ショタオーク「くっ、殺せ」双子エルフ「オイシかったです。
この小説はオークにくっころを言わせたいが為に書いた小説です。
ちくしょう!なんて事だ!俺が監禁されるなんて!
おかしいだろ!誰がオレみたいな半端モンのオークを狙うってんだよ。
オレは強かった。村では負けなしだったし狩りだってめちゃくちゃ得意だ。でもモテなかった。ダメだった。
オレはいつも悔しかった。あの逞しい背丈で大きな体を持つみんなが。なんでもオークは普通はそうらしい。なのに俺は背は大人の半分で体もポッキリと折れそうなくらい細い。
そう、『小さき者』オークと呼ばれていた。
「おう、ショタじゃねか。今日もいい仕事すんな!」
なんて声をかけてくれるのは村長の息子の『大きな者』だ。マジで大きいんだわ。大人より一回りも大きな体は村のオンナに大人気だ。
「……あぁ、そうだよ。これが今日の分だ」
別にデカが嫌いなわけではない。あぁ、そうだ。コイツが嫌いというより苦い思い出が蘇るから会いたくないんだ。
「しっかし、オマエは本当にすげぇな!あの弓?だっけ?あんなモン使えるしな」
「ありがとう。でもなぁ、デカの方が凄えじゃねぇか。あのグリズリーを素手で殴り倒したんだろ?オレ、力はねえからさ」
そう、ホントにデカはいい奴さ。しかも強い。オレみたいに工夫しなければ狩りのできない半端モンとはわけがちがう。
「……なぁ、ショタ。オマエ、村出るってマジか?」
「あぁ、ホントだよ。オレは旅をしてみたいんだ」
「なぁ、やっぱり、アイツの……」
「ちげぇし……違うから!オレは外の世界に行きたいだけなんだ!……明日だ、明日出るから」
そう言ってオレは自分の家へと駆け出していた。
翌日の朝
「本当に出ていくんだな?」
「外は危険よ。村にいて欲しいわ」
ちっ!デカのやろう。見送るのは分かってたけどソイツ連れてくるとはマジでやめろよ。ーゴメンね?ウチさ、デカさんが好きだからーて言われたオレの惨さめを!
「……あぁ、帰ってくるつもりもないから」
ホント、出る前に疲れたわ。満身創痍だわ。
村から出て数日。今日は森に来ている。あぁ、オレは冒険者になったんだ。なんでもオークに見えないんだてっさ。うん、ギルドで受付のお姉さんが怪しい目で見ていたが。
最近じゃ街では声をかけてくれる人が増えてちょっと嬉しい。やっぱアレかな?ギルドでエルフの女の子が迷惑そうにしてたの助けたのが大きかったのかな?
まぁいいや。というかこの森ヤバイな。森に入ってからずっと見られてる気がする。いや、この依頼受けてからちょっとイヤな予感がヒシヒシとさ。
「ふぅ、今日は調子が良いな」
うん、依頼のモンスターを狩ってたらイヤな感じは収まっていた。気のせいだったのかな?まぁ、いいか。
「あれ、ショタくんじゃない。ラッキーだわ」
おお?なんでこんなとこにリーナちゃんがいるんだ?そうそうこの子がギルドで絡まれてた子。エルフのリーナちゃん。
「そうだね。ボクも嬉しいよ。今日はルーナ姉さんは?」
「うん。今日はこの森で別々に狩りをしようてなったんだ
」
「へえ、珍しいね。リーナちゃんとルーナ姉さんは街じゃいつも一緒にいるから」
ルーナ姉さんはリーナちゃんと双子らしい。らしいというのはあんまり似てないんだよね。特に……
「……なんだか胸がムカムカすんだけど?変なこと考えてない?」
イヤだな。ホントに鋭いよ。
「双子エルフって、ボクみたいなオークくらい見たことないって聞いたからさ。ホントかなって」
「むー、確かにルーナとは似てない部分があるけどさ。あんまり言わないでよね。街に来てからずっと言われてるんだから」
「ゴメンね。ちょっと村でのこと思いしてんだ」
「あぁ、そっか。一回り大きいデカさん?だっけ。それとショタくんか。うん、なるほど。ちょっと似てるね」
……クソ!もう痛くないと思ったのに。まぁ、でもあんまり辛くないかな。やっぱり村出てよかったかな?
