悪魔の力(マジ便利!!!)
風呂からあがって、早々に着替え廊下に出ると日向が居た。
パジャマを持っていないのかジャージ姿で、まだ髪が乾いていなかったのだが、とても可愛い。
「ちょっと話したいことがあるから、付いてきて」
そして日向の部屋に入った。
座ってから少し沈黙が続いたが
「あ、あの、ありがとね。私とネイを泊めさせてくれて。私、本当の家族がどういうものか分からなかったからちょっと緊張したけど、新汰もお父さんもお母さんも優しいからとっても落ち着けるよ!」
「そりゃ、良かった!」
ホントに良かった!
▽△▽△▽
それから、少し話をして
「そのさ、学校で俺とあんまり話さないでくれ」
「えっ」
日向の表情が一気に暗くなった。
「ちが、その日向のことが嫌いってことじゃなくて………… その、日向ってふ、普通にか、か、可愛いじゃん! それなのに銀髪と赤い瞳って、そ、そりゃ~もうチート級に可愛いってことになるし………… て、俺はなに言ってんだろうなー、あ、あ、あはは」
「…………(照)」
マジでなに言ってんだ俺、恥ずすぎだしキメェだろこりゃー
「お二人さん、ラブラブだね~」
…………う、うるせぇー!!!
「そ、それで、こんな俺が近くにいると皆から殺気が向けられてくるんだ。だ、だからその……」
「そっか。じゃあ…… 私が髪を黒くして目立たないようにすればいいんだねっ!」
「それはだめだ! 日向を捨てたとはいえ、産んでくれた親からもらったものだから! ってなに熱くなってんだ俺……」
「いやいいよ。じゃあ……あ、いいこと思いついた!」
「え、なんだそれ」
「まあ見てて! ネイ来て」
「ほーい」
ま、まさか、学校の皆を消すとか……
「この町の五十代男性の髪を贄として、桜山高校の生徒の髪の色と瞳の色を色々な色にしてそのことは至って普通であると洗脳して!」
「アイアイサー」
そう言って、ネイはどこかに行った。
え、ん?つまりこの町の五十代男性の髪を犠牲にして俺達の学校の生徒の髪と瞳をアニメのように色んな色にして、またまたアニメのようにそれが普通だと思わせるってこと?
「えぇと、今のはこの町の五十代男性の髪を犠牲にして私達の学校の生徒の髪と瞳をアニメのように色々な色にして、またまたアニメのようにそれが普通だと思わせたってこと! これで目立たなくなるから、学校て話しかけていいかな?」
「あ、あぁ~、もちろんだ! どんどん話しかけてきていいぞ!」
これを機に俺は日向に変なお願いはしないと、犠牲になった五十代男性の髪に誓ったのであった。
▽△▽△▽
「あんた達、明日も学校なんだからそろそろ寝なさ~い!」
「じゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみ」
その夜は、色々あってあまり寝付けなかった……
『美少女と始める学園ラブコメ改造計画』を読んで頂きありがとうございました!
やっと本格的に改造してくれました!
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