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TS勇者は、恋に落ちない  作者: ケモナー分身体
2/3

2話

2話目

外へ出ると、そこはポツンとした場所だった。綺麗な白色なので教会だろう。


『ここ、教会だったんだな。』


「俺の親が埋葬されてる教会で、面識があったんだよ。」


『そうなのか。とりあえず、服屋に行こう。』


「どんだけ、服屋に行きたいんだよ。」


俺はレイを引っ張りながら、王城のある王都まで全力ダッシュした。でも、あまり速くなく、体力もすぐに切れた。


『…ハァハァ……』


「大丈夫か?」


『…体…力が、少……なくな…って…る。』


「仕方がない、おんぶしてやんよ。」


『……ありがとう。』


俺はレイにおんぶしてもらった。


『重くないか?』


「軽いよ。」


『そうか。なら、良かった。』


「このまま空を飛んで行くけど、嫌か?」


『えっ!まぁ、いいけど、、』


「わかった。」


レイは空を飛んで、とてつもないスピードで前進しだした。


『ひゃぁぁぁ!やっぱ、怖い!』


俺はレイに抱き着いた。


「!! 首、首が締まってる!」


『ごっ、ごめん。うぅぅ、、』


レイのクビから手を離して、レイの胸元をガッチリ掴んだ。


……………《五分後》………………


俺はレイから降りて、足を地に付けた。足がめっちゃ、プルプルしている。


『高い!速い!怖い!』


「ハハッ!勇者が!勇者が!プルプル!wwwwww!」


『レイ。レイさん。』


「あっ!やべっ!」


『歯ぁ、食いしばれよなぁ。』


俺は全力全開で、レイを殴った。レイは吹き飛び、木を3本倒してやっと止まった。

力が落ちてる。レイを全力全開で殴ったら、木を10本ほど倒すはずなのに、3本しか倒れていない。


回復(ヒール)。痛いけど、前より痛くない?」


『力が落ちてるんだよ。多分。』


「ふぅ、魔王に感謝したのはコレが初めてだよ。」


『……もう一発いっとく?』


「許してくだい。次、受けたら瀕死になります。」


『ふぅ〜ん。まぁ、今回は許してやんよ。』


「ありがとうございます。」


『でも、次はないからな。』


了解しました(オーキードーキー)。」


『しゃあ、王都目指して歩こう!』


「……はい。」


俺はレイと一緒に王都に行った。レイが飛行魔法で飛んで行ってくれたおかげで、すぐに王都の門まで来た。


〈!! 賢者レイ様。お疲れ様です。そちらの女の子は彼女さんですか?〉


『…………ハァ、、勇者だよ。』


〈えっ?勇者は男のはず。〉


『魔王の呪いで、女の子になったの。最悪だよ!』


〈はぁ、、とりあえず身分証明書を見せてください。〉


俺は身分証明書を出した。


〈本当に勇者様?!〉


『だから、言ったろ?』


〈……マジですか、、〉


「とりあえず、中に入れてくれないかな?」


〈………あぁ、はい。どうぞ。〉


「ありがとう。」


『あっ!このことはナイショでお願いね。』


〈わかりました。〉


俺は王都に入って、すぐに服屋に入ろうとしたがレイに止められた。レイ曰く、「王様に会うのが先だろ」とのこと。

渋々、レイに引きずられながら王様に会いに行った。


(勇者ですよね?)


『あぁ、そうだよ。』


(本当ですか?)


