表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

執事の話その2

 奥様が快適に過ごせる様にと皆に通達したのですが、報告によると朝は誰よりも早く起きて廊下を磨いておられ、朝食は大量にご用意されたもの(これは旦那様が奥様の好きなものを知りたいための様です。無論口をつけなかったものは使用人に下げ渡されます)の中から、果物と野菜をすりつぶして作ったジュースしか召し上がらず。


 皿を洗おうとするのを御止めして、図書室にお連れして読書ですが詩集や恋愛小説ではなく経済書、歴史書、などの実用書を読み始めこちらが呼びかけるまでずっと読んでいたそうです。すごい集中力です


 昼食はまたも料理長が張り切って作った大量のサンドイッチ、具は卵、ローストビーフ、チキン、季節の果物を使ったフルーツサンド、パンもクロワッサン、全粒粉、木の実入り、など多岐にわたるものですがその中で奥様は硬いパンとコンソメスープ1杯だけをお召し上がりになられました。


 大量のサンドイッチをみて引いたのかもしれません。(これも旦那様が奥様の好きなものを自由に取れる様にの事です。無論口をつけなかったサンドイッチは使用人に下げ渡されました。若いものは喜んでおりましたね。)


 また図書室で読書の続きをなさろうとしたので、気分転換に体を動かした方が良いと考え、お庭での御散歩をお勧めして庭にお出ししたのですが、

 

 花壇の草むしりを始めたそうです。


 さすが奥様、庭師が止めたそうです「仕事を取らないでくれ」と泥でドレスと手が汚れてしまったので、浴室へお連れして、大急ぎで御湯を沸かしました。


 お風呂に湯船に入るのは「御湯が汚れてしまう」と御しゃっていた様ですが、古参のメイドが突っ込んだそうです。綺麗にはして居たようですが、かなり垢が出た様です。

 この際だからと髪も肌も香油やクリームを塗りこんで綺麗にしたそうです。


 御夕食は料理長自慢のビーフシチューですが、おたま一杯分しか召し上がって居ない様でデザートも召し上がって居ない様です。


目を話すと掃除と読書ばかりして居る様なのでちゃんと休めて居ない様です。


 もう一度お医者様に相談しましょう旦那様


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