落ちた
前書き・・・。
どんなテンションで、どう書けばいいのか忘れた。
とりあえず、ありがとうございます。
空間は真っ暗で、何も見えない。
下に落ちてく感覚と、
手に、足に、首に・・・。
体に何かがまとわりつき、そしてはじけていく。
それらは徐々に強くなっていった。
ジェットコースターのように、内臓が浮き上がるような感覚。
手で首を強く締め付けられるような、強く引っ張られるような感覚。
不快で、我慢できないと思った瞬間。
世界は再度白く染まった。
気が付いたら頭はぐらぐらするし、体はじゃっかん痛い。
頭の回転は遅いし、なんかモヤモヤする。
目に映ったのは、教室より少し広いスペース。
真っ白な床に、深紅の線と緑の文様。
きらきらと輝き、消えてく渦巻。
スペースの中央にある小さな祭壇。
・・・それらしき台座に、大振りな宝玉?らしい石。
そこに渦巻は消えていく。
そして、祭壇のちょうど前に立つ黒髪の男。
少し離れた位置に女と、男の友人。
かしずく何人かの男と。
驚いている男に、ひどく満足げな男。
ひどく満足げな男は、黒髪の男に近づき声なき声で、小さく言葉を紡いだ。
『支配者のささやき』っと。
その言葉は風を伴い、黒髪の男に影響を及ぼした。
絶対の効力はないが、意思をコントロールできる魔法が黒髪の男にかけられた。
「ちゃく来よるな。勇者殿。にしゃには魔王ば倒してほしか。」
上手くいった魔法にさらに満足した男が、訛りの強い言葉で黒髪の男に話しかけたのだ。
聞こえてきた言葉の、訛りの強さに。
知るはずのない魔法の効果に。
そして、世界を越えてしまったという現実に。
俺は再度意識を手放した。
とあるサイトで博多弁に翻訳してもらった。元は「よく来たな。勇者殿。お前には魔王を倒してほしい。」




