執事の話その3
旦那様はあの顔合わせの日以来奥様と顔を合わせて居ない様なのです。怒鳴りつけてしまったから顔を合わせづらいと、避けてしまって居る様です毎日のご様子とかは聞いてくるのに、豪胆で知られた旦那様でも思い続けた君に対しては何もできない様です。
緊張すると顔が真っ赤になって言葉が出ないそうなので、手紙でお伝えしたらと助言したら何十枚も書き直してまだ渡せない様です。
奥様への贈り物は毎日の様に思いつくものを送られており女性が喜ぶとされて居るもの流行のドレスや宝石、アクセサリー、香水、お菓子などを送って居る様ですが。
お食事も栄養もあるものと肉や牛乳、クリームなどを使った滋養のあるものをとにかくたっぷりとめずらしい南国の果物や甘いお菓子もたっぷりと出していますが、そのほとんどが手をつけられずに下げ渡されて居るしまつ
アクセサリーは「私には勿体ないから」と身につけておられずに化粧台の中にしまいっぱなしでドレスも質素なものを好みあとはしまってあるそうです
お体の調子がまだ良くない様なので、締め付けるデザインのものは避けております。
ペットと花の件ですがこれは良いかも知れません奥様には何か生きがいになるものが必要だと考えます。
旦那様は早速南国の花と珍しい動物を注文しようとしていました。これは御止めしました。世話できないものだったらどうなさるおつもり何ですか?
それに奥様付きを説いて欲しいというメイドが多数でております。謝るばかりの奥様にやる気が起きないのでしょう。
奥様を治すには旦那様自身が出ていかないと、お仕事が忙しいでは言い訳にはなりませんよ。
やっとお手紙が書けた様ですね。