第二十四話 『選択』
~パラダイスシティ 某ホテル屋上
タケル・ブロウ・R2の三人は町長クラウディアの策略により
クラウディアに騙された少女リンダと対決する事になる
しかしクラウディアには幻魔が寄生していた
幻魔はブロウがクラウディアの知り合いだと知り
クラウディアの身体を捨て、身投げさせる事で
ブロウへの復讐を果たそうとした
ーー
「アル!!下に回り込め!!
これが終わったら夕飯はお子様ランチだ!!」
タケルが声を荒げる
「お子様ランチ☆(キラーーン)」
R2はすぐさま行動に移す
「ガキ!今行くから手ぇ離すなよ!」
ダッダッダッ
タケルは走っている
「もうダメ・・・・」
リンダは力つきようとしていた
クラウディアはホテルの屋上から落下する
グッ
リンダは手を離さない
「きゃぁぁーーーーー!!!」
リンダも引きずり込まれる
「クラウディアーーー!!!!!」
ブロウは走りながら叫んだ
クラウディアとリンダは屋上から落下した
シュダッ
その時、タケルも飛び降りた
ヒューーーーーーーーーーーー
「ガキ!!」
タケルは落下して行く中、リンダの足を掴んだ
「・・・・」
リンダは気絶している
タケルはリンダを右脇に抱え、クラウディアを左手で掴んだ
「(畜生。二人は同時に抱えられねぇ。
どうする?
町長か?ガキか?
どうする!?どっちだ!?)」
「タケル!!!!
クラウディアだ!!
町長は幻魔に操られていたんだ!
クラウディアを助けろ!!!」
上でブロウが叫んだ
「(くそ。どっちだ!?どうすれば・・・)」
「タケル!!
選べ!!!
どっちも選べなくなる前に!!!」
ブロウが叫ぶ
「俺は・・・・・・・・・・
サムライだぁぁぁァァァァァァァァ!!!!」
タケルはリンダから手を離し
クラウディアを脇に抱えると
小刀を壁に差し込んだ
フワッ
ズガッ
「すぐ行くから待ってろガキ!」
ズガガガガガガッガガッガガッ
ガガッガガッガガッガガッガガッガガッガガッガガッ
「ぐぉーーーーー!!!!!!」
タケルは渾身の力で壁を斬りつける
落下速度が止まると同時にクラウディアを離す
フワッ
タケルは壁を蹴ってクラウディアから距離を取る
ガッ ズダッ
「何を!?」
ブロウは目を見開いた
スカン スカン スカン スカン
タケルはクナイでクラウディアの服を
壁に打ち付けた
ズダッ
「ガキィィィィーーー!」
タケルは壁を地面に向かって走り出す
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「うぉぉぉぉぉーーーーーーー!!!!!」
リンダが地面に叩き付けられる寸前
タケルは壁を蹴る
ズダッ
「ぐぉぉぉぉぉぉーーーー!!!」
ガシッ
タケルはリンダを捕まえた
「・・・ユウシャ・・・サマ・・・?」
「タケル。ナイスキャッチ。」
R2は落下地点に回り込んでいる
「アル!!!!
受け止めろぉぉ!!!!!」
スザーーーーーーーー
「お子様ランチ☆(キラーン)」
ズドォォォォーーーーーーン
R2の腕の上にタケルが乗る
「衝撃吸収。速度60%オフ。」
R2の足が地面にめり込んでいる
ゴゴゴゴゴッッーーーーー
ズゴッ
シューーーー
「生命反応有り。タケル。この子。無事。」
「・・・くぅぅぅ・・・
足がしびれたぜ・・・・・」
タケルはリンダを抱えながら痛みに耐えている
「!?
あの女は!?」
タケルが上を向く
ビリッ ビリッ
クラウディアはクナイで壁に吊るされていた
ビリッ ビビビ
クラウディアの服が破けて行く
ビィビィーーーーッ
「ああ!?落ちるぞ!!!」
タケルが叫ぶ
ガシッ
ベランダからブロウの手が伸びる
「OKだ。」
ブロウはクラウディアの腕を掴むと
ベランダに引き寄せ、抱きかかえた
「マダム。
風邪を引くと行けないぜ。」
ブロウはクラウディアにコートをかける
「(タケル。
何一つ見限らない男か・・・。)」
ブロウは地上のタケルを見つめた
~第二十四話 『選択』 終わり
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<次回予告>
人の意識を変えるには何万トンもの情報を入れ替える必要がある
人の誤解を解くには1つの誠意があれば良い
100の負の感情は1つの愛で消されてしまうのだから
次回『誤解』
大きな氷が溶けた時 洪水が起こる・・・・