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最弱魔王と最強の杖  作者: 絶兎
7/15

召喚される魔物は心

お待たせしました。

今回と次話の分は昨日書きました。

しかしさらにその次、水曜日に投稿予定の物がかけてません。


それに、今週は忙しいので今週は更新が今回と次話だけの可能性があります。

申し訳ない。


なるべく書きます。


では、本編へ。



8月1日更新

シャドウボールになってた所をシャドウウィップに修正いたしました。

 俺たちは森の入り口にいた。


 ここに来るまでにゴブリンの2、3匹を倒しつつここまで来た。

 もちろん、二人も一緒だ。ガオウとリンド二人はリムの保護者みたいになっている。


 道中はリムに戦って強くなってもらうため、ゴブリンの気を引くだけにとどめつつ、リムに攻撃をさせていた。

 リムは攻撃は魔法【シャドウウィップ】を放つが、魔力も低いためペチっていい音がするくらいだった。

魔法は、ギルド登録してから発現した。


 何回か打つと魔力が切れそうなのか、打つのをやめて短剣を取り出す。

 それで切りかかり、ゴブリンは一発で沈むといったところだ。


 俺はその間何してたかというと昼寝だ。

 ゴブリンの魔石はリムにもらって吸収させてもらっていたようでスキルはちゃんと吸収してる。


 ゴブリンからのスキルは【連携強化C】【剣術D】【棍棒C】【料理D】などだ。


 いくつか同じスキルを吸収しているが、スキルが重なるから強くなるということはないらしい。



「森、ついた!」


「森ついたな。俺らは後ろから見守るから、スキル発動試してみたらどうだ?」


「うん。そうする。」


 リムは一呼吸置いた後スキルを発動させる。


 ~Side Rim~


「スキル、魔物創造発動。」


 リムは意識を集中させる。

 糸のようなものが膨大な数浮いている。

 それをいくつか掴み取る。


 記憶が流れてきた。これは私の記憶。


 涙が出てきそうになるのをこらえる。


 その中で創造したい形を作る。

 しかし霧消する。


 再び形造る。霧消。

 さらに再び作る。霧消。


 別のものを形造る。


 作ったものが光り輝く。

 目を開けると、執事のような服装をした小さな男の子が立っていた。


「シーク・・・?」


 男の子は首をかしげた。


「僕は君に作られた従魔、種族は魔族、ヴァンパイア族。名前はまだない。」


「そっか。私が作ったのね。」


 私は昔の記憶をもとに魔物を作れるらしい。

 最初はお父さん―魔王さまを作ろうと思った。しかし何回やっても作れなかった。


「名前をくれないか?」


「執事のような恰好をしているのにふてぶてしいのね。ふふ。」


 彼はそんなお父さんにつかえていた従魔、ヴァンパイアのシークを考えながら作った。

 しかし、ステータスが低いせいなのかそのままの形を維持することはなく、子供の姿になったようだ。


「そうね・・・あなたの名前は・・・」


「待った!魔物に名前を付けるのは危ない!魔物は名前を得るとなずけた人の魔力を吸って新たな力を得ると言う。だから名前を付けるのはやめたほうがいい。」


「そうなの?でも・・・名前がないとかわいそう。」


「どうしてもつけるというならいいだろ。俺らは強いとは思うしな。万が一何かあったときはなんとかするさ。」


「わかった。じゃあ名前を付けるよ。うーん・・・。シーマ!あなたの名前はシーマよ!」


 その時、私の中から魔力が座れるのがわかる。がしかし、吸われても吸われても尽きない。

 この魔力はどこから出てくるのかわからない。


 目の前の少年の姿から青年のような姿へと変わっていく。


「お嬢様。お待たせいたしました。従魔シーマ。あなたのためにどこまでも。」


 驚いた。名前を付けただけですごく成長した。


「よろしくシーマ!頼りにしてるわ!」


「おいおい、これは・・・あの魔王のところにいた白銀のヴァンパイアと同じくらいのレベルじゃねえか・・・。それよりリム、大丈夫なのか?名前付けたときの魔力の消費。俺らでもわかるくらい濃い魔力がグングン吸われてたみたいだが。」


