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再会の前の話5

真面目な話。

大河内おおこうちに蹴られる覚えないんだけど。


たしか剣道部かなんか?


一年のホープで、頭もいいし、人当たりもいい。

いわゆる文武両道ってやつで。

クラスの中心的人物で。


だから、やんわりと川上を止めるブレーキ役っていうか。

俺が持っている印象は悪くはないだけど、なにかしたっけ?



小笠原おがさわらのくせに生意気なんだよね。」


そういうと、川上が見覚えのあるカバンを手に取る。

そして鞄を逆さまにして、中身を床にぶちまけた。


ぶちまけた教科書やノートは、何かで汚れている。


倒れた拍子に転がって行った、コーヒー牛乳を見知らぬ女が拾った。

おもむろにパックの口をあけ、俺の頭にかけてくださった・・。

妙な笑い声で笑っている。


思いのほか静かにドアを閉め、大河内おおこうちが俺のそばに寄ってきた。


「お前、学費免除の権利が欲しいから、カンニングしたんだろ?」


大河内おおこうちは倒れたままの俺をさらに蹴り、そして背中を踏みつける。

今までの展開が理解できなさ過ぎて、反応できない。


っていうか、学費免除?なにそれ?


「一人暮らしとか、お前暗いし家族に捨てられたんじゃないのか?

 だから金に困ってんだろ、不正をしてでも、僕から権利を奪いたかったんだろ?

 いやしいな。」


さらに体重を乗せ、背中が踏みつけられる。


背中は痛いし、訳の分からない毒に侵されてたのか、まともに考えることができない。

でも、家族のこととか今関係ない。


確かに、俺は家族と暮らしていない。

一人暮らしだ。


でも、うちの家族は、自身が実現したいことのためにバラバラで過ごしてるだけ。


ただそれだけなのに。

反論してやろうとした瞬間。



世界が闇に呑まれた。



差し込んでいたはずの朱色の夕日も、

教室を照らしていた白色の蛍光灯すら、消えた。


光は全くないのに。

なぜかほかの人間がよく見えた。


顔を青ざめさせ、腰を抜かした川上。

大河内がよろめき、俺の背から足をどけた。

パニックになった女が、甲高い悲鳴をあげ大河内に抱き付いた。


一瞬、床だけ真っ白に染まり。

そして、消えた。

読んでくださった方々ありがとうございます。

やっと召喚?です。


プロットなどない、そもそもが思い付きだから。

次は召喚者との対面になるはず。


最初に書いた再開までが長い・・・。



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