、一瞬で死に戻ったのであった。
始まりの町、ファスト ーーーーーーーーーー
「・・・え~」
いやいやいや、あれ始まりの町近くの狩り場に出る魔物じゃないよっ!!
「うんっバグか何かだよっうん」
そうだ。絶対にそうだ。うん、そう言うことにしよう!
「よーし、気を取り直して再出発だっ!!」
パルパ、再び ーーーーーーーーーー
「今度のスライムは大丈夫そう」
私の目の前にいる青い謎生物は、前のスライム?と違ってめっちゃ弱い、、、HP以外全部1だし。
「とりゃっ」
うん、しっかり倒せてる。ステータスを見ても、レベルが1~4程度しかない。レベル4でも、少し手こずるくらいで、これぞ初心者の狩り場って感じだ。
「ゴブリンとかも出てきたけど、そこまで強いってわけでもないし、他の所も行ってみようかな?少し難易度が上がるくらいらしいし」
レベルも少し上がったし、フォレス森林へ行ってみようかなぁ?それかリスペト街道?うーん迷う。
「ブヒッ」
「ん?」
後ろから、豚みたいな声が聞こえ、とっさに振り返った。
「っオーク!?」
『オーク、その57 レベル3 種族 オーク レベル1
職 棒使い(一次職) レベル2
HP 300/300
MP 20/20
攻撃力 100
防御力 80
俊敏性 80
知力値 120
器用値 30
精神力 20
称号 無し 』
ん?私が今レベル5で・・・
『レイ レベル5 種族 人間
職
HP 250/250
MP 35/35
攻撃力 35
防御力 35
俊敏性 35
知力値 35
器用値 35
精神力 35
称号 いじめっ娘
従魔 特に無し 』
・・・そういえば私従魔士だったァァァア!!
今まで全部倒しちゃってるじゃん!
「ブモッ」
ゴンッ
『HP185/250』
へ?
「ギャーあと三回ダメージ受けたら死ぬぅぅう!!」
ーオークは、いやらしい目でこちらを見ている。
へ?
ーオークは、レイを見て発じょ
「イヤーーーーーー!!!!!」
ーオークは、前屈みでレイを追いかけてくる。
「イ"ヤ"ァ"ーーーーー!!!!」
私はとにかくダッシュした。たとえオークの方が速かろうと、とにかくダッシュした。
ースキル、逃げ足を獲得しました。
まじ!?使う使う使う!!
5分後、ファスト
「ゼーハー、ゼーハーゲホッゲホッ、、、うーなんであんなオークがいるの?ゲームだよ?というかオークに痴漢されそうになるとか、、、うん。まあ今日は疲れたし、こんくらいにしてログアウトおこうかなぁ」
気がつけばゲームを初めてから一時間たっていた。このゲームは時間を三倍に加速しているから、体感時間で三時間もプレイしていたことになる。
最近のゲームは凄いなぁ。そんなことを思いながら、私はログアウトした。
レイは作中でもなかなかなリアルチートキャラです。俊敏性にかなり差があったオークさんから逃げ切ったりなどと。
そもそもいくら低レベルはレベルが上がりやすいとはいえ、町も広いですし、三時間で4レベルアップは無理があるんですよね。パワーレベリングならともかく。
因みに、原本の町の名前が同じページなのにファストとミドルンの2つがごっちゃになっていて昔の自分の適当っぷりがよく分かりました。
訂正、時間加速の倍率を五倍から三倍に変えました。つまりレイは三時間弱でレベルを4上げたことになります。