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Lodger

えっと前話で登場した剛が大暴れです。私は関東の人間なんでおそらく関西弁は合ってないと思いますがそこは大目にみてください

 Map  not place 〜神に出逢った瞬間〜  ?    Lodger  


        

緋琅に再会したその日


夜になっても騒がしいこの街道。この時間帯になると今流行の占い師が軒を連ねてる

ほんとは緋琅と来たかったけど忙しいから仕方ないわよね。占い師って当たるの?ほんと気になるんだけど・・何よあの占い師・・

 

2時間前にここを通ったとき・・・

 

「お姉さんやっていかない?」

「う〜んじゃあ占ってもらおうかな?」

 

ひとつの屋台を通り過ぎようとしたとき、ベテランっぽいおじさんに声を掛けられた。占いは信じない立ちだけどためしにやってみようと思いおじさんが誘う屋台に寄った。そして低い小さな椅子に座った・・。そしておじさんはあたしに手を出せと言った。まぁどうやら手相占いみたいだ


「んんんんっ」

「何?何なの?」

「お主これから不幸になるぞ」

 

人の手を虫眼鏡でじーっと見られてものすっごい変な気分な気がする。しかも変なことを言い出して・・。何なのよ?

「不幸・・いまおもいっきり幸せなんですけど」

「今だけじゃ。もうすぐお主の前に不幸の使者が出るぞ。しかし・・・本当の不幸はこれからじゃぞ」

「じゃあ今付き合ってる彼氏は?」

「もうその男はお前に気なぞないわ」

「は?」

「お前はどう足掻いてもその男を振り向かせることなぞできん」

「じゃあその不幸の使者って誰よ!?」


「時期に出てくるわ」


「わかったわよ」

「ふぉふぉ・・・」

 

ずいぶん言いたいこと言われちゃって・・・あたしってばっかみたい。やっぱり占いなんか信じちゃだめだわ・・。だいたいひとつも明るいこと言ってくんなかったし

その場を立ち上がろうとしたときずいぶんと懐かしい言葉が耳に入ってきた


「な!ほんま頼むわ」

「だめだよ。にーちゃん」

「なんでやねん!ええやんそのくらい」


ここにあるわけもない関西弁。しかもそれは此処の言葉『シェルビナ語』だった・・・どうやらシェルビナバージョンの関西弁みたいで

あたしには理解出来ない気がしてならない

その声の元に近づいてみると金髪のヤンキーと果物屋のおじさん。何やら言い争ってるようだった


「100円くらい負けてや〜」

「だめだ」

ここはどこの商店街なのよ?負けてってほんと・・・ここは大阪ですか?


「あの・・どしたんですか?」

そんなあたしの問いかけに争ってる二人が一気にこちらを見た・・ちょっと怖いし

「あんた日本人やね」

「え・・まぁ」

「ほんま?だったら助けてや」

「何を?っていうか貴方だいたい変よ!」

「なにが?」

「そのおかしな言葉よ!なんでこっちの言葉で関西弁なのよ」

「これすごいやろ〜3日で習得したんよ」

「・・・超人ね。でもなんで貴方はここに?」

「買い物」


「そーじゃなくてなんでこの島に?」

「よう聞いてくれた」

「?」

「実はな俺。タイタニックやったんや」

「・・・あんたはディカプリオになったとでも?」

「ええツッコミやね」

「・・・・・」

「実はな家出したらここに来たんよ」

「・・・今度は何?どこでもドアでも使ったの?」

「・・・君俺とコンビ組まへん?」


「・・・それで?」

「あぁ軽くシカト?ほんでな・・なんや偶然(本当は商店街の福引で当たった)船で旅行行けることになったんよ。それなのにうちの親が行かせてくれへんかったやんや」

「それで?」

「頭に来たから無断で行った」

「あぁそう・・本当はどこに行きたかったの?」

「地中海におったんよ」

「へぇ・・」

「そんで沈没した」

「そんで・・・まさか泳いでたら・・?」

「そうやまぁ俺、学校でいっちゃん泳げたしな」


どうやったら地中海からここまで泳いで?っていうかまず陸にふつーに上がろうと思ったらこんなとこ来ないわよ。ここはたまに見える幻の島よ

しかも神出鬼没の・・・。しかも見えたらそこに泳いで行こうなんてほんと尋常じゃないわ


「ところであんさん誰なん?」

「あんたから名乗りなさいよ」

「なんや荒いねーちゃんやなぁ」

「・・・ムカッ」

「俺は藤里剛」

「年は?」

「17。めちゃ高2」

 

