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彼の好きな音色 前編

えっと本当にギャグ化してます・・・笑いたい方におすすめです

Map not place 〜神に出逢った瞬間〜   ?  彼が好きな音色  前編


両者・・一歩も譲らず



「ひどいじゃない」

「なにが?」

「何が理由であんな綺麗なひとを」

「ほかに好きな女がいたから」

「最低!」

「それに歩沙は俺の好きな女を知ってる」

「言ったんですか・・・?」

「あぁ」

「サイテーほんとにサイテー・・・」

「俺にどうしろと言うんだ?お前にどういわれてもな・・」

「じゃあ・・」

「なんだ?」

「今の緋琅の好きな人には他に好きな人がいるかもしれないよ」

「いるようには見えないが・・いても構わない」

「・・!?」

「さぁどうする・・?」

「じゃあ本人に伝えて振ってもらうとか」


「そんなに歩沙と俺をくっつけたいか?」

「もちろん」

「なぜ?」



「・・・友達だもん」

「へぇ・・」

「へぇ・・って」

「友情なんて硝子細工よりも脆いぞ」

「そんなことないもんっ」

「じゃあ自分が男を取られたする・・。それも実は親友だった。それでもお前は友人と言えるか・?」

「・・・えっと」

「だろ?取った、取られたの時点で友人なんてものは壊れる」



「ま・・・麻帆が頑張っても俺の好きな女次第だな」

「誰なんですか?」



「誰だと思う?」

「そんなことわかるわけないです」


「だろうな」


「教えてください!」

「友情・・・壊したい?」

「えっ?」




「どーせ教えてくれないですから・・・もういいです」

「友情を取ったか」

「・・・・」

「俺は今から仕事だ。出て行け」

「・・・・」







トントン


「麻帆・・どしたの?」

「ごめんなさい・・やっぱりあいつを止められなくて」

「いいのいいの・・・もう」

   

麻帆は歩沙の部屋に招かれた。歩沙は窓縁に座った。そして麻帆に突然話を持ち出した


「麻帆は知ってる?緋琅の好きな人」

「・・・知らないです」

「そうだと思った」

「えっ?」

「なんでもない」



「きっと麻帆だったら・・止めないね・・知ってたら」

「?」

「意味わかる?」

「わかんないです」



「どうやって止められるんだろう」

「・・・緋琅って元カノであるあたしですらも謎な男だなぁって思う」

「仕事とかですか?」

「うん」


「緋琅の好きな人がブサイクだったらびみょ〜だなぁ」

「美人だと思うけど」

 

