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素直になれなかった少年の純愛物語のはじまり
俺は小学生の時に読んだ絵本を思い出しながら、
何度も後悔をしている。
『ずーっと ずっと だいすきだよ』
というその絵本では
主人公の男の子、僕が飼い犬に大好きだと言い続け、他の家族はその犬を相手にもしなかった。
そんな時に年老いた犬は死んでしまい、
周りの家族はもっと大好きだと伝えていれば良かったと言う。
でも僕は後悔していない。
何故ならいつも想いを伝えていたからだ。
という話である。
俺はその本を何度も繰り返し読み、
現在は同じ後悔をしないようにと生きている。
そして僕は今、星の研究をしている。
それはあいつがなりたかった職業だからだ。
そして俺とあいつの繋がりだったからだ。
それでは、僕とあいつの話を少ししていく。