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23

この23話で完結です。

次話おまけの番外編です。同時投稿しています。

「今日、いきなり訪問したらまずい?」

夜、仕事が終わり一緒に帰ろうとしているとマサからのいきなりな言葉

「・・・ほら、せっかくお爺様から許可もらったわけだし、お爺様のおいたの報告と一緒に俺たちのことも先手として報告しようかなって・・・」

私は、黙り込み、下を向いた。

「さぁや?いやならいいから・・・」

黙っている私を見て焦りまくるマサ

「嫌なわけないじゃない。嬉しかったのよ!」

顔を上げた私の目には、涙が溢れていた。

「もぉ、ここ会社なのに・・・どうしてくれんのよ!?」

マサに八つ当たりをするが、マサは笑うだけで怒ったりはしなかった。

どうして、こんなに涙腺ゆるいのよ・・・

心の中で 毒を吐きながらも嬉しさがこみ上げていた。

あれから、私達はお互いの両親に挨拶した。

お互いに、両親に気に入られ幸せな毎日が続いていた。

「ただいま。」

私たちは、籍だけを先にいれた。

理由は・・・

「おかえりなさい。今日、お父さんから荷物が来てたわよ。」

キッチンに立っていた私は、玄関先に置いたままにしているダンボールを指した。

「なんだ?」

マサは、靴も脱がずにダンボールをあけ始めた。

「・・・さぁや、電話とってくれ。」

中身を確認するなり お怒りモードのマサ

一体 何が入っていたのだろうか?

私は 中を覗き込んだ。

「あら、かわいい」

中には、赤ちゃん向けのおもちゃがずっしり・・・

「親父、いい加減にしてくれ!!

まだ、引越しもしないうちから荷物を増やすな。」

それだけをいい電話を切ったマサ

「さぁや、それ箱ごとなおしておくからそのままでいいよ。ったく、まだ半年も早いって何回 言えばいいんだか・・・」

めちゃめちゃ呆れてるマサ

「いいじゃない。お父さん、嬉しいのよ。なんたって初孫ですもの。」

そう、私のおなかには、マサとの子どもがいるのだ。

もともと結婚するつもりだったので、私たちはさっさと籍をいれて準備を進めたのだ。

「あっ、さぁや。今日 誕生日だろ」

キッチンから 大きな声で叫ぶマサ

今日、4月2日は 私の誕生日

愛おしい人に 祝ってもらうことがどんなに嬉しいことか・・・

私は、機嫌よくマサのところへ言った。

が、すぐに私は、マサを思いっきり睨んだ。

「それ、嫌がらせ?」

マサの手にあるものをを見て叫んだ。

「叫ぶな。子どもが驚くから。それと、話を聞け、これが、お前にとって嫌な思い出があるのは知ってる。でも、真実を知ってもいいんじゃないのか?」

手にあるものをテーブルに置き ゆっくりと私に近づいてくる。

「知ってるか?花にも、365日分の誕生花っていうのがあるんだ。お前の・・・4月2日の花は、アネモネなんだ。それから、お前が嫌がっていた花言葉・・・他にも意味があるんだよ。特に赤のアネモネはあなたを愛します・・・政木さん、本気でさぁやのこと愛していたと思うよ。確かに裏切ったかもしれない。でもだからといって、愛情がなかったわけではないと思うんだ。」

マサは、優しく私を抱きしめてくれた。

高志・・・ごめんなさい。最後まで、私はあなたを信じることが出来なかった。

私、ちゃんと幸せになるから、この人と幸せになってみせるから・・・

「久しぶり~」と私は、目の前に現れた少し老けた彼に抱きついた。

「・・・・」


私の隣にいるマサと彼の隣いる由香ちゃんもとい川合ちゃんは、呆れていた。

が、もう一組のカップルは固まっていた。

「親父 どういうことだ??振られたのか?」

カップルの男性のほうは、私たちの息子だ。

「ほぅ、そんなこと言うのはこの口か!?」

マサは思いっきり息子の口をつねった。

「実はね、パパが元上司なのよ。信一くんのパパは。今は、逆だけどね。」

あいかわらずね。クスクスとふたりのやり取りを見て笑う由香ちゃん。

「・・・ってことは、ママたちのキューピットって・・・」

娘の由姫ちゃんが、呟く。

その隣で、何も言わずに頷く由香ちゃん

「・・・何を話したのよ。」

私は、あえて目の前にいるサトに言った。

「俺は、何も言ってない。ただ、自分たちはなかなかくっつかないくせにおせっかいな奴らがいたって言っただけだ。」

おせっかいね・・・・

由香ちゃんとの合コンたのんだのは誰よ。

思うが、由香ちゃんと由姫ちゃんのために言わないでおく。

「新郎新婦様 そろそろ準備よろしいでしょうか??」

6人でわいわいやっていると スタッフの人が呼びに来た。

「私たちは、席に行くわね。由姫ちゃん父親に似て、ヘタレな息子だけどよろしくね。」

ニッコリと微笑み今日、娘になる彼女に言った。

マサや信一は、納得のいかないといった表情だが、由姫ちゃんはまんざらでもない様子

二人は今から私たちと別の新しい道へと進んでいく。

私たちのように、幸せになってほしいと思っていた。

そう、願いながら・・・・


あとがき

いかがだったでしょうか?

信雅&沙耶にお付き合いいただきありがとうございました。

この人たちの話は、「婚約者」が終わってから、いきなり出来たものです。

実は、サトと沙耶が知り合いって言うのは、あとからのこじ付けです(笑)

ほんとうは、

書くつもりなかったのですが、この子達が 他の作品を進めれないようなくらい脳みそを占領してしまいまして・・・

というか・・・この二人が信一の両親って気が付いた人いるのかしら・・・

それでは、ここまで、お付き合いいただきましてありがとうございます。


それから、花言葉ですが実はいろいろありまして参考にしたのはよく本屋でみかける366日誕生花の本というものです。


2007.3.5


*海藍*


P.S 「婚約者」の校長先生は、沙耶の知り合いで合コン仲間の一人という裏設定があったり・・・(笑)はい、すみません。

必要なかったですね・・・


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