歩沙は後ろからの風に髪をなびかせながら麻帆のほうをちらりと見ながらたった一言こう呟いた


「いい趣味してるじゃん」

「?」

「なんでもない」



「遅い!」

「あ・・剛いたんだ」

「おるわ!」


「ねぇ・・?」

「なんやねん・・そのらしゅーない顔は・・」


ベットに寝転がりベットに寝そべっていた剛の隣に・・・。そして仰向けに寝ている剛を見つめながら麻帆は言葉を落とした


「男の人って彼女と一緒にいても心変わりってしちゃうもんなの?」

「人によるやろ・・・なんかあったん?」

「ううん。あたしのことじゃなくて・・・」



「麻帆もそうやん」

「えっ?」

「しばらく彼氏に会わなかったから・・他の男に傾いてたんやないの?」

「・・そう・・そうだね」


「さっきのこと・・緋琅ゆー奴は考えてる男やないんやろ?」


「考えてるといえば剛のことも緋琅のことも竜太のことも考えてるよ」


「そんなかに好きな男おるん?」

「竜太はそういうのじゃない・・でも」

「うん?」

「緋琅はわかんない」

「どーわかんないん?」


「今はかなり嫌いだけど・・・好きじゃなかったわけじゃないし」

「そういう時はええ方法あるで」

「何!?」

「他の男のこと考えや」

「例えば?」

「ここにおる色男とか」

「・・・・・」


「なんで黙るん?」

「ちゃんとあんたのことも考えてる」

「ほんま?」

「うん」

「ほんなら・・・」

「それは・・・」

「それは・・ってずいぶん時間あったやんか」

「あったけど色々あってわかんなくなって」

「んじゃあ俺のことは!?」

「待って」

「ほんならもう・・好きなん?嫌いなん?」



「・・・・」

「黙るゆーことは俺のこと嫌」

「好きよ!」

「な〜んやそれならそーと早よ」

「LoveじゃなくてLikeでね」

「・・・・・」


「そないなこと」

「あたしは今・・Loveな人いないから」

「ほんなら」

「剛はLoveの最有力かな?」

「ほんま?やった〜!!」


ベットから飛び降り狭い部屋を飛び回った・・・埃やらなんやらが舞い上がった


「多分よ・・・」

「知らんわ」



――――2週間後の怒りと嫌悪が冷めたある日


「明日・・?」

「あぁ」

「試験ってなに?」

「試験と言ってもオーディションのようなものだ」

「ようなもの・・?」

「自分の得意なもので魅せればいい」

「魅せるって神様?」

「あぁ」

「お嫁さん候補ってやつ?」

「あぁ」

「見て下調べするって感じ?」

「あぁ」

「じゃあ神といる場所ってきっとハーレムなんだ」

「・・・・は・・・れむ」



「得意分野は楽器だけど」

「楽器?ラッパとかそのへんか?」

「楽器=ラッパにいくともどーかと思うけど・・ブラバンだったからね。クラリネットやってたの」

「ここにクラリネットはないぞ」

「じゃあフルートは?リコーダーとか?」

「あるとすればオカリナだな」

「え〜!?出来ない吹けない」


「神はオカリナが好きなんだよ」

「オカリナ・・ねぇ」

「街に行けば売ってる」


「あとオカリナと一緒に舞もやるんだ」

「はぁ!?吹いて踊れと・・?」

「適当に周ってればいいんだ」

「でもまずオカリナだもん」

「そうだな」



「でもなんで緋琅が神の好きな音知ってるの?」

「そっそれは・・・」

 

麻帆の問いに似合わない焦りの色を浮かべた緋琅。そして麻帆からの瞳を逸らしたまま答えた


「それは昔からオカリナを披露した者は皆合格してるから」

「んじゃあオカリナにみんなするんじゃない?」

「オカリナに着目する奴がまず少ない」



「ねぇ?前に言ってたよね。神は普通にしてるって」

「あぁ」

「緋琅は神に会ったことあるの?」

 麻帆からの問いには背で答えようとしたらしくその場を足早に去りかけた


「答えて!」

強引に緋琅の袖を引っ張り聞くと緋琅はおかしなことを言い出した


「そんなに合格したいか?」

「えっ・・あっまぁ。落ちるよりは」

「麻帆は合格する」

「なんで?」

「さぁな」

「会ったことあるの・・?」


「ある」

「・・・どんな人!?」

「自分で確かめろ」

「ちょっと・・」

「じゃあな」






 ピ〜!ビ〜!ボォ〜!


「何?何やねん!?」

「おはよ・・・」

「今のおかしな音はなに!?」

「おかしい?」

「ピーとかボォーとかおかしい音やねん」

「あぁこれ・・・?」

 

そう言うと麻帆はオカリナをもう一度吹いた・・・。するとレンガ壁の狭い部屋からガンガン響くおかしな音


「これでしょ?」

「いかにも」

「そんなに変?」

「うん!俺はあんまりオカリナに詳しくないんやけど・・・俺が知っとるオカリナの音ともちゃうような・・」

「そう?」


「どうしよ。今日が本番なのに・・」

「なんのや?」

「剛には関係ない!」

「ひどっ」

「あたし今日は帰らないかもしれないから・・もう行かないとだし」

「?」

 

麻帆は口をポカンと開けたまま座ってる剛を無視し扇子とオカリナを持って部屋を出て行った



―――数分後


トントン・・トントン


「いないの〜?開けるよ」

「・・・誰?」



「「あー!!」」


「あんた・・・あの不良」

「そうや思い出した。街で会ったんや。一番最初に」


「俺よりも年上やろ!?」

 バコっ


「なんで先に年が出てくるのよ!?」

「ナイスな突っ込みええよ」

「ちょっと聞いてる?」


「だいたいあんた不法侵入じゃない」

「ちゃうちゃう」


 仕方なく身の潔白を晴らすため、全てを白状した剛


「今日なんかあるん?」

「あ〜そうよ!麻帆は?」

「姉ちゃんが入ってくるちょい前に出てった」

「一緒に行こうと思ったのに・・・」

「なんや?」

「めんどくさい男ね。ついてきなさい」

「なんや〜!?」

 

剛の襟元を強引に掴んだまま部屋を飛び出した歩沙





はぁ・・・あくまでも前編です。後半はもっとびみょ〜です

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