「おーい、リーナー。……あれ?ショタくんじゃない、会えて嬉しいわ」
「おぉ、リーナ姉さん、どうも。偶々、会ったから話ししてたんだ。ボクの依頼のモンスター討伐も終わってからさ」
「ふふん、いいでしょう。ルーナ。先にショタくんに会えたからね」
「そうね。羨ましいわ。リーナは納品の物集まったの?」
「うん、集まったよ。流石に終わってないのにお話なんてしないよ」
「あっ、てことはギルドに報告だけかな」
「うん、……ねぇ、ショタくん?一緒に街へ帰らない?」
おや?珍しいな。ルーナ姉さんが一緒に何かしようって言うなんて。
「いいですよ。また、ルーナ姉さんが路地裏で迷子になるかもしれないし」
「もう!忘れてっていったでしょう?あんまり意地悪しないで」
そう、このルーナ姉さんは方向音痴なのだ。リーナちゃんを助けた翌日にギルドで深刻な顔してたから話を聞くと双子のお姉さんを探すつもりだったそうで。
んで、ボクが探しに行くと言って、探してたら裏通りから声が聞こえたから行くとうん、エルフがいたんだよ。とりあえず、そのアウトロー共をシバいて衛兵に突き出した。でもさ、最初はルーナさんとは思わなかったんだよ。だってね、リーナちゃんってボクと同じくらいだから。
背が高くて胸がね、おっきくてね。
コホン、その話はいいか。無事ギルドに送ったらすっごい感謝されてそれ以来なんだかんだでよく会うようになったんだ。
今日はもう帰るだけだから一緒に帰ったんだ。
その日夜。
「キャーーーーーー!」
突然、辺りに悲鳴が響いた。慌てて悲鳴が聞こえた方に向かうと民家に連れられている女の子が見えた。
あんまり出しゃ張るのは良くないと思うが今から衛兵を連れてくる時間はない。息を殺して気配を消しゆっくりと近づく。
中の様子を窺うと3人ぐらいの男の声が聞こえた。
「へっへ、やっぱエルフは良いな」
「おいおい、こんな小さな奴が好きとか変態か?」
「別にどうでも良くないか?とりあえず女ならなんだっていいわ」
「まぁな、そいつには同意するわ」
……ボクはこの街来てからとことんエルフに縁があるんだな。
結果だけ言うと全然苦戦しませんでした。そして、
「えーっと、リーナちゃん?大丈夫?」
「!はっ、はい!大丈夫です」
うん、大丈夫じゃないね。めっちゃ顔赤いし、挙動不審だし。
「ほら、立って。うん、歩くことは出来そうだね。アレ?」
何故かそこでボクの意識が薄れていく。
「ごめんなさい、もう、我慢できなくなりました」
そして、目を覚ますと何も見えなかった。しかも手は後ろ手に足は何かに縛られていて身動きが取れなかった。
「こんなことしてごめんなさい」
この声はリーナちゃん?まさか……
「そんな、なんでこんなことを!」
こんなことをする子だなんて思わなかった!
「あまりリーナを攻めないで」
はぁっ!この声はルーナ姉さん!二人とも悪人だったんなんて!クソ!ホントにオレは見る目がないんだな。
「オレをどうするつもりだ!この悪女ども!」
もう、いやだ!女なんて嫌いだ!クソクソクソ!
「そうね、私たちは悪い女よ。本当はもう少し仲良くなってからにするつもりだったのに」
「ゴメンねショタくん、私、今日ので我慢できなくなったんだ」
「くっ、殺せ!」
「「えっ?」」
「オマエ達みたいな、悪人に売られるくらいなら死んだ方がマシだ!」
「「……」」
「違うわ、売るじゃなくてオイシク頂くのよ」
ひぇ!たっ食べられるの!殺されるのはいいけど食料にされるなんて怖い!ヤダヤダ!近づいてきた。
「ぬわーーーーーー!」
あの後、いきなりルーナ姉さんにキスをされて、
「「ご馳走様でした」」
はい、ボクはオイシク頂かれました。R18なお話的な意味で食べられました。
なんでも二人は故郷である本に出会ったそうで。その本は小さい男の子を悪いお姉さんが襲う本らしい。それに大層興奮したそうで良い子を探す為に村を出たんだって。
面白いのはその作者はあの街に住んでいたらしく馬が合いさらにその性癖を拗らせていた。
そこに明らかにカモな少年がきた。しかも、助けてくれたりいざという時には頼りになる。好きが爆発してしまった。
カモな少年は勿論ボクのことですね。なるほど、なんで仲良くなったらオレをボクに変えさせたり、姉扱いしろって言うわけだ。
ちなみに作者はいつも受付担当してくれるお姉さん。なるほど、時々手に触れたりするのはわざとでなんだか怖いなと感じるのはそう言うことだったのか。
数日後、ギルドのお姉さんと双子エルフにオイシク頂かれたとかなかったとか。
はい、前作はシリアスマシマシだったので新しく書き直しました。やっぱりこんな題材で重くなるのは私のせいか?後、何故ショタになった?
まぁいいです。ここから裏設定です。
ショタくんは原初のオークの先祖返りです。厳密にはオルクといい、本人は気付いてないですがエルフ並みの美形(人間やエルフから見て)。
ショタコン受付嬢ですが本人は自分が変態の自覚があり妄想を紙に書いていたのを知人の作家に知られていつの間にか本の販売になってしまう。最初は絶対売れないと思っていたが想定外の売れ行きで複雑な思いをしている。そして、ショタコンが発症した人にちょっと申し訳ない気持ちでいる。ちなみにショタくんをオイシク頂いた後はさらに人気が出るようになったそうな。
P.S 前作にも書いていますがこちらで感想頂いたのでもう一回似た題材で書きます。