絶望とパーティ
「そ…そんなに落ち込まないで…?ほら…お菓子あげるから…」
俺は天使になぐさめられていた。だって…だってぇー!
スキルが弓に対して意味ないってどういうことよ!?
はぁー…と大きなため息。もう何回目かも覚えていない。「もうどうすればいいのー!」と日彩さんが言っているが今だけはちょっと元気が出ない。
もうあのジジィはなんでこんなに俺に物をくれねぇんだよ…
そんな事を思っていると…
「おーい。そこの新人くん!」
例のカウンターで斜め椅子してた人だ…何の用だろ…
「なんか用ですか…?」
俺がちょっと面倒くさそうに聞くと…
「君のステータスを確認してみてー!」
は?ステータス?どれどれ…
???
「あのー。」
「うん。」
そのステータスカードに書かれた情報には、
AP20
SP50
GP10
そして
運20
知力90
そう。知力高ぇ。
「ね!?知力高いのよ!人よりも!!」
やったぁ!って喜ぶってよりもこれ高いのか…?
「あのー。これって高いの?」
「うん。まぁまぁ高い。」
多分だけどさ。これ俺の元々の知力だったりしてね…
「それで…要件はそれだけですか?」
「いや!お願いがあるんだよ!」
なんだよお願いって…まためんどくさい…
「私と付き合ってよ!」
……
「はぁ!?」
「クエストに」
ウワァァァァァはめられた!
ちくしょう紛らわしいこと言いやがって…
「あのー…すいません…どちら様ですか?」
今までじっと俺達の会話を聞いていた日彩さんが聞いてきた。それに対し…
「私かい?私はトーチ!」
あの人トーチって言うんだ。
「気軽にトーチって呼んでねー!」
その後互いの自己紹介と俺とトーチさんの関係について話した。
トーチさんはここのカウンターに憧れバイトとして入ったがなんか面倒くさくて今辞めてきたそう。馬鹿げた話である。それで俺の名前と顔にピンときてパーティに入りたいんだとか。意味わからんしこの世界にもパーティってあったんだな…
「ちなみにひいろんはコウタのパーティメンバーなの?」
ちなみにトーチさんは日彩さんのことをひいろんと呼んでいる。羨ましい。
「いえ。でも出来れば…私もパーティに入りたかったので。良いですか?コウタさん。」
「はい。」
即答であった。うん。仕方ないよね。
その後敬語はやめようという話になり…
「よろしくね!コウタ!」
「よろしく!ヒイロ!」
…
「あのー…私は誰も呼んでくれないの?」
「「あー。よろしくトーチちゃん」」
ハモるってこういう事だろう。
トーチさん…いやトーチがなんかブツブツ言っていたがこれでパーティ完成ということだそう。
ちなみにトーチさんは剣士ではなく魔法使いとの事。この世界どうなってるんだろう…
どうも。ずんだです。
ごめんなさい。今回はのっぺり感ある感じです…次回はクエスト回にしようと思いますので楽しんで頂けたら…
ヒロインのひいろんとトーチちゃんのかわゆさも増やせたらいいなぁ…
それではっ!