ラッキースケベ(自主的に)
日向がこの家で暮らすことになってから、急いで準備に取り掛かった。
俺と父さんは物置部屋の片付けを、日向と母さんは荷物を取りに出ていった。部屋が片付いたのと同時に、日向たちが帰ってきた。そこから急いで荷物を運んだり置いたりしたが、作業が終わったときには10時を過ぎていた。
「あら、もうこんな時間。日向ちゃん、お風呂に入ってきなさい」
「私が最初でいいんですか?」
「あまり前よ、ねぇ」
俺と父さんも頷く。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
それから日向は風呂に、父さんと母さんはリビングに、俺とネイは部屋に向かった。
▽△▽△▽
俺とネイが漫画を読んで、時間を潰していると
「ねぇ新たん、日向を覗きに行かない?」
ネイが切り出してきた。
「いや、さすがに殺されるだろっ!」
「それでも、おめぇは男かっ!!」
はい、男ですが?
「いつもは見られない、日向のあんなところやこんなところが見れるんだよっ! 大丈夫、安心して! 今、日向はこの家に泊めさせてくれて、恩を感じているはず! だからちょっとやそっとの覗きじゃ怒んないと思うから! GO!」
そう言われると、なんか覗きたくなってきたぞ!
「よし、その話乗った!」
急いで風呂場に向かった。
それから5分後、、、
やっぱ、無理無理!どうやって覗けっていうの?風呂場の扉ってね、ちょっと開けようとしてもおっきな音で「ガチャッ」って鳴るんだよ!あとネイがちょっとやそっとの覗きぐらい大丈夫とか言ってたけど、覗きにちょっとやそっとなんてないと思いますがねっ!もし俺が日向の立場だったら絶対ゆるさ――
「やーい、意気地無し。あと、ヘタレ」
ちょ、こいつっ。イラつくな!あぁ、やりますよ!やりゃーいんでしょ!
そうして、第一の関門、脱衣場のドアに手を伸ばすと
「ふー、いい湯だった。あ、入っていいよ」
「え、あ、うん」
安心した反面、少し悔しかった……
(つづく)
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今回は、結構短いですっ!