表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/36

現状確認の前

再会直後。

現状確認は必要だよね。


主人公は”マレ”ことノゾム君。


ノゾム君の話し言葉は丁寧語です。頭で考えている時はかなり砕けてるけど。

悲鳴やら、よくわかんない雄叫おたけび。


耳をふさぎたいほどの騒々(そうぞう)しさだな。


これってさ、発声した人間は気づかないけど、

聞いてるだけの人間には、大きくって不快な音になるよね。


こんな状況いつ振りだっけ?



なんか、じゃっかん腕が痛いな。

それに体格のいい奴に張り付かれるのって、圧迫感が・・・。



「レーヴ。いい加減離してくれませんか?」



俺を抱きしめているレーヴの背を、軽くたたいてうながしてみる。



っていうか、真面目な話。

レーヴって大きく育ったなぁ。



出会った時は、超きれいな女の子って思った。


細かったし、小さかったし。

声もきれいで、人形かと思ったし。 


うん、今もきれいだけど。

なんかジャンルが違うし、見るからに男だってわかるし。



いいな。

うらやましいな。


俺ももう少し身長ほしいな。

まだ伸びるよな?


ん?なんかレーヴの様子が。

ほっぺた赤いよ。



っていうか、離す気ないなら俺から離れるし。



ということで、離れてみた。


レーヴの後ろに王子と王女が見える。

顎が外れそうなほど、口が開いてっけどだいじょぶ?


ナイトやメイド達も動かないし、

魔導士たちも動かない。


なんか空間すらどす黒くなってっけど。

なんなのこれは。



疑問は即解決したい。

なら聞くべし、これ鉄則でしょう。


空気が読めないわけじゃないけど。

正気な人間がいないし。


元凶・・・だと思われるレーヴに聞くしかないか。



「なんで彼らは驚いているのですか?」



「さあ?私は知らないよ。マレ、・・・ノゾムは知ってる?」



俺の言葉に反応して周りを見回し、レーヴが呆れた顔して言った。


うん、確かに異様な空間になってるから、その反応も理解できるけど。


質問したことをそのまま返すなって。

知らないから聞いてんだって。



それにしても、どうするかな。

どうしよう?ここ居心地悪いし・・・。



「そんな人間たちのことより、ノゾムはどうしてここにいるの?」


次は過去の話になります。


ノゾム君が、勇者君たちが来る前の、ノゾム君たちのお話。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