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"狩ル者"  作者: 工藤将太
第一章 入学編
21/26

第19話 「検査と結果(Part.1)」

遅くなりましたが投稿です!

香野が女になることを知りそれを極力公言しないことを

約束した4人。また香野を女になっているときだけ花音と呼称する

ように決めた次の日。

狩人研修学校の各生徒らは身体測定及び健康診断、

そして狩人研修学校にしかないある検査もあった。

広一と香野、拓也と良の4人はTシャツに短パン、もしくはジャージ…

身軽な格好で身長体重を測り早速その検査に向かおうとすると

その道中で上下ジャージを着た椿に出くわした。


「ん、椿か。どうした?遅刻か?」


「ああ、目覚めが悪くてね。

 起こしては貰ったんだけどそれでも眠りこけちゃって…あはは

 鬼原先生にはあとで測定してこいってさ。」


椿がそう苦笑しながら広一の返答をすると

それに香野が?マークを浮かべながら椿と広一を比べながら見つめる。

ん?と反応した椿に香野はああ、と笑いながら


「いつの間に呼び捨てで呼ぶようになったのかなぁってさ。

 僕はまだ慣れない部分あるから

 拓也くん、良……くん、椿くんって

 くん付けをしちゃうからさ。」


「なんか今わいの部分だけおかしくなったか…?」


良の言葉を無視しつつ広一はああ、と呟きながら香野に説明する。

広一は他人から呼び捨てで呼ばれると

目上の人でなければ呼び捨てで言うのだとか。

弟である香野はそんなこと知っていた、とはなったのだが

まさかの椿もそうであったらしく先に言ってしまった方があとで楽だと

お互いでそう納得し合った結果そうなったらしい。

つまり要約すると"どうせ呼び捨てで言うのであれば

初めからそうであれば良い"と

なったのだった。普通は仲良くなってからにすれば良いものを

なにか共鳴するものがあったのだろう。

2人は仲良くこのあとの予定を話しながら歩くとその前に同じように

上下ジャージを着た静と真夏が何やら話していた。


「あ!みんな!」


真夏がそう声を荒げながら近寄ってくると

その後ろを静も走ってついて行く。


「測定終わったの?」


真夏はロゴが大きい曲線を描くように曲がったジャージを着て香野や広一に

それを向けて上目遣いでそう呟き香野と椿の方に何やら話をし始めた。

良、拓也、広一はそんな真夏にそれぞれ一瞬目を逸らして前に目を向けると

目のやり場に困らない位置を見つけ安堵する。

だがその方は全体的に華奢でスタイルは良いが姉とは違って大きい二つの

果実が実っていない妹の方だが。


「……広一くん、何か失礼なこと考えてる?」


「え?!いや、何も?」


本人、静にそうジト目で見られる広一はまたしても目のやり場に困って

目を背けるが椿と話していたことを思い出し静に話し始める。

静は急に近づく広一に驚きながらその話に耳を傾けた。


「そういや健康診断は終わったか?

 終わってたらその後の"検査"ってのが

 気になってたから何か知ってたら

 教えてほしくてさ。」


「健康診断は確かに終わったけど…検査…か。

 お父さんも何も言ってなかったしなぁ…」


と静は悩む。

静…真夏も含めた不知火姉妹の父はこの学校の教諭である

鬼原先生のことを指している。

広一は今朝"検査"についてを聴くために

鬼原先生のところに向かったというが

もう外出していたらしく職員室にはいなかったという。

すると隣で良、拓也も交えた香野、真夏、椿はその話に割り込む。


「検査は終わった順から体育館に集合して受けるってお父さん言ってたよ?