めちゃをつける場所まず間違ってると思う。だいたいこの人全てを間違えてるわよ・・確かに年相応だとは思うけど


「あんたは?」

「栗源歩沙・・」

「ふ〜ん。あんた俺より年いってるやろ?」

「・・・・帰る」

「怒ったん?」

「・・・・」

「俺が悪かったです。すんません」

「・・そーよ4つ上よ」

「なんや・・そんくらいやったらええやん」

「・・・・」

「また怒ったん?」

「・・・・別に」

「どっか泊まるとこ知らへん?」

「知らない」

「じゃああんたの家」

「あたしは今から買い物に行くの!」


もしかして不幸の使者ってあの変な関西人だったのかしら?まぁいいわ・・・どうにかして忘れてやるわ



 ―――その後



「そない見んといてや」

「・・・!?」

「俺がそんなにかっこええ男か?」

「・・・・出てって!」

「なんで?」

「勝手にしかも窓から入ってきたくせに」

「名前言うたやん」


「ここあたしの部屋なんだけど」

「そやろな」

「・・そこじゃなくて勝手に寝ないで」

「寝るって言ったやん」

「・・・誰か呼んでくる」

「そんだけはやめてや」

「人のベッドの中で何を言ってもねぇ〜」

「あーっ」

すぐにベッドから落ちた(出たが正しい)そして野良猫みたいに麻帆の足元に体育座りで座り込む剛

「少しの間・・」

「何?」

「ここに居させて」

「・・・却下」

「なんでや?」

「あたしは修行中らしいの」

「だから?」

「だーかーらー。修行中の身で男と一緒にいるなんて」

「そうやね。修神娘やもんな」

「・・・知ってたの?」

「うん」

「知っててここに来たなんて変人ってか変態!」

「別に女の裸なんか興味ないわ」

「じゃあ男の身体に興味があるの?」


「そーいうことやなくて」

「でしょうね」

「絶対にバレへんよーにするから」

「・・・・絶対に此処から出ない?」

「おう」

「じゃあいいわよ・・」


「あんたいくつ?」

「中3。15歳」



歩沙は知らなかった。あの変人=不幸の使者は自分の部屋の隣にいることを・・・

麻帆は自分の身の安全のために剛の両手両足をベッドの足にくくりつけ眠りについた


「あんたそういう趣味あるん?」

「は?」

「縛りたいん?」

「ばっかじゃないの?」

「じゃあ縛られたいん?」

「・・貴方そうとうな変態でしょ?」

「だって縛られてるこっちの身にもなってみぃ」

「知らない!」



 ―――同居から数ヵ月後


「旅ですか?」

「そうです。寺院に周って頂きます」

「はぁ・・・」

「ではまた詳しいことは後々・・・」


 旅ってくらい夜道とか林とか独りでいたら超危険じゃないっっ!どうしよう・・・一瞬、緋琅の顔が浮かんだりしたけど・・あれからほとんど会って

 ない・・・。あゆさんとは会ってるけど・・・そうだやっぱこういう時は聞いてみるのが一番



「旅は怖いわよ」

「そうなんですか?」

「独りっていうのはね・・・。男の人とかいればいいけどねぇ」

「男の人・・・・そーだ!」

「どしたの?」

「いい案が思いつきました」



「起きてっ剛」

「なんや?まだ夜やで」

「あたしを守って!」

「は?」




「旅なぁ」

「そう旅」

「でも今11月やで〜」

「何言ってんのよ。ただここにいるだけじゃない」

「あんたは何か払ってるわけ?」

「修行してる!」

「ろくに身についてないやん」

「・・・・ほんとムカつく。いい?わかった?」

「俺を雇うんは高いで〜」

 ドカっ


「あんた何様よ!」

「俺様」

「・・・・」

「俺口喧嘩じゃ無敵やで〜」

「じゃあ出てって」

「わわわわわ」

「早く」

「わかりました。守らせていただきます」

「よろしい」




 ―――1週間後



「麻帆行っちゃったねぇ」

「みたいだな」

「夜道が怖いとか言ってたけどいい案があるとか言ってたし」

「案?」

「なんかあたしが男の人がいればいいのにね。って言ったらいい案があるって」

「・・・?」

「もしかしたら彼氏がいるんじゃないの?」

「まさか・・・いないだろ?」




 ――――旅中


「祈るとかマジめんどいし」

「あんたなぁ・・・1ヶ月かかる旅を俺のスーパープレイで2週間ちょいで終わらしたんやで」

「まだ終わってない!」

「ってかあんた俺に礼とかないん?」

「なんで?」

「守ったし」

「・・・」

「文句も言わなかったし」

「・・・」

「病気もせーへんかったし」

「あーーーー!」


 




えっと旅はほんと深く大事なものじゃないのでサラリと流させてもらいます。まぁありがちなお話です・・言っちゃったよ。もう少しお付き合いくださいませ☆

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