融合!
読んでくれてありがとうございます。
一話から読むこと推奨です。
「俺と融合しないか?シーマ。」
俺はシーマに言った。
スキル【融合】は俺が寝ている間に取得した。
これはさすがにゴブリンのスキルではない。
寝ている間にレベルアップして取得したのだ。
―ステイタス―
種族:武器【杖】レベル4 EXP[245/480] 5P
装備箇所 両手
耐久度 230/230
MP 270/270
物理攻 28
魔法攻 60
重さ 5
スキル:【武具運命】【幸運EX】【スキル共有】【成長補助EX】【念力A】【自然治癒C】【望遠A】【耐久B】【毒生成B】【念話A】【夜行性C】【連携強化C】【剣術D】【棍棒C】【料理D】【融合】
【融合】:二つ以上の対象を融合させる。クールダウン30日
【剣術D】:低レベルの剣術を扱うことができる
【棍棒C】:低レベルの棍棒を扱う技術がある。
【料理D】:低レベルの料理ができる。
【連携強化C】:連携を強化する。少しだけ連携相手の思考を読める。
「私は・・・融合するとどうなるのですか?」
「共存する。というかさせる。」
「そうですか。リム様、どうしますか?」
「ん、シーマはどっちがいい?」
「私はリム様の役に立てればよろしいです。」
「わかった。杖さん、融合するとどうなるの?」
「強くなる。俺と彼のスキルも融合する。それ以上は俺にもわからない。」
正直かけだが言わないでおこう。
「わかった。杖さんを信じる。強くなって私を守って。」
「わかった強くなる。シーマもいいな?」
「わかりました。しかし見られたらさらに危険なので、さらに奥へ行きましょう。」
「ああ。そうしよう。」
俺たちは森の奥へたどり着く。
「周りには誰もいなさそうだな。」
ちなみに、周りの敵はすべてシーマが倒した。
ここの周辺には何もいないだろう。
「さて、早速融合するぞ。」
「わかりました。一応念のため。短い間でしたがありがとうございました。お嬢様、ご達者で。」
「ん。」
「わざわざあいさつしなくてもいいぞ。わかれないんだから。邪魔が入る前にさっさとするぞ。スキル融合発動!」
俺は手から離れ、地面に突き刺さった。
刺さってるってる状態で、発動する。
シーマは俺を握り思いっきり引き抜いた。
光が周辺にあふれた。
俺は意識を集中させ、シーマの中にある無数の可能性の中から、必要で自分の思う物を掴む。
その中から、リムがシーマを創る上で思ったこと、感じたこと。それさえも読み解いていく。
そして、一つの可能性を掴み取った。
俺は白い世界で目が覚めた。
女神さまがいた。隣にはシークもいる。
「まさかこんな手段で・・・。体を手に入れるとは思っていませんでした。すごいですね。運といい、運といい。」
「結局運だけじゃねーか!」
「ふふ、そうですね。これからさらに楽しくなるでしょう。私も見てて飽きません。あなたは面白いです。もっと私を楽しませてください。期待してますよ。ふふふ・・・」
女神の声が遠ざかり、目が覚めた。
「ここは・・・。」
俺は体を触った。手があった。足があった。胸があった、腹があった、そして、頭があった。
「俺は体を手に入れたぞ!やったぁああ!」
「シーマ・・・?融合したけど大丈夫?体に杖が入っていったけど。」
「俺は杖だ。杖のほうの意識だ。俺はタケルとでも呼んでくれ。シーマの意識はスキル【叡智】と融合した。つまり俺の頭の中には俺とシーマがいる。意識は俺が管理していて、いつでも切り替えられる。こんな風に。呼びましたかお嬢様?私は融合しましたがなかなかに過ごしやすいです。それに、たくさんのスキルもあり、とてもいいです。それに扱い、種類が魔族から武器の杖になったので、お嬢様に補正がさらにかかります。それに、この杖のほうの方、タクミはお嬢様の従魔扱いになりました。なんだって!?俺が、従魔?はい。そうです。私と融合したんだから当たり前ですよ。すべて【融合】されるのですから。」
「一人でしゃべってて変なのー。」
驚いた。
俺はリムの所持物になってしまったのだ。
まあいいだろう。話を聞く限り悪いものでもなさそうだ。
「お嬢様、では私を装備してください。念じるだけでいいのです。」
「ん。」
体は粒子となり、一つにあつまった。一瞬で。
その光は収束し、長い銀色の十字架で、真ん中に赤い宝石がはめられた杖になった。