『ホントだよ。何回も言ってるだろ、、』


(はぁ、、困りました。)


「どうしたのですか?」


(いや、セナの防具を男用に作ってしまったので、今のセナには着せられないのですよ。)


『俺は男用で、いいんだけど。』


(私が許しません。)


『えぇ、、』


「待って!王様しゃあなくて、女王様だったんですか?!」


(そうですよ?今更、何を言っているのですか。)


「まじか、、、初耳なんだけど。」


『本当に知らなかったのか?』


「うん。ずっとカーテンで隠れてるし、声も低いし、男だと思ってた。」


『………レイ、王様は低い声のこと気にしてるんだよ。』


「えっ!えぇ〜っと、その、誠に申し上げございません。」


(まぁ、今回は許してやろう。しかし、次回はない。)


「ありがとうございます。」


『で、王様。結局、防具はどうなるの?』


(う〜〜ん。作り直しですかね。その間は、防具はなしで過ごしてくださいね。)


『このまま防具を渡す。って、選択肢はないのか?』


(ないですね。今のセナは可愛いんですから、可愛さを引き立てる見た目と性能にしないと。)


『王様?』


(絶対に可愛い防具にしますからね。)


『はぁ、、、とりあえず、俺は帰りますね。』


(はい。防具が出来次第、手紙を送りますね。)


『ありがとう。では、さようなら。』「さようなら。」


(うん。また、来てくださいね。)


俺とレイは王城を後にして、服屋に真っ先に向かった。

俺は服屋に行ったが、レイは疲れたらしく宿行きたいらしく、別れて行動することにした。服屋に着いて、すぐに定員さんに言った。


『すいません。ズボンと服、ありますか?』


〈ありますよ。でも、お客様はワンピースがお似合いになってますよ。〉


『………ズボンと服をください。』


〈はい。わかりました。〉


定員さんはズボンと服を取ってきてくれた。


『ありがとうございます。』


〈サイズはどうですか?〉


『ピッタリです。』


〈そうですか。お買い上げになりますか?〉


『はい。』


〈ズボンと服はセットで銀貨1枚です。〉


俺は財布から銀貨1枚を取り出して、定員さんに渡した。


〈はい。銀貨1枚、ちゃんといただきました。お買い上げありがとうございました。〉


『あの、服とズボンに着替える場所とかありますか?』


〈はい。ありますよ。〉


『貸してもらっても?』


〈いいですよ。〉


『ありがとうございます。』


俺はワンピースから服とズボンに着替えた。


『ありがとうございました。さようなら。』


〈はい。さようなら。〉


俺は服屋を出て、レイのいる宿に向かった。宿に行くとレイが困った顔で座っていた。


『レイ、どうしたんだ?』


「部屋が一つしか取れなかったんだよ。」


『別にいいじゃん、同じ部屋で寝ようぜ。』


「いや、大問題だよ。」


『なにが?』


「ベットが一つしかないんだよ。」


『そうなのか。じゃあ、俺は床で寝るわ。』


「いいのか?セナ。」


『うん。いいよ。』


「ありがとな。」


『いいってことよ。それより、お腹減ったな。何か食べようよ。』


「そうだな。近くの食堂に行くか。」


俺とレイは近くの食堂に行き、俺はハンバーグ定食を、レイはサンドイッチを頼んだ。すぐに料理は届き、俺は料理を食べ始めた。


『うま〜♪』


「ハンバーグ美味しそうに食べるね。」


『そりゃ、お腹すいでたもん。』


「そういえば、セナが倒れてから起きるまでは何も食べてなかったもんな。」


『俺、どれくらい寝てた?』


「ざっと、2日。」


『俺、2日も寝てたの!?』


「うん。」


『そりゃ、お腹すいでるわな。』


俺はハンバーグを食べきった。それでも、少しお腹が空いているので、レイからサンドイッチを一つ貰った。


「デザートは?」


『アイスにしようかな〜♪』


「じゃあ、もらっていいか?」


『いいよ。』


「サンキュー。」


定員さんにアイスを頼むと、すぐに持ってきてくれた。


『うま〜♪』


「俺にも、分けてくれよな。」


『ほい。』


俺はアイスをスプーンで掬ってレイに渡した。


「甘くて、美味しいな。」


『もう、あげないよ。』


「うん。了解。」


『えっ!いいのか?』


「いいよ。俺はもうお腹いっぱいだし。」


『ふ〜〜ん。じゃあ、全部食べるね。』


俺はアイスを食べきり、会計に行った。会計は合計銀貨7枚だった。少し料理を頼みすぎて、高くなったが問題はなかった。

あと一話ぐらい?

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