再会の前の話4
やっと放課後。
はいはい、さよーならってね。
長かった空腹の午後が、やっと終わった。
お手紙に指定された時間はわかんないし、よし、食べ物を買いに行こう。
購買って、食べ物もうってたよな?
ってことで、すぐ教室を出た。
ジャムパンとコーヒー牛乳。
それと某会社のバランス栄養食、カ○リ○ーメ○トを購入。
少し余計に歩いて、校舎内でカバンを探したけど。
そう簡単に見つかるはずもなく。
教室に戻って、お腹を満たして昼寝することにした。
そういうつもりだったけど。
「ちょっと、どこ行ってたんだよ小笠原。」
教室のドアを開けた瞬間、非友好的な声。
顔を見なくても、嫌われてんのがわかる。
顔を見たら、馬鹿にしたようなにやけ顔。
クラスメートの上川。
・・・俺、こいつ嫌い。
普通にしてたらそこそこなのに、やたら俺に絡むんだよね。
「この暗そうなのがカンニング犯?確かにやってそう。」
教室の中からもう一つ声。
見知らぬ女、誰だ。
制服違うし、机の上に座るとかガラ悪。
と、思ってた次の瞬間。
背中に強い衝撃。
反射的に手を前にだし、顔面からの着地を回避。
でも、手に持ってたパンが潰れたよ。
包装用のビニールから、グチャって中身があふれてる。
手がジャムでべっとり・・・。
振り返ると、足の裏が見えた。
背中を蹴られたようだ。
「調子に乗ってんなよ?」
冷たい声。
今までに見たことがない様子のクラスメート。
どす黒い笑みを浮かべた、大河内がいた。
Q.いつ召喚されるの?
A.次のはなしかも?