(これが、武器変形。杖に戻るスキルだな。)
「すごい。シーマすごい。かっこいい。」
(ヴァンパイアだから銀は苦手なんですけどね。)
「かっこいいからどうでもいい!」
杖状態は持ち運んでもらえるので便利だったりする。いつも通りの視点だし。
さて、スキルを確認しよう。
―ステイタス―
名前:ヴァンパイア・ノクターン
種族:武器【杖】レベル4 EXP[487/960] 5P
装備箇所 両手
耐久度 1200/1200
MP 300/360
物理攻 167
魔法攻 130
重さ 15
ユニークスキル:【武具運命】【幸運EX】【スキル共有】【成長補助EX】【自然治癒EX】【叡智EX】【鑑識眼】【融合】【分身】【眷属生成】【吸血】【武器変形】
スキル:【念力A】【望遠A】【耐久A】【毒生成B】【念話A】【夜行性A】【連携強化C】【剣術D】【棍棒C】【料理A】【話術A】【爪術A】【飛行術A】【宮廷作法A】【ステータスオールアップB】
【話術A】:言葉を扱えるようになる
【爪術A】:上級の爪を使った格闘術を扱える
【飛行術A】:空を自由に飛べる。飛んでいる間は体力を消費する。
【宮廷作法A】:作法を使える
【ステータスオールアップB】:装備者のステータスが大きく上昇
【自然治癒EX】:時間で勝手に全回復する。
【叡智EX】:ほぼすべての知識を得られる。融合により、シークの魂が占有中。
【鑑識眼】:見たものをすべて理解することができる。
【分身】:蝙蝠を使って分身を作ることができる。分身に乗り移ることが可能。
【眷属生成】:蝙蝠を作り出すことが可能。また、スキル【吸血】を使用した相手を眷属にすることも可能。
【吸血】:相手にかみつき、血を吸うことで、魔力と体力と空腹を回復する。
【武器変形】:元の武器と形状と、人型と変形出来る。
とてもスキルが増えた。
もう一つ見ておこう。
【スキル共有】:装備者とスキルの共有ができる。スキル共有可能数はレベルによって変動する。レベルという概念が存在しなければ使用不可。現在のスキルセット可能数は5。
レベルに応じてスキルをセットすることができるようだ。確信が持てる。
俺は早速スキルをセットすることにした。
リムが使用する短剣を使いやすくするために【剣術D】を装備。
そして、次に体力を上げるために【耐久A】を装備。
他には、【ステータスオールアップB】を装備する。
残りの二つは、【飛行術A】、【連携強化C】を装備した。
―ステイタス―
名前:ヴァンパイア・ノクターン
種族:武器【杖】レベル4 EXP[487/960] 5P
装備箇所 両手
耐久度 1200/1200
MP 300/360
物理攻 167
魔法攻 130
重さ 15
ユニークスキル:【武具運命】【幸運EX】【スキル共有】【成長補助EX】【自然治癒EX】【叡智EX】【鑑識眼】【融合】【分身】【眷属生成】【吸血】
スキル:【念力A】【望遠A】【耐久A】【毒生成B】【念話A】【夜行性A】【連携強化C】【剣術D】【棍棒C】【料理A】【話術A】【爪術A】【飛行術A】【宮廷作法A】【ステータスオールアップB】
共有スキルセット 5/5
【剣術D】【耐久A】【ステータスオールアップB】【飛行術A】【連携強化C】
そして、ステータス表示が変わったのは鑑識眼のせいだろう。とても見やすい。
スキルセットはユニークスキルはセットできなかった。
そして、なんと俺の名前が判明というか、融合して名がついた。
ヴァンパイア・ノクターン
かっこいい。
俺は一度人型に戻る。
「リム、俺の名前がついた。ヴァンパイア・ノクターンだ。さらに、それの上に名称を上書きで名前を付けられるようだ。」
「のくたん?」
「のくたんはやめてくれ。」
「じゃあー、ヴァっぷ」
俺は手でとっさに口をふさいだ。
「おいおい、今名前を付けられたらもったいない。どうせなら次のスキル使用可能になったときにつけてくれ。今つけられるとたぶんお前は倒れるしな。俺らのことは一時ヴァンとよんでくれ。」
「わかった。よろしくねヴァン。」
よかった。あだ名程度なら大丈夫みたいだ。
その時、森のさらに奥の空気が震えた。ゴゴゴゴと音が聞こえそうなくらいの圧迫感があり、木々が揺れ、鳥達も飛び去った。
何かが来る。俺はそう予感した。
感想、評価、ぜひお待ちしております。
次回をお楽しみに!