黒猫と白猫と三毛猫
超ショートストーリーです。
ギャグ感少なめ、ほのぼのゆったりと、どうぞ
黒猫(不問):黒い猫にゃん!
白猫(不問):白い猫にゃん!
三毛猫(♀):三毛の猫にゃん!
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黒猫「なぁ、白いの」
白猫「なんだ〜黒いのー」
黒猫「人間って酷い生き物だよな」
白猫「そうだなー」
黒猫「僕達をまるで赤ちゃんの様に扱う」
白猫「そうだなー」
黒猫「あんなに身体をわしわし弄って…僕がどれだけ毛づくろいし直してるのか分かってないんだ」
白猫「そうだなー」
黒猫「さっきから適当に返すのやめてくれない?」
白猫「そうだなー」
黒猫「それだよ、それ」
白猫「だってさー、おいら達の言葉をご主人達は理解できてないんだから愚痴った所でしょうがないだろー?」
黒猫「でも鬱憤は溜まるんだよ!」
白猫「考えなきゃいいのにー」
黒猫「考えちゃうんだからしょうがないだろ!」
白猫「しょうがないねー」
黒猫「白いの…本当に雑だな」
三毛猫「2人ともなんの話をしているの?」
黒猫「おぉー、のらのミケ!良いところに来てくれた!」
三毛猫「良いところ?」
黒猫「聞いてくれよ、人間は毛がぐちゃぐちゃになる位に身体をわしわし弄って…僕がどんだけ毛づくろいし直してるのか分かってないんだ!」
三毛猫「良いじゃない、別に」
黒猫「ミケもそんな事言うのかよ」
三毛猫「さすらうようになってから思うの、人間の温もりって良いものだったってね」
黒猫「…むぅ」
三毛猫「何?」
黒猫「2人とも僕に対しての配慮がないよね」
白猫「そうかなー」
三毛猫「そんな事言われてもね」
黒猫「愚痴は終わるまで聞いてくれてたら良いの!」
三毛猫「それはごめんなさいね」
黒猫「あ、ちょ、ミケどこに行くんだよ!」
三毛猫「口を出すのらは嫌いでしょ?」
黒猫「悪かった、悪かったって」
三毛猫「人間に好かれているうちが猫生の華よ
ご飯は勝手に出るし、遊んでくれる、ちょっと構い過ぎてくるところもあるけど…一匹になったらずーっと、孤独なんだから」
黒猫「ミケ…」
白猫「悩みなんてさー、みーんな持ってるんだから、おいらみたいにてきと〜に過ごしてれば楽なもんだよー」
三毛猫「白いのは何も考えてなさそうで良いわよね」
黒猫「ミケ…あのさ」
三毛猫「なに?」
黒猫「今晩…一緒にご飯食べていけよ」
三毛猫「嫌よ」
黒猫「何で?」
三毛猫「だって…あの頃の事を…思い出しちゃうもの」
白猫「ミケは大変だなー」
三毛猫「もう慣れたけどね」
黒猫「ごめん、ミケ」
三毛猫「いいのよ、それよりもうすぐあなた達はご飯の時間でしょ?
そろそろ行くわね」
黒猫「また来いよ!」
白猫「またなー」
三毛猫「じゃあね、2人とも」
黒猫「…よーし、ご主人に急かしてくるか!」
白猫「いってらっしゃーい」
黒猫「白いのも来いよ!」
白猫「めんどくさいなー」
黒猫「はーやーくー!」
白猫「わかったよー」
間
三毛猫「さーてと、今日はどこの家のご飯をご馳走になろうかしら」
ありがとうございましたぁぁ!