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式場で知った事実

いれいす二次創作シリーズ1作目は「会社の上司と結婚しましたが最推しとは聞いていません!」通称「推し婚」です!この小説は他の小説サイトで私が連載している中で一番人気の作品です。それでは「推し婚」をどうぞご覧ください!

 「俺と結婚してくれへんか?」

私は涙を流しながら笑顔で答えた。

「はい!」







「私ももう結婚なんだ~…」

しかもイケメン上司から告白されるという、少女漫画のヒロインじゃん!?

「ドレスもう着るんだ…」

嬉しいけどなんか複雑wあ…これから初来るんだ!するとコンコンとノックが聞こえてきた。

「結衣!来たよ!」

そういったのは私の親友でいれりすの高梨初。推しはないこ君。

「初~!」

自己紹介が遅れたが、私は青木結衣。紹介した通り初と親友でいれりす。推しはいふまろ!私の家庭はシングルマザーで母と私と弟の3人で暮らしていた。父は6年前の私の高校卒業式の日に思ったより早かった癌の進行により急変して亡くなってしまった。その時父の分もしっかりと生きようと決心した。

「うわぁ~!ドレスめっちゃ似合ってるね!」

「ありがと!」

「私より早く結婚するんだ~いいな~」

初もいい人と見つけなよ!とそんなことは心の中にしまっておいてと

「私自身も結婚するとは思ってなかったw」

実際私もこんな早く結婚するとは思ってなかったんだよね☆そんな他愛ない話をしていると

「猫宮様そろそろお時間です。」

「はい。初、後でね!」

「うん!」









 結婚式前、とある控室にノック音が響きわたる。誰や?と思った俺は重いドアを開けた。

「まろ~来たよ!」

こいつは内藤無琥。いれいすのリーダーで、VOISINGの社長だ。

「来なくて良かったのにな…」

そういう俺は猫宮威風。この結婚式の新郎でいれいすの青色担当。

「まろ酷いよ!せっかくお祝いに来たのに!」

って言ったのは赤城理憝。現役大学生でいれいす赤色担当の最年少だ。

「いふくんが結婚なんてなんか複雑…」

結構ひどいことを言ったのは水原仏。いれいす水色担当で不仲。

「最年長の俺も結婚してないのになぁw」

というのは獅子尾悠佑。いれいす最年長の黄色と黒担当、そしてまろはあにきっず!

「まろが抜け駆けした。」

人聞きの悪いことを言ったやつは紫雨翔。いれいすの紫と白担当の自称天才ラッパー。

「人聞きの悪いやつやな…まぁ俺自身も結婚するとは思ってなかったからなw」

動物園のようないつもの感じに話をしていたから、少し緊張もほぐれてきた。すると

「猫宮様そろそろお時間です。」

スタッフさんが声を掛けてきた。

「じゃあ行ってくるわ」

その一言をメンバーに言い控室を出た。なんやかんやみんな祝福してくれてくれてたんやな~と思う。俺が一目惚れで恋人になり夫婦にまで進展した愛はもう一生感じることはないだろうな…そんなことを思いながら式場を歩いた。










 バージンロードを私の弟と歩きお礼を言う。

「お母さん、私を育ててくれてありがとう!それに宗近、お父さんの代わりに歩いてくれてありがとう!」

次はこんな私を愛してくれた威風君の所まで歩く。そしてしんとした式場で神父さんが声を上げた。

「猫宮威風さんはこの人を一生愛することを誓いますか?」

「誓います」

先輩のかっこいい声が式場に響く。次は私の番だ。

「青木結衣さんはこの人を一生愛することを誓いますか?」

神父さんにそう言われ、私は色々なことを思い出した。今まで私は何でもない普通の人生を歩んできた。でもこれから違う!これから私は威風先輩に一生の愛を誓う…それにただの幸せではない。何があってもずっと幸せに暮らす。これだけは絶対に揺るぎない気持ちなんだ!!私は心を決めて言った。

「誓います」

「では誓いのキスを」

神父さんが宣言し、数秒の沈黙の後先輩と私は唇を重ねた。すると会場に居た参列者の皆さんが一斉に拍手を鳴らした。ある程度たった後司会者の方がこう言った。

「次に二次会に移ります。―」

私たち新郎新婦は一旦この場から離れ、お色直しをし始めた。










 二次会が始まり、親や親族などからお祝いの言葉をもらった。とても温かく嬉しかった。そしてついに親友の初の番だ。初はマイクの前で紙を広げ、深呼吸をするとメッセージを読み上げ始めた。

