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何なのあいつ!?
本気でムカつくんですけど・・・さっきの出来事に腹を立てながら会社に戻り仕事した。
ムカついていたからだろうか・・・
あっけなく仕事が終わってしまった。
今日どうしよう。
特に用事の入れていない私。
「ちょっとコバ!!お昼営業の織田くんと一緒だったって?」
ロッカーで着替えていると同期の人が興味シンシンに聞いてきた。
あーぁ、誰かが見てたのね・・・うるさくなりそう・・・
「席が無いから相席を頼まれたのよ。それに私はすぐに店からでたわよ。へんな噂流さないでよ・・・」
はぁ~とため息をついた。
「本気でうざそうね。私だったら嬉しいけどな。」
同期の子が人ごとかのように言う。
「女ったらしなのに?」
冷めた声で言う。
「そこがいいんじゃない。私は彼なら遊びでもかまわないわ。」
本気で私のことがうらやましいらしい・・・
「へーそれじゃーお先ね。」
全然興味のわかない私。
適当に流し帰ることにした。サトに連絡しようかな・・・川合ちゃんとデートかな??
そう思いつつも私は携帯からサトの番号を探した。
しかしその手は止まった。
目の前を顔の歪みきったサトがいたのだ。
もちろん横には川合ちゃんが・・・
しかたない今日は帰ろう。
「さーやチャンかくれんぼ?」
別に隠れているつもりは無かったのだ。
ただいた場所が柱だっただけだ。
しかし後ろから声をかけられびっくりし振り返った。
ゲッオダノブマサ・・・
「隠れてないわよ。何のよう?っていうか名前で呼ばないで頂戴。」
昼間の怒りがぷつぷつと沸いてきた。
「なんで名前はだめなわけ?」
不適な笑みでいう彼
「嫌だからよ。家族以外は名前で呼ばせないの。それじゃー」
私はさっさと帰ろうとした。
「まった。夕食の約束は!?」
帰る私の腕を掴んだ。
私って学習能力落ちたのかしら・・・
「約束した覚えはないわ。手を離しなさい。社内で噂になるわよ?」
力を入れるが やはり男の力にはかなわない。
「俺は平気だよ。」
ニッコリと微笑むが腕は離さない。
この子悪魔めっ!!
「で?どうします??」
このまま話しても埒があかない。
どうせ今日は暇だし・・・
「私が良く行く店でいい??」
はぁ~とため息をわざとつく。
「いいよ。」