 まあ私は電話で聞いたんだけどね。

 ちなみに広一くん、どうしても会いたいときは

 ここの教学棟の外れにお父さん専用の研究室があるから

 そこに行くと良いよ」


「おうそうか、ありがとな真夏さん」


そう広一は真夏に礼をする。

そして検査についてを6人は自分が聞いたりした情報を

議論のように話し始めていく。

自分の武器を携帯するための必要な試練的なもの、

自分の立ち位置をはっきりと分けるもの…etc

実際に見聞きしなきゃ分からない内容だったが

すぐに体育館に近くなると

その内容が6人の前に出る。

体育館の扉は開かれておりそこには

数十種類あるかと思われる武器や

色とりどりのボトルが置かれた場所が。

一瞬ここが体育館の中なのかと疑う光景が目の先に出ていた。

いくつかの区間に分かれた場所では大きく二つにブースが分かれている。

一つは武器の試運転。

各それぞれが実際の武器とは違うレプリカのようなものを手にして

それを扱っている。

長蛇の列はできないように複数の場所があるためそれだけで

この体育館の規模が大きいことを示していた。

だがそれは半分に過ぎない。

もう一つの場所には各それぞれ色とりどりのボトルを脱脂綿に濡らしそれを

前腕に濡らしては医療服を着た人らが何やら記載をしている。

その場所の近くには鬼原健一が同じようにペンを

片手に記録用紙に何かを記載しているようだった。

広一ら6人は鬼原に気付くと駆け付けるように走る。

鬼原も気付いたようにこっちを向き声を発する。


「ここではあまり走るな。

 あまり衝撃を掛け過ぎると厄介なことも起きる。」


しぶしぶ理解した6人は早くに歩いて近づくと鬼原に声を掛ける。


「鬼原先生…これは……」


「ん?広一と静…真夏に香野、ああ……俺の組か。

 ……!そうだ、説明し忘れてたんだっけか。

 すまんな…えーっと…ステージ前にここの検査の概要が

 書いてるから確認してくれないか。

 本当は昨日説明するはずだったんだが忘れててな。」


「そう…なんですか。」


そうするしかないように頷く広一に鬼原はああ、と言い

昨日の夜から準備をしなくちゃいけなかったと目にくまをつけて

鬼原は笑いさぁ行ってくれと促す。

促された6人はステージ前にある概要を見た。


______________


[注意]


検査は二つあります。

一つは属性検査、二つは携行検査。

二つ目の携行検査は1年生には

お試しの試運転の検査なので

強制はしません。

一つ目に挙げた属性検査は必ず

受けてください。

受けるものは自分の学年とクラス、

出席番号と名前を書き各検査場で

記載してください。



[属性検査]

前腕に各種ボトルの溶液を脱脂綿に

含ませ濡らしそれに対しての抵抗を測ります。

具合が悪くなった場合はすぐに

中止を申し出てください。



[携行検査]

強制はしませんが受けなかった者が

後に"訓練生"と認可された場合、

別途で検査をします。

各それぞれの身体測定の結果より

武器の相性を判断し検査します。

確かめたくても確かめられない武器に

つきましては各自申し出てください。

これについては制限時間を設け

10分を限度とします。



尚、検査は何から行っても構いませんが

属性検査からやることをお勧めします。


______________



概要を一通り確認した6人は概要最後の

オススメ通りにまた鬼原のところへ駆け付き

属性検査を受け始めた。

今度は走らずに歩き良、拓也、椿、香野、真夏、静が

それぞれ複数に分かれた診断場所について前腕に

溶液を垂らす検査を始めるとただ一人広一だけは

鬼原に近寄り


「先生、概要の"訓練生"って何なんですか?」


と聞く。

概要は薄い青の背景に文字が黒く塗られ書かれていた。

だが誰にでも見えるように"訓練生"の字だけは赤くはっきりと

違う印象を与えていたのだった。

これに鬼原はああ、と呟いて


「それは午後話す。

 取り敢えず今はそれを耳にしまってさっさと検査受けとけ」


と尻尾を巻くようにしてその質問を逸らした。

広一は納得が行かないままその足取りで検査に行くと検査に立ち会った

人は医者のような格好でだが纏う気がほかの人よりも違う雰囲気を醸し

出していた。


「よろしくお願いします。」


「ああ、よろしく。

 じゃあ君の名前と学年、出席番号、クラスを教えてくれ」


警戒する自分に医者はそのまま何事もないように動じずに

広一を見る。

広一は求められた情報を開示して説明すると

ふむふむと記載用紙にその旨を書き記すと

溶液のボトルを取り出して脱脂綿に含ませると

広一は捲った前腕を差し出して台の上でその溶液をつけ始めた。

ひんやりとした溶液に何も感じずただただ消毒液を塗られているような

気分になるが相手はどうも違くその前腕につけられた溶液の反応を

見つめて何かを書き記していく。

これが一体何の検査なのか分からない。

属性と言われても全く何が何だか分からない検査は

あっという間に終わり

最後にアルコール消毒液を前腕辺りを濡らして消毒すると

医者ははい、終わりと言ってそのままそこを後にする。

何もなかったなぁと思ってその部屋、ブースから出ると

隣のブースから驚きの声が起こる。

すぐに鬼原先生が駆け付けると誰も入るなと注意をして中に入る。

すると何があったの?と香野を除いた4人が広一のところに駆け寄る。

つまり中にいるのは香野か、と5人はそこを見守る。

すると鬼原がそこから出てきながら

その後ろを香野が驚きの姿で出てくる。


「沢口香野…君はあとで俺の研究室に来てくれ。

 別途でその状態について検査したい。」


「…はい。」


差し出したと思われる右手が手のカタチ通りに凍り

その状態で動かした香野が不安げに返事すると

鬼原先生はその腕に触れる。


「君は多分属性値が存在する。

 俺はこれを属性耐性と呼ぶが間近で見るのは初めてだな。

 大丈夫だ。すぐに戻る。」


と言った通りに右手の氷はみるみる内に

消えていき何事もなかったように

綺麗さっぱり元に戻った。

すると鬼原は見世物じゃねぇんだ、さっさと検査をしろ。

と怒鳴りながら野次馬を解散させた。

香野は5人のところに戻ると何か変なことになっちゃったと笑う。


「まぁ先生が大丈夫っていうなら大丈夫でしょ」


そう香野は広一達に向けて呟くと我に返ったように広一達も

武器の試運転の場所、携行検査の方に足を辿った。

そしてそれぞれがそれぞれの武器を試し始める。

剣、銃、杖や投擲武器…なんでも揃う武器をそれぞれ10分決められた

時間で試し終えると午前の日程は終わりを告げた。


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