初めての女子の連絡先に一人悶えるコミュ障(この気持ち分かる人ブクマよろ)
「――た! 新汰! いい加減起きなさい!」
バチーン!
「痛っ! 起きないからって、叩かなくてもいいだろ」
「なに言ってんの! 日向ちゃんはもう起きてるのよ! あんたが起きないでどうすんのよ!」
「どうもしませーん」
ドゴッ!
「そんなに寝たいなら、永眠させてあげましょうか(笑)」
「ス、スミマセン……」
「まあいいから、早く降りてきなさい」
そう言って降りていったので、俺も急いで準備した。
▽△▽△▽
「あ、おはよう」
「お、おはよー」
朝からこんな美少女を見れるなんてこの家は天国か!
「おめぇ~、挨拶でキョドってんのか~(笑)」
「う、うっせー! キョドってねーし!」
はー、このバカ親どもがいたら天国も地獄になるわ。
「ご飯できたわよー」
「「「「いただきます」」」」
▽△▽△▽
それから家を出たのは、飯を食い終わってから20分ほど経ってからだった。
日向と一緒に登校していると皆からじろじろ見られたが(たぶん前より減ってる)、どうでもよかった。
だってそれ以前に……
そいつらの髪の色がヤバかったから!
赤、青、黄、緑、紫、金、茶…………
特にヤバかったのが、俺のクラスのいつもボッチな田中だった。彼の頭は、そう、虹だった。
「これ、マジでスゲーな……」
「そうでしょ! そうでしょ! ネイ様さまさま~って感じでしょ!」
「わあ!!」
ビビったー!
「次からは、静かに出てきてくれ」
「? 分かった」
ネイも合流して、少ししたところで
「よ、新汰……とアリアさん!? もう二人はそんな関係に!? ……ごめん、僕は一人で行くことにするよ……」
「おい、こら待て」
逃げようとする健汰(髪も瞳もピンクで、さらに美少年化した男)を捕まえる。
「はあ、俺ら付き合ってねーから」
「そうなの?」
「あぁ、それより二人とも、これが喋るの初めてだろ。軽く自己紹介でもしとけば?」
「あ、そー言えばそうだね! じゃあ(コホンッ)、改めまして若松健汰です。え~と、皆からは『健ちゃん』って呼ばれてるよ。だから、健ちゃんって呼んで欲しい」
「日向・アリアです。さんって付けられるのは、あまり好きじゃないから、アリアって呼んでください」
と、美形二人が軽く挨拶を終わらした。
「じゃあ、いこっか」
歩き始めようとした時
「二人は連絡先とか交換したの?」
あー、そういや完っ全に忘れてたわ。昨日忙しかったからな……
「いや、まだだったわ」
すぐさま、俺らはスマホを取り出す。
「えぇと、じゃあRINEで」
そうして画面に表れた"新しい友達『日向』"をお気に入り登録するのであった。
「ほら、健ちゃんも」
「OK!」
「日向、グループ招待しとくわ」
「ありがと」
日向がグループに入ってすぐ、少し皆がパニックになっていた。
よし、男子から日向に来る友達申請は俺が全部拒否っておこう…………
(つづく)
『美少女と始める学園ラブコメ改造計画』を読んで頂きありがとうございました!
これからですよ、学園生活は、こ・れ・か・ら
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