表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

メイドの話その4

 旦那様のお手紙から朝食をご一緒しようというので、奥様は緊張なさって居る様です。新しく送られたドレスを着て少しお化粧をしましょう。


 朝食に備えて肌にクリームを塗りこんで髪に香油を爪を磨いて隅々までピカピカにします。


 奥様がコルセットで締め付けるタイプのドレスをお選びになった(ご実家から持って来たものですウエストが物凄く細いですし、しかも古くて虫食いが何考えてんだご実家)のですが、体調を考えて却下に


 奥様が御選びなったものを取り消すのは心苦しいですが今の体調だと絶対無理なので、


 ドレスは僭越ながら私が選ばせていいただきました。ゆったりとしたハイウエストで白地に花の刺繍がとても綺麗です。

 

 奥様も「とても綺麗なドレスだけど私なんかが着て良いかしら、やっぱりあっちのドレスの方が・・・」

 「いけません」

 

 化粧も薄めにしてアクセサリーもシンプルなものにしました。もちろん旦那様がお送りになったものです。


 奥様は「私なんかが良いのかしら良いのかしら」と緊張なさっております。初対面で怒鳴られているみたいですしね。


 朝食はいつもの食堂ではなく温室にテーブルセットを置いての様です。ティーセットを置けばいっぱいになる小さいテーブルですから距離も近いですけど大丈夫でしょうか?


 奥様は「この婚姻についての話し合いになるんでしょうね。」とか「付き合って居る方を紹介されるんでしょうね」とか「妻としての義務を果たしていないから・・・」後ろ向きなことを御しゃっております。


 その辺のことをお聞きすれば良いと奥様に言いましたが怯えて居る様です。


 朝日の中の朝食を純粋に楽しめば良いとお伝えしましたが不安そうです。


 大丈夫でしょうか?


 まさか追い出すなんてことはないでしょう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