「皆さん初めまして。私は結衣の親友の初と申します。今日は久しぶりに結衣と再会し、少しだけですが楽しくお話をしました。私が見てきた結衣は、いつも明るくそして人気のある姿でしたが、裏ではとても弱く、いつもプレッシャーに負けそうになっていました。私は結衣が結婚するときは絶対に、影でも支えてくれる優しい人がいいなと思っていました。そして今この場で結衣が幸せなら、私は今とても幸せです。長くなりましたが、ここまで結衣を支えてくれた皆さん!そしてこれから結衣を支えていく威風さんに精一杯お礼を言います。本当にありがとうございます!これは私から結衣への精一杯の恩返しです!私が結婚するときはきっと幸せでしょう。なら今の結衣を盛大にお祝いしたいと思います。結衣…今まで助けてくれてありがとう。これからも大親友そして(いれりす)仲間としてよろしくね!」

静かに聞いてきた私は、結衣の前に母から貰ったメッセージもあり大号泣しています(現在進行形で)w次は威風先輩の友達の方ですね…ちょっと楽しみです!するとマイクの前に立ち、紙を広げ優しい声で話し始めた。

「初めまして!俺は威風の友達で(いれいすの)仲間の無琥と言います。今日実は控室で少しお話をしてきたんですよね。」

ん?サラッと爆弾を投下してきました。それに近くで聞いていた知り合いの方が小声で話しかけたのを私と初は聞き逃さなかった。

「社長!聞いてないですよ!」

あれ?社長?うちの会社の社長ってこの人だっけ?????困惑してきましたよ~?

「ずるいじゃないですかぁ!」

なんか聞いたことある声だな…まるでいれいす、シクフォニ、すたぽらのリーダーみたいな声…それに追い打ちを掛けるように無琥?さんがこう言った。

「ちょお前ら黙ってろ!」

この茶番目の前で見れるとは思っていなかった。そして今この場で気づいた。私の結婚相手最推し!?え?がてぃ!?取り敢えず落ち着いて最後までメッセージを聞くことに集中した。

「いつもとはあまり変わっていませんが、やっぱり幸せってすごいですねwここまで生きてきて新たな道を、今ここからは2人で歩んでいくことになります。俺ら自身誰も結婚まで行っていませんが、いつかそんな人が見つかるといいなと思っています!ここまで威風を支えてくださった皆さん、本当にありがとうございます!そしてこれから支えていく結衣さん、こんな威風をこれからもよろしくお願いします!」

ヤバイ…これ本物(本人)だ!まずは初と相談しよう…話はそれからだ。そう思い現実逃避をし始めた。ちょうど無琥さんが最後だったらしく、この次は自由時間となった。







 自由時間が始まったとたん初は、私の所に駆け寄り話しかけてきた。

「結衣~!結衣の結婚相手、最推しじゃない?」

やっぱり気づいていましたか。でも流石いれりす兼親友!

「やっぱそう思うよね…声も似てるし、若干ライブの時見た顔に似てるんだよ」

「だよね!ってことは結衣最推しと夫婦になるの!?」

確かにそうだわ!やば!?

「これ絶対にいれりすといふ民に殺される案件だわ…」

「推しへの嫉妬は怖いからね~」

のほほんとしてんな~あ!現実を教えてあげようではないか初。

「そんなこと言ってるけど初こそ大丈夫?推しと同じ空間に居るけどw」

「何の事?」

まだ気づかないの?もう少しヒントをやるか。

「さっきの挨拶は初の最推しないこ君がやったことになるけど?」

「…!ヤバイ!!!推しと同じ空間死ぬ…」

やっと気づいたか…まぁ私も同じだけどな☆そんなことを思ってたらふと別の考えに至った。しかも声に出していたみたいで…

「これからやっていけるかな?」

「…大丈夫だよ!結衣ならきっとできる!!」

「そ、うだよね!初のおかげで自信が出てきた!」

「ならよかった~」

「ねぇ…落ち着いたらカラオケ行かない?」

「そうだね!来れなかった友達も誘って!」

「うん!」

こんな風に結婚式の日はあっという間に終わってしまった。









 楽しかった結婚式の余韻に浸りながら、私の夫兼最推し兼会社の上司の威風君と結婚初夜を過ごしていた。すると威風がこう言った。

「これからよろしくな!」

そう言った威風の声に私は満面の笑顔で元気の答えた。

「よろしく!威風!」

私はこれからこの人と幸せに過ごしていきます。見ててねお父さん!

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