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転生したら王女でした  作者: りお
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1-5

 ある日、お母さまが来て言った。

 「レティも五歳になったし、選定儀に行きましょうか」

 「選定儀?」

 選定儀というのは何か。それは、子供たちは皆ちょっとした能力を持って生まれてくる。その子供たちの能力がわかるのが選定儀という儀式らしい。

 「選定儀はこのくらいの同じ年頃の子が集められて年に数回、行われるのよ。代々王族も参加する教会でちょうどやるから行かない?」

 王城を出ることはめったにない。だから

 「いく!」

 参加一択である。

 「おでかけ!」

 おかあさまとマリーがにこにこしながら見ている。

 「おめかししましょう」

 精一杯おめかしをして行くことにした。

 参加する選定儀は貴族が中心のものだという。まぁ、私が来たら気後れされるかもしれないものね。

 

 選定儀当日。

 赤のオープンカーに乗って、十五分ほどで現地に着いた。

 教会は王城の近くに建てられていたから仕方がない。

 もう少し乗っていたかった。

 乗っている間は交通規制がされていて、護衛の車に囲まれて、昔何かでみたな、こんなの。

 現地に着いたらはい、優先順位一番。そりゃそうよね、王女だし。

 めったに現れない王女をみてか、少し周りがざわつく。

 教会の牧師だか神父だかがにっこり笑ってあいさつしてくれた。案内もしてくれる。

 それから、案内に従って渡された鋏で髪の毛を少し切って、指定の紙に包み、教会の中の小川に流す。

 辺りの静けさが身に染みる。

 どきどきして水面を見つめた。

 するといったん沈んだ紙はすぐに浮かび上がって、流れずにそこに留まった。

 ――精霊術 飛翔 魅了

 浮かび上がった紙を持ち上げて開いてみると、そこに包んだはずの髪はなくて、文字が浮かび上がっていた。

 飛翔はわかる。竜だし。飛翔能力でしょ。竜は翼だけで飛ぶわけじゃないから飛翔術があるんだって。おとうさまもおかあさまも多分持ってる。精霊術は、やった!竜だからって持っているとは限らない。

 魅了、はちょっと……前世日本人の記憶からいうと、危険な能力、としか思わないんですけど。前世の小説で乱用して捕まる話あるよね。まともな友人、できるんだろうか……。


 結果は牧師?と両親と本人にしか見えないから、情報漏洩の心配はない。

 世間にバレてるとしたら、飛翔くらい。だって一族みんな持ってるらしいし。

 なるべく平静な顔で川から離れた。次の子と交代しようと階段を降りると、次の子とすれ違う。

 !

 銀の長髪が滑らかに下ろしてある。

 ルキウスじゃないの!どうして気づかなかったんだろう。緊張してた?


悩みながら書いてます。感想あればぜひ。

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