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最弱魔王と最強の杖  作者: 絶兎
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不思議な少女

 みなさんこんにちわ。

 わたくし、佐藤巧改め、名もなき杖です。


 ただ今、私は飛んでおります。ははっ、すごいでしょ?

 なんで飛んでいるかって?さっしのいい皆様ならお分かりでしょ?

 自分の念力で力誤り吹き飛んでいるのです。


 はい。


 俺は飛んでいた。

 それはとてつもないスピードで。

 森の木々に当たりそうになりながら、少しずつ念力をかけてよけながら飛んでいた。


 なぜ止まらないかって?止まれないからだよ!

 台座にはまったまんまてこの原理でばねの法則を使用して吹き飛んだから、予想以上の力で飛んでてブレーキも効かないのよ!


 誰か助けてー!


 そんなことを考えていると、目の前に壁が見えた。


 ぎゃー!壁に当たって耐久度なくなって細切れになるぅ!

 ハハッこまぎれにしてやるぅ! 真っ赤なズボンをはいたネズミが脳裏に浮かんだ。

 その時だった。



 横から恐竜のような2足歩行の生き物が出てきた。


 どすっ



 そう。私はその生き物の頭を貫いて止まっていた。

 私の体の半分くらい埋まり、生暖かい血が滴っていた。


「杖?」


 今俺はほぼ水平に、杖の下側から頭に突っ込む形になっている。

 視点はどこを向いているかというと、空だ。しかし声が聞こえてきたのは下からだった。


 視点を移すと、ぼろぼろの布?に身を包み、俺を見上げる少女がいた。

 肌が青白い。魔族だろうか。よく見ると羽もあるがぼろぼろだ。


 二足の謎生物は頭を貫通されたことによりバランスを崩し少女に倒れ掛かりそうになる。


 俺は念力を使ってずらす。


 ちょうど俺が少女の隣にあるような構図だ。


 少女が俺に手を伸ばす。



 少女は俺を引き抜くと、それを支えにしながら歩いていく。

 もちろん俺は念力でぶっ飛ぶことはできるが、少女に持って運んでもらったほうが効率がいい。

 何より、さっきのぶっ飛び&突き刺さりのせいで耐久度が半分まで落ちてしまっている。


 しかも最悪なことに自動回復はしないようだ。



「変な杖。木でできてるのに血を吸いこんで無くなっちゃった。」


 俺はその言葉を聞いた。

 ステイタスを確認するべきだと思った。


 ―ステイタス―

 種族:武器【杖】レベル1 EXP[18/120] 3P

 装備箇所 両手

 耐久度 47/110

 MP   235/260

 物理攻 28

 魔法攻 49

 重さ   5


 スキル:【武具成長】【幸運EX】【スキル共有】【成長補助EX】【念力B】


 〈スキル【成長補助EX】により、魔石より、スキルを一つ吸収できます。選んでください。〉

 〈[捕食A][耐久度増加B][自然治癒C]〉


 俺は耐久度と自然治癒を迷った。スキルの詳細は吸収してからしか見れないようだ。

 だが、耐久度はあるが、治癒がない。そういうことで俺は治癒のほうを取った。


 〈スキル:【自然治癒C】を取得。レベルがあがったことにより、スキル:【武具成長】が成長します。スキル:【武具成長】は【武具運命】に変化しました。〉


 スキル取得すると書いてあったがスキルが変化することがあるのか。

 おそらくこれは低確率だろう。これは幸運スキルが生きているとみて間違いない。


 ―ステイタス―

 種族:武器【杖】レベル1 EXP[18/120] 3P

 装備箇所 両手

 耐久度 48/110

 MP   245/260

 物理攻 28

 魔法攻 49

 重さ   5


 スキル:【武具運命】【幸運EX】【スキル共有】【成長補助EX】【念力B】【自然治癒C】



【武具運命】:スキル【武具成長】の効果に加え、進化時に入手できるポイントを使用しスキル、ステイタスを成長させることができる。また、スキルは装備者の運命により、変化先が変わる。


【自然治癒C】:自然治癒する。



 なるほど。

 俺のことを持っている少女、彼女が装備者として認識されたためいろいろ変わったのか。

 しかし俺は言葉を話せない。第一にこの世界の言葉を知らない。

 さて、どうしようか。


 こうしているうちに少女は少しずつだが進んでいる。



 そうだ。念力を使えないだろうか・・・?

 念話とかできないかと俺は試行した。しかし最初から人に対して実験すると危ないので、まずは念力をマスターしよう。


 少女が移動している間も俺はひたすら念力の練習をした。

 時折少女の気が付いていないところで石で魔物を倒し、魔石を探り吸収する。


 にしても、この少女は瞳から光を感じない。それどころが生気を感じないが、何かあったのだろうか・・・。


 俺は3体目の魔石を吸収した。

 レベルが上がったようだ。


 ―ステイタス―

 種族:武器【杖】レベル3 EXP[245/480] 10P

 装備箇所 両手

 耐久度 230/230

 MP   270/270

 物理攻 28

 魔法攻 60

 重さ   5


 スキル:【武具運命】【幸運EX】【スキル共有】【成長補助EX】【念力B】【自然治癒C】【望遠A】【耐久B】【毒生成B】【念話E】【夜行性C】


【望遠A】:遠くを見渡せる

【耐久B】:耐久力100上昇

【毒生成B】:レベル1の毒を生成できる

【念話E】:意志を通じて会話をすることができる。しかし相手がこちらの意思を認識しなければ使用不可。接触状態限定

【夜行性C】:夜の活動が楽になる。



 念話スキルを手に入れていたみたいだ。まだ脳内アナウンスは続く。


 〈レベルが上昇したことによりスキルを取得しました。【念話E】〉

 〈スキルポイントを使用しますか?〉


 もちろんYESだ。初めて使うが意思が通じなければ何もできない。ということで念話にスキルポイントをすべてつぎ込む。


 〈スキル【念話E】が【念話A】へ変化しました。〉


【念話A】:離れている相手へ意志を通じて会話可能。一度に広範囲の人と念話可能。より深く念話可能。


 ふむ。

 効果は格段に強くなった。


 ポイントは1ポイントしかなくなってしまった。

 さっそく試してみよう。

 少女に向けて意識を向ける。




 私は真っ暗な場所にいた。

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