龍と知能
「おいおい…マジでレッドドラゴン倒せんのかよ…?」
トーチが心配そうに聞いてきた
「私も1人で倒すの無理なのに…」
やっぱ俺って荷物扱いなのかな!?
俺達はクエストを受けてクエスト先に行っていたのだがさっきから心配の言葉しか飛び交わない。俺も心配だよぉぉ…
「た…多分倒せる。俺の知識が正しければ…」
「はぁぁ!?んだその曖昧なのは!?」
「死んだらどうするんですか?!」
何だかんだで心配してくれるのはありがたいが…
「絶対勝てる。うん。絶対。」
俺の言葉に2人は頷いた。
「うわぁ…ほんとに寝てるんだ…」
ヒイロが見る先に…
「レッドドラゴン…デケェ…」
めちゃくちゃデカい赤い竜。あいつを今から倒すとなるとほんとに震えが止まらない。
「んじゃ作戦通りに…行きますか!」
俺は弓に『毒の矢』を構えて…
ドラゴンの「羽」に撃った。さぁ。
「戦闘開始だ。」
ヴォォォォォォ
ドラゴンのとてつもない声が空に響く。
「トーチ!あいつの弱点は多分水だ!水系の魔法使えるか!?」
「あたりめーだよ!行くぜぇぇ!」
『水底の大砲』
トーチの魔法の一撃がドラゴンにぶつかる。間違いなく。目に見えるようなダメージを喰らっていた。
「ナイスだトーチ!んじゃ俺も…!」
レベル3の攻撃矢を弓にかけて…放つ。羽に向かって。
ヴォォォォォォ…ォォォォォ!!
「ボスの攻撃パターン変わったぞ!」
瞬間。
レッドドラゴンが口から炎を吐き出した。分かってはいたが恐ろしいったらありゃしねぇ…
っっ!?はえぇ!?
ちょっと待て…俺の知識だとこんなに早くねぇ…
あっ。死んだ。
『海上の荒潮』
ザパーんと突如として上から水が。
「何死にそうになってんだよ!」
トーチ様ァァァ!ありがとうございますありがとうございます!
「そういやひいろんどこいった!?」
そう。さっきから攻撃に参加していないヒイロだが。そろそろ出番になりそうかな…
「おい!ボケっとしてると…っ!」
トーチに向かってドラゴンが突進。そして炎ブレス。この連携に流石のトーチも完全な防御が出来ず
「っっ…!」
『近距離の爆撃』
ブォォォォォォォォ!!
「トーチ!マジごめん…!ちょっとお前回復しとけ!」
「はぁぁ!?あんなんちっとも痛くねぇよ!おらてめぇ!秘策があんだろ?」
「おう。ちなみにあいつの残りHPいくら位?」
「詳しくは分かんねぇけど…4分の3くらい。全然減らせてない!」
思ったよりも減ってないな…これはもう少し時間が必要だ。
レッドドラゴンの攻撃パターンも読めてきた。炎ブレス、突進、ファイヤボール、引っ掻きってのが今のとこの攻撃。そして突進からの炎ブレスが多いイメージ。
そんな事を考えていると再び突進。
「おい!」
「大丈夫!むしろ…」
待ってました!!
『ノックバックの弓Lv5!』
打った瞬間。
ドラゴンが後ろにぶっ飛ぶ。
「な…そんなぶっ飛ぶのかよ…」
「トーチ!壁作れるか?!出来れば水系の!」
「あたりめぇよ!」
『海上の壁』
ドラゴンの下から突如として水の壁が現れる。しかしドラゴンは怒り狂い、その壁をゴリ押ししてこちらへ突進。
「効果ねぇぞ…どうすんだ!」
「HPあといくら位だ?!」
「半分切った!」
時間稼ぎ終了だ!
ドラゴンは俺をめざして突進。水の壁の影響で確実に動きが遅くなっている。そしてなにより
羽を下に下ろしている!
「こっちだァァァァ!!!」
ヴォォォォォォ!!!
俺は走って走って。あの人の所へ。
「これで…フィニッシュ!!」
と思ったのだが。思ったよりもドラゴンが早く俺は噛みちぎられた。目を覚ますとそこには美しい女神がいて「貴方を転生させます。血みどろの世界に。」うわぁ。やだよぉぉ。
となる事はなかった。保険が聞きやがったぜ!
俺に噛み付こうとしたドラゴンは一瞬停止した。そして。
『ジャッチメントスラッシュっ!!』
ヒイロの一撃がドラゴンを貫いた
はい。どうも。ずんだです。
今回は下手くそな戦闘回です。ほんとに書き直したい。でもこれが俺の限界なんです…そういえば昨日ブックマークが1つ増えていました。ありがとうございます!さらに感想も頂きました。ありがとうございます。次回はお泊まり回です。まったりしましょう