「ん?なんともないよ?」


 私は手を握ったり開いたりしてグーパーグーパーして見せた。


「はい。お嬢様。あなたのスキル、【魔王の威光】による効果です。魔王の威光の効果は、名前を付ける際に消費魔力がない状態で名前を授けることができます。さらに、名前を付けた相手は通常より強くなります。­そして、名前を付けるほど名付け親に力の1%が加算されます。ですが、その魔物がやられてしまうと、魔物から得られた力を失います。そして何より、このスキルはクールタイムがあり、1か月使用不可能となります。・・・。お嬢さま。私のスキル【叡智】の力による知識です。まさかこれほどまでに名前を付けられるだけで成長するとは思っておりませんでした。それに、強制力が働いているようです。この力は大事にした方がよろしいかと。」


「そうね。私だけだとこんなスキル効果わからなかったわ。ありがとう。もしかして、もう一つのスキル【魔物創造】のほうも何かわかる?」


「ええ。わかります。知識があふれてきます。スキル【魔物創造】は過去に見た魔物を創造することができるスキル。思いの丈によって作れる魔物の強さは変わります。しかし、このスキルも1か月に1度しか使えず、さらに作れるものは魔族に限ります。以上です。」


「ありがとう。一か月に一度しか使えないのね。このスキルは。」


「リム、なかなか強いお守りができたみたいだな。これは俺らいらねえか。」


 ガオウとリンドは苦笑いしながらさみしそうだ。


「リム、後残念だが今速達が来た。俺らはここから湖を挟んだ向こう側の国に行かなきゃいけなくなった。ごめんよ。本当はもっと強くなってからお別れしたかったんだが、この手紙についているアイテムを送ってくるくらいだから急ぎみたいなんだ。あと、向こうの国は魔族を迫害する傾向にあるから連れていけない。ごめん。」


 先ほど来た鷲の足にくくりつけられていた手紙入れにあった手紙とアイテムのようだ。


「それに、そのシーマくんがいればお金には困らないだろ。大丈夫。やれる。すまないね。いってくるよ。」


「リム、じゃあな。シーマ、後は頼んだ。リムちゃんに作られた命、大事にしろよ。」


 二人はそう告げるとアイテムを掲げた。


 足元と頭上に魔法陣が生まれ、消えた。



「いっちゃった。シーマ、これからどうすればいい?」


「はい、とりあえず、光でおびき寄せられた冒険者・・・?いえ、ごろつきどもを一掃してまいります。話はそれからにしましょう。」


「「なっ」」


 それからは一瞬だった。

 シーマは大きな翼をはためかせ、輪郭がぶれた。


 木々の後ろからは血しぶきが上がり、周りを見渡すと、10本の木が赤く染まっていた。


「お嬢様、始末してまいりました。」


「ん、そう。でも殺すのはやりすぎじゃない?一応町の人が見に来たかもしれないんだし。」


「はい、そうかもしれませんね。しかし、お嬢様が魔物・・・私のような強いものを作れるということを知ったら、お嬢様をほしがる人もいるかもしれません。お嬢様に危険が及ぶかもしれないのでつぶしました。」


「じゃあ、今度から魔物は見られないところで作らないとね。」


「はい。ぜひそうしてください。」


(ん、おはよリム。ってなんじゃこりゃ。血だまりだらけじゃねえか。)


「シーマがやった。」


 シーマは首をかしげた。


「お嬢様、いったい何と話をされているのですか?」


「杖。」


「ほう。意志がある杖とは珍しい。」


「俺がしゃべる杖だ。名前はまだない。これはお前がやったのか?」


「はい。お嬢様の身に危険が及びそうだったので。」


「そうか。だがあんまり殺さないほうがいいぞ。人間は集団で動く。そして、リムがそんな危ない魔物を持っていると知ったら動く人たちがいるかもしれない。」


「それもそうですね。しかしやってしまったものは仕方がないでしょう?」


「だから、これからはあんまり殺すなと言っているんだ。人間の街では殺すのはご法度だ。」


「わかりました。リム様の杖の言うことなら聞きましょう。」


「そういえばあの冒険者2人はどうした?どこかいったのか?」


「ん、国から呼ばれてどっかいった。」


「そうか。なあ、シーマ。俺はこの体だととても窮屈だ。だからお前の体を使ってもいいか?」


「な、それはどういったことで?私もこの体になったばかりで気持ちがいいのですが。」


「いやか?俺はたくさんのスキルを持っている。そして、スキル【融合】を使って融合しようといっているのだ。」


 ~Side Rim end~

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