ギルドとスキル
「ここがギルドです!」
予想はしてたけども…
でけぇなギルド!想像の5倍くらいでけぇな!
俺は日彩という女の子(俺の天使。ラブリーマイエンジェル)と共にここにやってきた訳だが。さぁて。どんなスキルがついてんのかなぁっと…!
「ちなみに日彩さんは自分のスキル知ってるの?」
俺が何気なく聞くと
「いえ!実はそもそもそんな物があると言うのも初めて聞きまして…私も初めて検査するんです」
ちょっと困った顔をする日彩さん。可愛い。
と言うかここまでスキルも知らないでモンスター倒してたって思うとちょっとヤバいな…
中に入ってみると…
「あー。こうなってるわけ。」
いくつかのカウンター、クエストボード、そして食堂があり、かなり活気があった。
クエストカウンターにはほとんどがクエストボードからクエストを受けようとする人でいっぱいだ。ちなみにクエストボードには紙が貼ってあり、それを持って行って受ける形だろう。
カウンターのうち一つだけ空いているところがあったが、そこは新規の人がランカーカードを作る場所らしい。ラッキー!すぐ終われそうじゃん!
他に食堂から買った食べ物を食べれるようにするためかテーブルや椅子も沢山置いてあり、そこで賭け何てのをやってる奴もいた。あっ。黒服に誰か連れてかれてる…
「ほーん…」
「コウタさんはランカーカード持っていますか?」
「あ。持ってねぇ…作ってきますね。」
多分スキルとかもランカーカードがないと確認出来なそうだし。
そう思ってランカーカードを作るためカウンターに行くと…
カウンター当番の奴がなんか食いながら斜め椅子して座っていた。
「あのー…」
ガタッ
「ウワァァァァァ!」
……
「し…死ぬかと思った…」
…
死ぬかと思った…じゃねぇよ!
なんで業務中に飯くいながら斜め椅子すんだよ!
「あ!お客さん?新規?わは。久々の仕事だぁ」
なんだコイツは…
髪は茶髪でとろんとした目でこちらを見てくるそいつはそんな事を言ってきた。
「あのー…カードを…」
「名前!年齢!好きな食べ物!使ってる武器!教えてちょーだいなっ!」
近い近い!!
と言うか好きな食べ物いるの…?
「好きな食べ物いりますか…?」
「あー。私が知りたいだけだから。」
「おいっ!」
思わず突っ込んでしまった。これは俺悪くないよね。
「いいツッコミだねぇ…」
だねぇじゃないっすよ…
「あー…えと…名前はコウタで、15歳です。使ってる武器は弓で、好きな食べ物は…トマトです。」
うん。いかにも普通。我ながら普通。
「トマトかぁ…私嫌いだな。ぐじゅぐじゅしてて。」
そこが美味いんじゃん!と突っ込むまもなく…
「弓使いかぁ。ちなみに武器変える時は申請してカード書き換えてもらってね。弓なんてどうせそのうちすぐ変えるでしょ。」
うん。変えれないからその心配はいらないね。。
「ほい。これカードね。右のカウンターでスキル調べれるから。じゃあねぇー」
「ありがとうございます。じゃあ…」
なんだったんだろう。。。
「あ!終わりましたか?」
日彩さぁん!聞いてくださいよォ!変な奴がいてぇ…
「終わりましたよ。」
「じゃあ診断しようか!!」
おぉ?やけに張り切ってるなこの人…
「そ…そうですね!」
「グランドブレイブ!?凄いです!最レアでかつ、大剣にピッタリのスキルですよ!」
うおぉ!!!とギルド内が湧く。何があったのかと言うと…
日彩さん。とんでもないスキルがあったみたい。
グランドブレイブというスキルで、大剣と太刀のみ全てのステータスを3倍にあげるらしい。凄すぎる…
「コウタさんもやってみて下さい!」
めちゃくちゃ機嫌良いな…
さぁーて!どんなチートスキルかなぁ!?
「えーと。コウタさんですね…弓使いでっと…どうぞ。この石版に触れちゃってください!」
ここだけの話だが、俺は昔から射的得意なんです。という事で。ちょっと思い出しちゃいました。
「グランド…スナイパー…」
シーン
えぇ!?グランドじゃん?なんでシーンなんすか!?
「あのー。そんなにダメなスキルなんですか…?これ。」
するとカウンターのお姉さんがこんな事を言ったのだ。
「このスキルは最強格のスキルですが…」
「弓には一切スキル付与がないんです…」
もう嫌です。異世界生活。
ほい。という事でずんだです。なんかここまで来るとコウタ可哀想になってきますね…自分で書いて何言ってんだろ…
それとクエストカウンターの斜め椅子の人は今後も出てきます。グランドスナイパーの効果多分今後も出ないのでここで言って起きますが、
命中確率を40%upし、命中時のダメージを2倍にする
です。こんなにいいスキルなのに…あとこれは神様がいじったんじゃなくてコウタの射的スキルの賜物なので神様関係ありません。神様のやろぉ!